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ハイカーズデポ13周年となりました

2021/09/05
hikersdepot
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13年前の2008年9月5日、ハイカーズデポの誕生日です。トレイルを醸成させるのは他の誰でもないハイカー自身。その思いを根っことして、ハイカーの貯蔵庫であり、停車場でもあり、情報の交換場所でもある「ハイカーズデポ」という場所でハイカーとトレイルとトレイルタウンとを繋げるお手伝いを14年目も変わらずに続けていきます。

9月5日、Hiker's Depotの誕生日です。

毎年この日がやってくると感謝の思いがひろがります。
13年前、商品を揃えられずスカスカの商品棚でひとり開店を迎えたことは忘れようがありません。当時はULハイクもロングハイクもごく一部の人が取り組んでいるマイナーなスタイルでしたし、なによりハイキングやハイカーという言葉を前向きに使う人がいない状況でした。それでも少しずつULハイクというスタイルや考え方に興味を持つ方が増え、輪が広がり、仲間が増えていったことは何よりも嬉しいことでした。そして気がつけば13年、ハイカーズデポ の歩みはゆっくりしていますが、だからこそ多くの人に支えていただきながら歩んでこれたのだと思います。ロングトレイルを歩くスルーハイカーのように。あらためて13年間、様々なカタチでハイカーズデポ に関わり支えていただいたみなさまに感謝いたします。本当にありがとうございます。

昨年、今年と思うに任せない状態が続いています。山を歩くこと、旅をすること、好きなことをすることに悩まれた方、今も悩んでいる方、様々な方がいらっしゃると思います。そんな状況だからこそハイカーズデポ では落ち着いた時のための取り組みを少しずつ続けています。1,000kmを越える長距離トレイルとして管理運営されているみちのく潮風トレイルの物販や情報収集協力、今秋ついに延伸する日本のトレイルの象徴でもある信越トレイルのトレイルメンテナンス協力を続けています。そして今年からは雲ノ平山荘に協力して登山道整備ボランティアプログラムも開始しました。こうした取り組みへの想いはULハイキングというスタイルと思想の原型を1990年代につくりあげたレイ・ジャーディンと2016年に鳥取のロングトレイルフォーラムで語った内容を見ていただけるとわかりやすいかと思います。

 

レイがPCTやATといったロングディスタンストレイルを歩きはじめた1980年代後半はハイカーも少なく、トレイルの整備は限られていて、トレイルタウンもハイカーへの理解が大きくはなかったという。今でこそ、年間数千人がPCTやATを歩くが、当時は年間100人程度だ。「地元の人ですらトレイルがあることを知らなかったよ」とレイが言っていたのを思いだす。「歩きはじめたハイカーの口コミが徐々に広がり、歩く人が増えていく。元スルーハイカーが戻ってきてボランティアとしてメンテナンスする。やがて、元ハイカーが移住してホステルを作り、町の人を巻込みトレイルエンジェルになる。そうやって何十年も掛けてアメリカのトレイル・カルチャーは醸成されてきたんだ」。

 

ハイカーの貯蔵庫であり、停車場でもあり、情報の交換場所でもある「ハイカーズデポ」という場所でハイカーとトレイルとトレイルタウンとを繋げるお手伝いを14年目も変わらずに、みなさまへの感謝の思いとともにつづけていきます。そしてハイカーズデポのキャッチコピーでもあるこの言葉を大事に伝え続けていきたいと思います。

 

「軽いって自由。」

 

Happy Hiking,
Happy Trails,

 

 

Hiker's Depot