
Transcendent Mitts™
Weight
108g
まるで羽毛のまくら。
暖かいグローブはこちらです。
『Transcendent Mitts™』
いったいどれくらいのダウンを封入しているのでしょう。たっぷりというよりもぎっしりと言った方が良さそうなくらい詰まった感じが感触として分かるダウンミトンです。外側は20Dポリエステルリップストップ。内側はポリエステルトリコットライニングいわゆるマイクロフリース状になっているので手の汗も吸いますし、ダウンの通気性の高さも相まって、いつも暖かく快適です。手のひらには薄いシリコンコーティングがされ適度なグリップと滑りがありパームとして高機能です。重量は108g/ペア/Mサイズ。650 fill power グースダウンを使用。とにかく暖かいグローブが欲しいハイカーにはもちろん、多様性のあるアイテムが好きな人にとっても魅力あるダウンミトンです。
しっかりとした弾力は枕として使うのにも適しています。それ以外にもこの弾力を活かしてグローブとして使わない時には電子機器のプロテクターケースとしても役立ちます。寒冷期の電子機器の過冷却対策にも良いでしょう。グローブに付いたプルタブに紐を付けて首から下げてポケット代りにしたり、斜めにかけてショルダーバッグとしても大活躍!?
使用しているダウンは650 fill power グースダウン。ダウンボール80%とフェザー20%の割合です。あえてフェザーを多めに設定しているのは復元性の高さを考えてだと思われます。重量はMサイズで108g/ペア(実測)。これを軽いというのか重いと思うのか難しいところです。片手の重量は54g。内外の側生地だけで全体の半分以上の重さはあると思います。例えば54g中3割がダウンとするとダウン量16g/片手。4割ダウンだとするとダウン量21g/片手、となります。ダウン量が公表されていませんが、片手におよそ20g程度はダウンが入っているのではと予想しています。一般的なインナーダウンパンツがダウン量50gですから、両手合わせてダウン量が40gだとしてら、どれくらいぎゅっと詰まっているのでしょうか。とにかく暖かそうだ、ということだけ想像してもらえれば幸いです。


正直これ単体の重量だけ見てしまえばこのミトンは軽くないでしょう。ここまでの保温力が必要なのかも疑問です。ですが、これだけぎゅっと詰まっているからこそ、いろんな使い方ができるわけです。そしていくつかの機能を兼ねられる可能性がでてきて、結果軽量化への道筋もたてられるわけです。
たとえば、むちむちで沈み切らず、押してもすぐに膨らむこの弾力があれば枕としても十分使えます。インフレータブルピローの方が重量だけでみれば60g前後とかなりの軽さです。しかしながら空気だけのものなので冬季の保温力にはやや疑問がありますし、エアピロー独特の寝心地が苦手という人も多いです。そもそも枕としてしか使えないものを持って行くこと自体なんだか罪悪感を感じてしまうのは、僕も「UL病」なのかもしれません。。。そんな悩みもこのミトンで解決!起きている間は暖かく快適なグローブであり、寝る時には極上のダウンピローにもなるかも!?実際のところ、片手では心もとないですが、両手を重ねると底付きせずにしっかりとしたダウンの暖かさや膨らみを感じられます。面倒ですけど裏返せばマイクロフリースなので、さらに暖かく感じられるでしょう。


さらにこのコシのあるグローブなら、下手なケースよりもプロテクター能力に優れているので電子機器の保管にも良いでしょう。過冷却を防ぐのにも役立ちます。ということはボトルケースとしても活躍できるでしょう。しかも保冷も保温もできるとなれば、流石に夏はグローブとしては厳しくても、枕と保冷ボトルケースとプロテクターケースを兼ねられるとなれば俄然持っていく候補に上がってくるかも!?
兎にも角にも、Transcendent Mitts™の膨らみとともに、様々な想像と妄想を膨らまさせてくれる、そんな魅力に溢れたミトンだと思います。