
Walker Wool Hoodie
Weight
420g
少しカジュアルに
少しアクティブに
天然素材ウールを活かした
アクティブなヤツ
『Walker Wool Hoodie』
ウールシャツの特徴は高い調湿機能と高い保温性。そのため寒冷な季節にはインナーからアウターまで幅広く使えます。日本は年間を通じてみれば涼しい時期も長いことから、ウールシャツは盛夏を除けば一年を通じて幅広く使えるアウトドアウェアだと言えるのです。スタンダードなウールシャツをハイキングシーンで再評価すべくラインナップしたTrail Bum®︎には、その派生系のフード付シャツ「ウォーカーウールフーディー」があります。
このフード付ウールシャツはリリースされた2018-19年シーズンの早春3月、みちのく潮風トレイルのスルーハイカーを1,000kmにわたって守ってくれました。冬の三陸海岸は雪がほとんど積もらないとはいえ、気温は寒く、風は冷たい。みちのくの空と海の間を歩き続けるには、保温、防風、調温調湿、といったウールシャツならではの機能が効果的だったのです。複雑に絡み適度に詰まったウール生地は多少の雨なら体が濡れるのを防いでくれます。フードは寒さ対策だけでなく、雨対策としても有効なのです。高い抗菌性と防臭性はもちろんこのウールフーディーでも健在、ロングハイクでも安心できる特性です。
近年、行動中の保温&調温調湿に主眼をおいたアクティブインサレーションが注目を集めています。古くはセーター、フリースにはじまり、裏地付ウインドジャケットなどが同様の役目を果たしてきましたが、現在は通気性能の高いシェル素材と化繊綿とを組み合わせた衣類がしのぎを削っています。しかし行動中の保温&調温調湿ということならばウールシャツも忘れてはいけません。ハイカーに好まれる天然素材「ウール」。その特性を活かしたウールシャツはまさに「ハイカー的アクティブウェア」といえるでしょう。
*素材感が微妙なため、画像での表現が実物と異なる印象を与えるかもしれません。ご了承ください。
ブルー
グレー
レイブン
ウールシャツの魅力
当店をご利用いただくハイカーのまわりで秋冬や春先のハイキングで注目を集めているのがウールシャツ。雪山でのクロスカントリースキーから積雪の少ない山域でのハイキングまで幅広く活躍するガーメントです。フリースと比べ確かに重たくはありますが、温度調整の容易さと快適さではウールシャツに軍配があがるでしょう。脱ぎ着の回数をぐっと減らしてくれます。適度な防風性と通気性のバランスは、冬場におけるウィンドジャケットの出番を減らしてしまうほど。長期のハイキングでは汚れや臭いの少なさにくわえ、シワがつきにくいのも嬉しいポイントです。昔ながらのオールドスクールと侮るなかれ、一度使い出すと手放せなくなるそんなスタンダード&ロングライフな魅力に溢れているのです。
シャツは、背広などと同様にもともと仕事服として生まれた衣類です。シンプルで最低限の十分に足る機能を付加された動きやすいスポーツウエアでもあるのです。 確かに「専用化」されたアウトドアウェアの魅力には素晴らしいものがあります。しかし8,000m峰で使われた実績や最高レベルの防水透湿性能がすべてのハイカーやアウトドアズマンに等しく必要なわけではありません。今改めて「歴史的」「汎用性」「定番」としてシャツの機能を見直し、その使い方を知ることは、アウトドアを楽しむうえで決して無駄にならない知恵になるのではないでしょうか。
Trail Bum®︎のウォーカーウールシャツ&ウーカーウールフーディーを手にすることが、シンプルな道具の魅力を知るきっかけになればと思います。
仕様詳細
・ラムウール生地
ラムウールとは生後5ヶ月から7ヶ月の仔羊から刈り取った羊毛を言います。特徴としては通常のウールよりも繊維が細く柔らかいため、空気を溜めこみやすく保温力に優れると言われています。実際ウォーカーウールシャツ&ウォーカーウールフーディーの素材も驚くほど肌触りが良く、ウールのチクチク感がほとんどありません。首などの敏感な部位にはコットンなどの裏当てをしているウール衣類も多いなかで、このシャツは裏当てがなくても気にならず、着れば着るほどその肌触りの良さと安心感を感じていただけることと思います。

ウールの特性は今では広く知られるようになりましたが、こうした特性は天然繊維だからこそ。代表的なものとして抗菌性能、防臭作用、紫外線吸収能力がありますが、そのどれもがハイキングやアウトドアアクティビティにおいて有用であることは間違いありません。汗や皮脂から発生する臭いを抑えるだけでなく、焚き火で燻された臭いもつきにくくしてくれます。風の通るところで干しておけば数時間でほとんど臭いは感じなくなります。またウールはその抗菌作用により汚れにくい素材ともいえます。何日間か洗濯をすることができない長期ハイキングの場合にも助かります。
・フロントボタン
シャツといえば通常は縫い付けのボタンとボタンホールですが、スナップボタンの中でも日本では“バネホック”と呼ばれるボタンを採用しています。一般的な金属製のスナップボタン(アメリカンホック)だとボタンを留めていないときに構造上の問題でカチャカチャと金属が当たる音がします。バネホックはスナップボタンと比べると固定力は弱いですが十分ではありますし音もしません。前立てはスナップボタンの補強とコシを出すために二重にしてあります。こうすることで片手で一気に開くことも可能ですし、厚手のグローブでもボタンを留めることができます。ボタンの留める箇所で微妙な体温調節を可能にしています。こうした調温はジッパー主流の今の防寒衣類ではなかなかできない芸当なのです。

・フードサイズ
フードは大きすぎず小さからず。アルパイン要素の強いクライミングやアグレッシブなバックカントリースキーといったヘルメットを着用するシーンではなく、スノーシューやクロスカントリースキーで雪山を旅するようなシーンでの使用を念頭に描いているのでしょう。フードはヘルメット対応ではなく、そのまま被ったときに視界が遮られない適度なサイズ感となっています。
襟元をしっかり留めてフードを被れば、首回りから耳、頭部にかけての保温に最適です。下記に述べる袖のボタンの開閉とあわせて、このウールシャツの温度調整の幅広さを実現しているのがこのフードなのです。
・袖ボタン
袖のボタンは他と異なり、縫い付けボタンになっています。なぜかというと、スナップボタン類では受けの土台が必要なので、袖の裏側に必ず金属部分がきます。寒い時にそれが不意に手首に触れた時の冷たさは言わずもがなです。そこであえて普通のボタンにしたというわけです。
袖を閉じたり開いたりまくったり。フードとともに体温調整の幅広さを是非体感ください。実際に肌寒い日にウールシャツの袖のボタンをしっかりと留めていただくだけで体感は大きく変わります。温度調整の幅が広いことはアウトドアウェアとしての利点のひとつです。そしてこうした機能はシャツスタイルだからこそなのです。

・洗濯について
本来ウールは繊維そのものの性能としてこまめな洗濯を必要としません。また、洗剤を使わずに水洗いをするだけでもほとんどの汚れを落とすことが可能です。洗剤が必須となるのは皮脂や汚れが落ちにくい合成繊維(ナイロンやポリエステル、アクリルなど)です。ウール100%でなくてもウール率が80%以上の生地や素材は今までの経験上、ウール同様の扱いで問題が少ないように思います。しかし、肌に直接身につけるものとそうでないものでは汚れ具合に違いがありますので、それに合わせた洗濯が必要になるでしょう。
付属している洗濯表示を見ると、「家庭での洗濯禁止」「乾燥機禁止」「石油系のドライクリーング」とあります。もちろんその表示に従っていただくことが間違いありません。しかし旅先はもちろん、なんとか自分での洗濯を考えらる場合は、家庭での水洗いも可能です。ですが万が一、縮みやねじれ、その他不具合が出たとしても当店では一切の責任を負い兼ねますので、その旨ご理解ご了承の上全て自己責任において洗濯することをお願いいたします。
【洗濯機の場合の注意点】
- 「水洗い」に限ります。「ぬるま湯」や「お湯」など温度が高めの水では縮みが出やすくなります。
- 洗剤は中性または弱酸性をお使いください。天然繊維はアルカリ性の洗剤ではタンパク質が溶け出すことがあり、風合いを損なうことになりますのでやめたほうが賢明だと思います。
- 生地の傷みを防ぐために洗濯ネットを使うようにしましょう。
- 適量の水、適量の洗剤を入れて洗濯機で洗います。その場合「弱回転」またはそれに類するものが選択できればそのようにしましょう。
- 残留洗剤を避けるために「すすぎ」はしっかりと行います。
- 干す際は、風通しの良い陰干しがおすすめです。
- 上記は全て自己責任の上おこなってくだい。
【手洗いの場合の注意点】*袖や襟など汚れやすい部分洗いにも向いています。
- 「水洗い」に限ります。「ぬるま湯」や「お湯」など温度が高めの水では縮みが出やすくなります。
- 洗剤は中性または弱酸性をお使いください。天然繊維はアルカリ性の洗剤ではタンパク質が溶け出すことがあり、風合いを損なうことになりますのでやめたほうが賢明だと思います。
- 適量の水、適量の洗剤をたらいなど入れて押し洗いをします。部分洗いの場合は少量の洗剤を水に溶かしてから軽くもみ洗いをすると良いでしょう。
- しっかりとすすぎをした後は、タオルなどで水気をしっかりと吸い取ってから風通しの良いところで干してください。
- 上記は全て自己責任の上おこなってください。
About the Trail Bum®
「Bum」とは、何かに熱中、没頭する人たちのこと。Ski Bum、Surf Bumといった言葉のように、Trail で過ごすこと、楽しむことが好きな人たちを、Trail bum(トレイルバム)と呼ぶことにしました。トレイルバムたちは、無駄が少なく、直しながらでも使い続けられるような道具を好みます。そしてトレイル上では限られた道具だけで長い時間を過ごします。長い旅の中でトレイルバム達にとって自然と街は同じ目線「どちらも日常」でフラットになるため、自然の中では高機能でありながらタウンユースでも馴染むシンプルなデザインを選ぶのです。そんな彼らのトレイルライフのように、シンプルでいて無駄の少ない道具や衣類をデザインし作ることを目的にできたメーカーが “Trail Bum®” なのです。
〈ロゴの意味〉
アメリカのロングディスタンストレイルの多くには "Blaze"と呼ばれる印があります。そのBlazeは微妙にラウンドした三角形のような形状をしており、それがTrail Bum のロゴのベースになりました。それに沿うように付けられたラインは “繋がっていく” “続けていく” 思いを込めて“道”を表現しています。この一歩はあの道に繋がっている。そう思いながら日々を過ごすTrail Bum たちの気持ちの一端と言えるのかもしれません。
Trail Bum®のホームページはこちらから https://trailbum.jp