
Boaster Jacket
Weight
340g
ホラ吹きか本当の自慢か
薄いのに高い断熱性
野外での機能を求めた
『Boaster Jacket』
グラナイトグレー
レイブン
化繊綿とは思えない収納サイズ
化繊綿のトップブランドとして様々なアウトドアメーカーが採用しているPrimaLoft®︎。圧縮性が高くコンパクトになること、濡れたときの保温力低下が少ないこと、このふたつを大きな特色としてPrimaLoft®︎では様々なバリエーションが展開されています。重量比保温力に優れたもの、バランス重視のもの、リサイクル素材によるもの、嵩高重視のハイロフトなもの、など様々な特色をうちだしたPrimaLoft®︎をプロダクトメーカーは自らの製品コンセプトにあわせて選択しているのです。
そんなPrimaLoft®︎において保温性に対して最も軽い素材が2019年から登場したPrimaLoft®︎CrossCore™️です。新たなテクノロジーの導入により、化繊綿の重量&保温力バランスの常識を覆します。Trail Bumのボースタージャケットはそんな化繊綿を採用しているのです。
1. 重量&保温力バランスの常識を覆すほどの軽さ
2.ジャストサイズでもオーバーサイズでも様々に使えるフォルム&デザイン
近年注目を集めているアクティブインサレーションとは異なるオーソドックスな保温力重視のインサレーションですが、シンプルなこのふたつの特徴により使用状況をイメージしやすいインサレーションウェアになっています。
Boaster Jacket細部の仕様
1. ボディ
近年のトレンドからするとやや太めにもうつるレギュラーフィットのボディですが、インサレーションをどのように使うかというユーザーの嗜好に幅広く対応するには最適です。ジャストサイズで着ることはもちろん、あえてオーバーサイズを選択しビレイパーカー的に着ることも魅力的です。シェルの上から羽織るビレイパーカーは低温下での脱ぎ着の回数が減るために利便性が高く、アルパインクライマーやBCスキーヤーは重宝しているインサレーションの使い方です。ボースタージャケットは軽量コンパクトなビレイパーカーを探しているアルパインクライマー&BCスキーヤーにも検討いただけますし、ビレイパーカーに興味をもちつつも従来モデルでは過剰だと判断していたハイカーにとっても意義のあるモデルといえるでしょう。前身頃に比べ後身頃が長くなっているのも保温力のための定番的なデザインと言えます。裾まわりの調整は左右2箇所のドローコードでおこなってください。
なお、ポケットの位置はバックパックを背負った際にウエストベルトとも干渉しないやや高めの位置に配置しています。日常でショルダーバックなどを使用する際には使いづらいかもしれませんが、ご了承ください。
2. フード
フード&首回りは一般的なインサレーションウェアよりも気持ち大きめです。しかし後頭部に配置しているドローコードの操作で頭まわりと首回りのフィットを調整できます。
3. 袖
袖は完全に緩めれば、腕まくりができるほど広い幅を持たせています。中に着込めることももちろんですが、体温調整のために腕まくりが容易にできるようにとの意図があるようです。体幹の保温を維持しながら、体温調整を幅広くおこなうためには、上半身なら頭、首、手首といった血管が体表面に近い場所に位置している部位による調整が最も容易です。寒ければ袖を下ろす、暑ければ袖をまくる、そんな当たり前のことがしやすいようにということです。
なお手首の面ファスナーによる調整ですが、どのような位置で使っても面ファスナーが表生地を毛羽立たせることがないように配慮しています。
4.収納
実測340gという軽さにたがわず、非常にコンパクトに収納することが可能です。従来のフード付きインサレーションウェアの収納サイズのイメージを覆してくれるでしょう。特にパッカブル仕様のためのポケットや専用スタッフバッグは付属していません。しかしフード内にたたみ込んでフード調整用のドローコードで固定すれば簡単に片手サイズにすることができます。また収納するスタッフバッグを選ぶ際は上記のペットボトルとの比較画像(HMG DCFドロースリングスタッフバッグ Mサイズ使用)を参考にしてください。
Trail Bumボースタージャケットはシンプルでオーソドックスなデザインの超軽量化繊インサレーションウエアです。シンプルだからこそ汎用性に優れます。超軽量だからこそ冬のフィールドで常時携帯できます。化繊だからこそ破損を気にせず使用できます。ユーザーの活動をさらに一歩進ませるインサレーションウェアだといえるでしょう。
中綿素材:PrimaLoft® Gold Insulation with Cross Core™
疎水加工を施したポリエステル中空繊維のプリマロフトは、化繊綿の中でも疎水性・軽量性・ソフト性・コンパクト性・速乾性などに定評がある素材です。プリマロフトには繊維の細さや重量あたりの厚み、クロー値(熱抵抗を表す数値で保温能力の指標となる)等の違いにより幾つかのタイプが存在します。2019年秋冬のアウトドアクロージングでは新技術「Cross Core™ Tecnology」を取り入れたPrimaLoft® Gold を採用するメーカーが登場しました。
乾燥剤(または吸湿剤)としてのsilica gel(シリカゲル)を耳にした方も多いかと思います。そのシリカゲルを構成しているSilica で作られた「Aerogel エアロジェル」は宇宙開発で有名なNasaによって発展してきた素材です。その特性は「非常に多孔質」で「低密度」。素材構成の95%や98%が空気と言われており断熱性、耐熱性、形状安定性を持つにも関わらず超軽量な素材です。例えばガスバーナーでシート状のエアロジェルをしたから熱しても燃えず、その上に置いてあるマッチに引火しません。またたった2gしかないエアロジェルの塊は2.5kgのブロックの重さを支えます。エアロジェルの塊は不思議な半透明さのため「frozen smoke 凍った煙」や「solid air 固体の空気」などというニックネームがつくほどです。
そのエアロジェルをプリマロフト®の繊維と混合させることに成功したのが「Cross Core™ Tecnology」でその技術によって作られたのが「PrimaLoft® Gold Insulation with Cross Core™」(略:プリマロフトクロスコア)というわけです。繊維にエアロジェルが含まれることで、繊維自体が多孔質構造になります。保温するために必要な「Daed Air Space 」が“繊維と繊維の間”ではなく“繊維そのもの”にできるというわけです。ですので放出された熱を余すことなく、プリマロフト綿の中に含むことが可能になりました。それだけではありません。エアロジェルは重さに対しても高い安定性を示しますので、プリマロフトクロスコアの繊維自体が潰れにくくなっています。従来の中空糸では強い圧力で潰れてしまうと保温力が低下してしまっていました。しかしそれも改善されたので、全体的に高い断熱性能を発揮する素材になっているのです。
PrimaLoft® Gold Insulation with Cross Core™
dry clo値:1.07 cl0/oz/yd2
PrimaLoft®社もプリマロフトクロスコアには大きな自身があるようで、彼ら自身で「the benchmark in performance synthetics」と言い切るほどです。某アウトドアメーカーでの素材テストでは、従来のプリマロフトと比べ「加重時想定で15%ほど」clo値に優位性が立証されているそうです。
About the Trail Bum®
「Bum」とは、何かに熱中、没頭する人たちのこと。Ski Bum、Surf Bumといった言葉のように、Trail で過ごすこと、楽しむことが好きな人たちを、Trail bum(トレイルバム)と呼ぶことにしました。トレイルバムたちは、無駄が少なく、直しながらでも使い続けられるような道具を好みます。そしてトレイル上では限られた道具だけで長い時間を過ごします。長い旅の中でトレイルバム達にとって自然と街は同じ目線「どちらも日常」でフラットになるため、自然の中では高機能でありながらタウンユースでも馴染むシンプルなデザインを選ぶのです。そんな彼らのトレイルライフのように、シンプルでいて無駄の少ない道具や衣類をデザインし作ることを目的にできたメーカーが “Trail Bum®” なのです。
〈ロゴの意味〉
アメリカのロングディスタンストレイルの多くには "Blaze"と呼ばれる印があります。そのBlazeは微妙にラウンドした三角形のような形状をしており、それがTrail Bum のロゴのベースになりました。それに沿うように付けられたラインは “繋がっていく” “続けていく” 思いを込めて“道”を表現しています。この一歩はあの道に繋がっている。そう思いながら日々を過ごすTrail Bum たちの気持ちの一端と言えるのかもしれません。
Trail Bum®のホームページはこちらから https://trailbum.jp