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Xero Shoes

Xcursion [unisex]

フットウェア
Weight

682g

Xero Shoesのテラフレックスをミドルカットにしただけだと見た目で判断していると痛い目をみます。アッパー&ソール共にサポート性能、プロテクション性能が大幅に向上、あともう一歩を踏み出せるようになりました。手にして、履いて、その違いは歴然です。Xero Shoesが「ミニマリストハイキングブーツ」と謳うにふさわしい超軽量防水ハイキングブーツ。
Weight

682g

SPECIFICATIONS

重量
682g / Men's 9インチ、ペア(実測値)
フィット
Xero Drop
Natural Fit
Natural Motion
防水透湿メンブレン
不明
ソール
5.5mm FeelTrue® rubber
3mm of Barefoam™
カラー・サイズ
Forest
US womens 6 / 6.5 /7 / 7.5 / 8(23〜25cm)
US mens 8.5 / 8.5 / 9 / 9.5 / 10 (26.5〜28cm)
18,800円 (税込20,680円)
Hiker’s Letter

自分を知り
道具を知り
自然を知る
ミニマリストシューズの入口
ミニマルなカタチ

 

Unisex カラー:Forest

ベアフットトレイルランニングシューズとして人気を集めたTerra Flexをベースとして、Xero Shoesが考えるミニマリストハイキングブーツXcursionが登場しました。ペア682gという軽さに加えデザインもそっくりなので、Terra Flexをミドルカットにしただけのようですが、手にとって比べてみるとその違いは歴然です。防水透湿メンブレンを採用したアッパーは薄くともハリとコシを備えたしっかりしたものに仕上がっています。特に母指球からつま先にかけての固さは他社のトレイルランニングシューズ、ハイキングシューズと比べても非常にしっかりとした安心感を与えてくれます。ソールについてもアウトソールのラグパターンや厚みについては同じながらも、ソールを反らせた時のしなりが全く異なります。ミッドソールやシャンクの有無については詳細不明ですが、薄くともかなりリジットで保護性能に優れたソールに仕上がっています。
ランニングシューズであるPrioからベアフットトレイルランニングシューズであるTerra Flexへの変化は同じランニングシューズベースとして最低限ですみましたが、Xcursionへの変化はデザイン的には同じように見えるものの、構造的に非常に大きな変化を遂げています。その大きな変化ゆえ、メーカーが「ミニマルハイキングブーツ」と呼称するのも当然といえるでしょう。

Xcursionの仕様

・ラスト&アッパー

ラストは同社のサンダルがベースとなったストレート。足の動きを妨げることないゆとりがあるNatural Fit。広々としたトゥーボックスは指を十分に広げられ、リラックスできます。もちろんつま先とかかとの高低差がないゼロドロップ。裸足の時と同じ骨格のポジションがとれるため、ヒト本来の姿勢を取りやすくなります。アッパーは柔軟で足の動きに適応するメッシュアッパーに防止透湿メンブレンを配置することで全体にハリとコシを与えています。薄いながらもフィット感だけでなくホールド感も感じられアッパーに仕上がっています。つま先部分はテラフレックスに比べ大幅な補強が施されています。ハイキングブーツとうたうだけの安心感を提供してくれるでしょう。フットベッドには3mm of Barefoam™を採用しています。なお、シューズのフィット感を向上させるは“inverted V”という調整可能なストラップはTerra Flex同様、Xcursionにも装備されています。このストラップはアッパーに縫いつけられておらず、シューレースを締め込み足の甲を抑えると同時にかかと周りも固定し、足と靴との一体感を生み出します。 サンダルのストラップと同じ機能だとイメージするとよいでしょう。

・ソール

市販のシューズにおいては最も足裏感覚を感じられる=路面状況を最も感じられるソールというXero Shoesの特色はXcursionにも引き継がれています。 5.5mm FeelTrue® rubber を採用しています。ミッドソールが無いソールとされていますが、ソールのフレックス点を確認するためにしならせてみるとその固さに驚くはずです。薄さに比べ非常にコシが強いソールなのです。ここまでしっかりとした固さがあれば、地面からの突き上げから足裏を保護するだけでなく、地面に踏み込んだ時の反応も良くなります。これはグリップ性能の向上にも影響しています。ソールパターンはグリップ性能で高い評価を得たTerra Flexのアウトソールを踏襲。ラグの高さは前足部で4mm、アーチからかかとにかけては3mmと変化をさせています。ゼロドロップシューズならではのミッドフットからフォアフットへかけての着地を行い、母指球から足指でしっかりと大地に荷重することができれば、グリップについては問題ないでしょう。グリップ性能に比べラバーが硬いため耐久性に優れているのも特徴のひとつです。

・重量

Men's 9 インチ(27.0センチ) で 682g(1ペア)。片足 341g。 防水モデルのミドルカットハイキングブーツとしては破格の軽さといえるでしょう。

・デザイン

Xero Shoesは“Huarache inspired design”というように、ミニマルサンダルをシューズへと落とし込んでいます。したがって、必要以上のサポート機能、プロテクション機能は有していません。自由を感じながら、人間が本来持っていた歩き方を思い出すように履いていただきたいのです。サポート機能、プロテクション機能が大幅に向上したXcursionにおいても基本は同じです。だから「ミニマルハイキングブーツ」なのだとご理解ください。特殊な素材を使わず、複雑な構造にもなっていない。必要最小限に納める姿勢は変わりません。

 

ベアフット&ゼロドロップの意味

本来、人間は歩くにあたって人体外のクッションなど必要としていません。裸足だったり、草履だったり、モカシムシューズだったり、「裸足もしくはクッション機能がない履物」を履いていた歴史の方がはるかに長いのです。しかし、現代のスポーツシューズによりクッション機能に慣れてしまったわたしたちは“シューズのクッション機能を前提とした歩き方”をしてしまっているのです。Xero Shoesはフットベッドのクッション機能などである程度は履きやすくなっているものの、はじめてこうしたシューズを履く人にとっては足裏感を違和感として感じてしまうこともあるはずです。その違和感はいままで靴に歩かされてきた証拠かもしれません。しかし慣らすように少しずつ歩くことで、当初感じていた違和感は解消されるはずです。裸足もしくはクッション機能がない履物を履いていた当時の歩き方、つまりフォアフットからミッドフットでの着地に体が移行していくのです。その時、あなたはXero Shoesを通じて足裏全体で大地を感じるはずです。

こうしたあなたの歩き方の変化にともない、今度は違う疲れがでてきます。それは足底筋、もしくは太ももやふくらはぎかもしれません。これらの箇所の筋肉はナチュラルな歩行運動で使うべき重要な筋肉なのですが、クッション性の高いシューズのおかげで使わずに済ませてきてしまった、もしくは負担をさほどかけずに済んでいた筋肉なのです。Xero Shoesなどのゼロドロップシューズを履いて歩くことは本来使うべき筋肉を使い、刺激することも意味します。そのため最初から長距離を歩くことはおすすめしません。体が歩き方を思い出し、筋肉がそれに応えるようになってから、履いている時間や距離を延ばすことをおすすめします。

ミニマルであるということ

Xcursionはハイキングブーツとしては必要最低限の機能しか備えていません。最低限の機能しかないのですから、あとは使い手次第の靴だともいえます。この靴で歩くことで自分自身の内なる声に耳を傾けるための入口に立つことができます。 ミニマリストシューズとは足本来の感覚、人として外界を把握する能力を高めるための靴だと考えます。。地面の凹凸が痛いこと。斜めなこと。平らなこと。柔らかいこと。硬いこと。歩きやすこと、滑りやすいこと、こうした自然の中で感じるべき事実を感じながら歩いてみてください。きっと歩くという行為がもっと面白くなるはずです。歩くことに対して意識的になるということは、自分の身体操作に意識的になるということです。重心移動や足さばき、上体の使い方、次々と新たな発見があるはずです。靴の見方も靴への要求も変わるでしょう。よりナチュラルな靴への興味が生まれるはずです。

Xcursionはハイキングブーツではありますが、
ミニマリストシューズの入口でもあるのです。
ミニマルであることは、
自分を知ることであり、道具を知ることであり、自然を知ること。

 

 

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"Feel The World" = Xero Shoes

「Xero shoes」はInvisible shoesという名前で創業されたミニマリストサンダルのメーカーです。スポーツサンダルやアウトドアサンダルには、靴の機能を上手に取り入れた老舗のTeva、中興のChaco 、一般化させたKeenといった有名メーカーが存在感をしめしてきました。しかし2010年以降になると、クッション性を担うミッドソールを省いた非常にシンプルなサンダルを作る新興メーカーが注目を集めはじめます。そのルーツはタイヤゴムと革紐で作られたHuarache(ワラーチ)とよばれるメキシコの伝統的なサンダルにあります。このシンプルなサンダルスタイルはULやナチュラルランニングといったムーブメントを象徴するアイコンにもなりました。

ナチュラルランニングを志向するランナーを中心にワラーチそのものやルナサンダル、インビジブルシューズ(ゼロシューズ)が注目されるようになってからは、類似のサンダルメーカーも続々と誕生しました。しかしこうした後発メーカーはクッション性重視のトレンドが生まれはじめると、そちらに舵をきるところも少なくありませんでした。しかしXero Shoes ではクッション性を極力排したモデルこそが未だに主力であり、メーカー創業当時と変わらない手作りキットを販売し続けるなど、メーカーのオリジナリティを色濃くアピールし続けています。

同社は2016年秋からサンダルのみならず、シューズにも進出。そのシューズはXero Shoesらしくアウトソールやフットベッドの機構にはほとんど手を加えず、サンダルストラップをシューズアッパーに置き換えるだけという、まさにサンダル的なアプローチのミニマリストシューズです。2017年にはランニングシューズとして「Prio プリオ」が登場。2018年にはベアフットトレイルランニングシューズとして「Terra Flex テラフレックス」が支持を集めました。

そして2019年、テラフレックスをベースに、より安心感の高いミニマリストハイキングブーツとして「Xcursion エクスカーション」が登場したのです。

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