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Down Jumper

SPECIFICATIONS
重量 184g / Lサイズ(実測値)
素材 表地:20d ミニリップストップナイロン シレ加工
裏地:20d タフタナイロン シレ加工
ダウン 770FP ダックダウン 超撥水
40g
サイズ S、M、L(日本サイズに準ずる)
カラー Thyme
Hackle berry
Rhubarb
Green Pond
価格 カラーにより価格が異なります。ご注意ください。

Thyme、Hackle Berry:29,000円(税別)
Green Pond、Rhubarb:26,000円(税別)
PRICE
¥29,000 + tax

Review

こだわりがギュッと詰まっているとは思えない
シンプルで軽く 内でも外でも
ざっくり着たい『Down Jumper』

 

Trail Bum® のダウンジャンパーは、軽くて小さく収納が可能なダウンウェアです。見た目はとてもシンプル。ダウン量は40gと薄手ですが、ちゃんと暖かく感じられるのがダウンのすごいところでしょう。薄手のためインナーにしても邪魔にならず、表地のダウンプルーフのナイロン生地は防風性があるのでアウターとしても着用できます。セーターやシャツと同じような中間着になるので、自由な発想で使ってください。

これだけだといわゆるインナーダウンと大きな差がないように思いますが、こだわりポイントがたくさんあります。使用した羽毛はダウン量が少ない衣類の弱点である湿気でのロフト低下を抑えるために770FP 超撥水ダウンを採用。これによりある程度の発汗時にも着続けられるくらい濡れに強くなりました。濡れたとしても不撥水のダウンと比べると圧倒的に乾燥が早いです。アウトドアウェアに共通する高い襟(ハイネック)は時に邪魔になりますが、シャツの襟と同じ高さにしたので重ね着しても目立ちませんし、長時間着ていても首や肌への干渉も少ないです。フロントオープンはスナップボタンでの開け閉めです。ジッパーと比べればそれは多少の手間はかかるものの、細かい体温調整がしやすいですし、重ね着の干渉も少ないです。袖はまくり上げやすいようにパイピングも施していませんが、スナップボタンで調整できる工夫をしています。脱ぎ着をしやすくするための裾にあるスリットはスナップボタンで閉じて使うこともできます。そしてありそうでないのが真横の縫い目に沿って付いたポケットです。しかもこれは内部が貫通しているトンネルポケットタイプになります。ポケット口の下部に段差を設けてあるので中のものが簡単に落ちてしまうことはありません。このポケットは手が温めやすいですし、携帯カイロなどを入れると熱が全体に伝わりやすいです。ポケットは1箇所のスナップボタンで開かないように調整できます。使っているスナップボタンは全て直径9mmほどの小型のものを採用。目立たず、でもしっかりと用を足してくれます。生地には20デニールのミニリップストップナイロンを使っています。光沢を抑えたしっとりした生地感が特徴です。ダウン量は40g(770FP 超撥水ダウン)、総重量は175g/Mサイズ、184g/Lサイズです。旧モデルと比較して25gほどの重量増にはなりますが、生地の厚さが違っていますし、十分に許容範囲と言えるのではないでしょうか。生地は20デニール繊維を使ったミニリップストップナイロンです。ダウンプルーフ、表面の撥水加工がされていて、適度な防風性があるのでそのままでもダウンの暖かさを逃しにくいですが、上に薄いアウターでも重ねるだけでしっかりとした保温力を発揮します。

あくまでも僕の体感ですが、中厚手のフリースと同等の暖かさがあり、重量は薄手の長袖ウールシャツ一枚分って考えてもらえると、結構使える相棒です。フード付きのウェアの上にアウターとして羽織るときもあれば、レインウェアなどのハードシェルのインナーで保温力を重視したり。荷物は増やしたく無いけど、一枚持って行きたい時にも邪魔にならないですし、普段からちょっと寒い時に羽織っても暑すぎずちゃんと暖かい。ウォーカーウールシャツの暖かさも代えがたいけどダウンジャンパーの肩のこらない軽さ気軽さも捨てがたい。そしてこの手の薄手インサレーションの中では抜群に主張をしないデザインですが存在感のあるアイテムだと僕は思います。

Thyme

 

Hackle Berry

 

Green Pond

 

Rhubarb

*Green Pond と Rhubarb は 26,000円(税別)となります。

 

ざっくり着たいダウンジャンパー

「ジャンパー」とはざっくり言ってしまうと、「ゆったりとしたざっくり着られる服」のことを言います。薄くて軽くてインでもアウトでもざっくり着られるように考えられたのがこの『Down Jumper』です。

実はこのダウンジャンパーですが、もともと当店のオリジナルダウン衣類として考えられ販売されていたものでした。その良くありがちでマイルドな全体の雰囲気からは想像できない、重箱の隅をほじくるような細かいところまでこだわった、とんがりアイテムでした。ぼくらの想像を超えて意外と人気がありましたが、大人の事情や子供の事情はありませんが諸事情ありまして、生産が止まっていました。そんな時、メーカーのTrail Bum® からこのデザインを使いたいとの申し出がありました。当初は頑なに断っていました。なぜならダウンジャンパーのデザインや企画には並々ならぬ思い入れがあり、必ず再生産をすることを決めていたからです。それを他メーカーからというのには抵抗がありました。しかし熱意に負け、Trail Bum® の Down Jumper ができることになったのです。

Hiker's Depot のダウンジャンパーは「軽さ」にこだわったものでしたが、このTrail Bum®のダウンジャンパーは軽さはもちろんですが「使いやすさ」「着やすさ」にもこだわって作っています。それは最初のダウンジャンパーですでに考えられていたものでしたが、「軽さ」のために排除されていたものでした。確かに重量という面だけをみれば当初の方が優れていますが、それ以外の点については正直以前よりもハイカーズデポらしく納得のいくものになったと思っています。

サイズは基本日本サイズになります。意外とすっきり見えますが、かといってスリムな作りではありません。小さめに着ると窮屈にもなりやすいですし、できればゆったりざっくりと着て欲しいと思います。

 

ダウンジャンパーのこだわりポイント

・サイドシームのトンネルポケット

シンプルさを求めて軽量化をしようとすると、ポケットは省く対象になります。でも、あえて残したものでもあります。これはHDオリジナル時代も付けています。
サイドシーム(横の縫い目)に合わせたポケットでトンネルのように両サイドで貫通しています。簡単に見える構造ですが、意外と苦労するポイントです。裏側は一枚生地が付くだけのシンプルな構造で軽量化になります。けれどブロックと縫い目を合わせなければならず、生産技術に頼るポイントになりました。貫通しているからこそ両手をまとめて保温できます。腕もある程度までは入れられるので熱の発生源が多くなり、一般的な左右のポケットよりも温めやすいです。また、携帯カイロなどをお腹の中心部分に入れられますので、体の保温を効率良く行うことができます。また、物が落ちにくいように、ポケット下部には段差が設けてあり、体が横方向に傾いても、引っかかり物が落ちにくくなるように工夫しています。着た時に開口部が開きやすいので、スナップボタンで開きを抑えられるようになっています。

縫い目に合わせたトンネルポケット
段差があり物が落ちにくい工夫

 

 

 

・スナップボタン留めのカフ

アウトドアウェアの袖口(カフ)は冷気の侵入を防ぐために調節できるようになっていることがほとんですよね。ダウン製品の場合だと伸縮性のある袖口が一般的です。しかし、袖をまくり上げたい時にはとても邪魔で、もしまくり上げても締め付けがきつくて長時間は辛いものもあります。ダウンジャンパーの袖は思い切って伸縮性をなくし、袖を肘の辺りまで簡単にまくれるようになっています。カフの調節にはスナップボタンを採用しています。切り込みこそは入っていませんが、シャツの様にボタンでカフの締め具合を調節できるように考えました。

スナップボタンが2ヶ所に付いている
ゴムなどは使っていない

 

ボタンを留めたところ

 

・邪魔をしない高さの襟(えり)

一般的なアウトドアウェアはハイネックのものが多く、シャツなどの襟と比べて高くなっています。それには保温や日焼け防止の意味合いもありますが、ほとんどの製品が同じ襟の高さになっている意味はないはずです。場合によっては同一メーカーの中でインナーからミッドレイヤー、アウターに至るまで同じ襟の高さということもしばしば見られます。襟 on 襟 on 襟、です。これは単品でのデザイン性重視による弊害だと思います。レイヤリングを打ち出しているいくつかのメーカーですら陥っている問題でしょう。では襟無しで良いのかといえば、アウトドアウェアとして考えると機能的に物足りなく感じます。無いとちょっと寒く感じやすいのです。ですので、シャツなどに近い高さのスタンドカラーにしました。

僕は薄手のダウン、シンセティックダウンなどのジャケットやベストを着ているときに、襟の高さが邪魔になって、折り返して内側にしまってしまうことがあります。特に内襟に当てが付いていない場合はナイロンがベトついて気持ち悪い時があるのです。しかし、シャツの襟の高さではそういったことを感じたことがあまりありません。

保温着であるダウン製品ですので、ほんとうは高い襟が相応しいのかもしれません。しかし、あえて低い襟にしているのはこれが「薄手のダウンウェア」であるからです。インナー、アウターどちらでも着られるとはいえ、厳冬期のアウターになりにくいことは分かるでしょう。重ね着をすることも選択肢としてあるならば、ダウンジャンパー単体で首回りの保温を重視することはないのです。いざとなれば手ぬぐいを巻いたりと手持ちのもので対応できるはずです。寒冷期には多くの方がネックウォーマーやマフラーを何の気なしに持っているでしょう。ネックウォーマーの方が頭に付けることもできるし、マスクの代わりもするし、まくらシーツにもなるし、自由自在ですから保温も高い襟の機能も任せてしまいましょう。その方がスマートだと思いませんか?

合わせはヘンリーネック調。あえて一番上は留めないようにしています。開きはみぞおちの少し上までで、ボタン留めのフラップにしました。

 

・裾のスリット

ちょっとしたことですが、裾にスリットを設け、広がるようにしました。プルオーバーを着る時のつっぱり感を軽減して着やすくなります。スリットをこのままヒラヒラさせても良いのですが、着ていると時々ピシッとしたい時があるんです。ですのでここにもスナップボタンをつけて止められるようにしました。

 

 

About the Trail Bum®

“Bum”とは、何かに熱中、没頭する人たちのこと。Ski Bum、Surf Bumといった言葉のように、Trail で過ごすこと、楽しむことが好きな人たちを「Trail bum(トレイルバム)」と呼ぶことにしました。トレイルバムたちは、無駄が少なく、直しながらでも使い続けられるような道具を好みます。そしてトレイル上では限られた道具だけで長い時間を過ごします。長い旅の中でトレイルバム達にとって自然と街は同じ目線「どちらも日常」でフラットになるため、自然の中では高機能でありながらタウンユースでも馴染むシンプルなデザインを選ぶのです。そんな彼らのトレイルライフのように、シンプルでいて無駄の少ない道具や衣類をデザインし作ることを目的にできたメーカーが 『Trail Bum®』 なのです。

・ロゴの意味
アメリカのロングディスタンストレイルの多くには "Blaze"と呼ばれる印があります。そのBlazeは微妙にラウンドした三角形のような形状をしており、それが Trail Bum® のロゴのベースになりました。それに沿うように付けられたラインは 「繋がっていく」「続けていく」 思いを込めて“道”を表現しています。この一歩はあの道に繋がっている。そう思いながら日々を過ごすTrail Bum たちの気持ちの一端と言えるのかもしれません。