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Rogue-lite

SPECIFICATIONS
全長 215.9cm
*内長 129.5cm
全幅 94cm
*内幅 39.4cm
重量 本体:2200g
シート:230g
インフレーションバッグ:100g
インフレーションチューブ:60g
ストラップ:30g
積載重量 136 kg
収納サイズ Φ17cm × 30cm
素材 本体:210dnl TPU Nylon
床面:210dnl TPU Nylon-Kevler
カラー Olive Green
PRICE
¥98,000 + tax

Review

簡素こその軽量
パックラフトらしい
シンプル設計
『Rogue-lite』

 

ローグライトはKokopelli Packraftのラインナップにおいて、最も軽く小さくなるミニマルパックラフトです。その小ささ軽さゆえにハイキング、バイクパッキング、フィッシング、僻地旅行、ミニマルキャンプなど様々なシーンで活躍します。シート込みでも2.4kgという軽さを重視したパックラフトとしてはKokopelli Packraftならばホーネット、Alpackaraftならばスカウトというモデルが存在します。しかしローグライトがそれらと異なるのは「ダウンリバー対応」であるという点です。先にあげた2モデルは船体チューブ径の細さやフネの形状から湖などの「静水対応」と位置付けられています。ローグライトはちょっとした早瀬くらいは対応できるので、ツーリングに適したゆったりとした川下りに対応できます。さらに他と比べて軽くて小さいとなれば、取り回しも楽なので、今までにない可能性を考えることもできるでしょう。

 

自らキャンプギアとパックラフトを担いで軽快に川を旅してみたい。そんな思いからパックラフトに興味を持たれる方が多いようです。ウルトラライトハイキングの川旅版ともいえるでしょう。
その中にはツーリングメインでお考えの人も少なくないと思います(そう信じたい笑)。やり始めてみると、激流とはいかなくてもホワイトウォーターを楽しんでみたくなる人も多いでしょう。たしかにそうなのですが、ホワイトウォーターの遊びをハイキングなどに例えると沢登りやクライミングに近い部分もあります。実際それだけ危険なこともあるからヘルメットなどを被るわけですよね。
こう考えてみると「いやいやそこまでは」という人もいると思います。ハイキングで山を歩き、一晩を山で過ごす。そんなハイキングを川に置き換えてみて楽しめたら良いなぁ。そんな「旅道具」としてRogue-liteは一考の価値のあるパックラフトと言えます。

  •  機能面:静水から簡単な早瀬(Class 1)のあるリバーツーリング
  • サイズ面:バックパックで運搬が容易な軽さとコンパクトさ

ローグライトは「旅道具」としてのパックラフトに求められる上記2点を満たしている中では、最軽量クラスと言えるモデルです。さらにコストパフォーマンスにも優れているため、とりあえず初めてみたいという方にはもちろん、軽くコンパクトな2艇目を探している方にも魅力的なパックラフトではないでしょうか。

 

パックラフトにしかできないこと

カヤック、カヌー、SUP etc. さまざまなパドルスポーツがありますが、「パックラフト」にしかできないこと、「パックラフト」が他のフネよりも優れていることは何でしょう?
パックラフトでも2週間の無補給長距離ツーリングはできますし、クラスⅢでのダウンリバーも可能です。しかし多くの荷物を積載しての長距離ツーリングならばカナディアンカヌーやツーリングカヤックの方がより快適です。激流における操船の正確さやフネの機動性を追い求めるならばフリースタイルカヤックに比ぶべくもないでしょう。パックラフトはある程度のレベルでこの両者をこなせますが、ツーリングやホワイトウォーターに特化するのであればパックラフトよりも優れたフネは数多あるのです。
結局のところ「Packraft(パックラフト)」が他のフネよりも圧倒的に優れているのは「Pack」という名が示すように「バックパックで運搬できるほどちいさく梱包できる」ことにあります。この軽量性&収納性はダッキーやインフレータブルカヤック、フォールディオングカヤックの比ではありません。これこそパックラフト最大のストロングポイントなのです。それゆえアラスカ原野での長期旅に使われ発達してきたのです。

この軽量性&収納性をダウンリバー対応のパックラフトとして追い求めたのが Kokopelli Packraft/Rogue-lite です。2017-18シーズンにクラウドファウンディングでたちあがったこのプロジェクトを目にしたときには、彼らがアナウンスしてる軽さもコンパクトさも信じることはできませんでした。しかし2018年のOutdoor Retailer Marketで実際に手にしたとき、軽さと収納サイズに驚きを感じ、様々な可能性がイメージできたのです。

片手で持てるわずか2.4kgのフネ。バックパックで運搬することはもちろん、自転車のハンドルバーに固定することも容易です。ウルトラライトハイキングの考え方とそのギアの浸透により、アウトドアアクティビティに様々な可能性が生まれたことと同様、ダウンリバー性能を備えた上で軽く、コンパクトに収納できることに焦点をあてたローグライトはパックラフトの可能性を本質的な部分で広げてくれるはずです。

 

原点回帰することで見える本質

わたしがパックラフトを知ったのはAlpackaraftが今はなきFeathercraftと共同開発をしていた2000年代前半のことでした。実際に入手し楽しむようになったのは2010年。それから国内の川はもとより、アメリカや南方の島でも楽しませてもらい、パックラフトの故郷でもあるアラスカ原野での旅も経験することができました。これらの旅で使ってきたパックラフトは船尾のボリュームもない、本当にシンプルで小さなモデルでした。このシンプルさがパックラフトの魅力のひとつだと感じています。軽くて小さくてシンプルだからこそ様々な場所へ一緒に旅立つことができたのです。

(アラスカ ブルックスレンジ ジョンリバー 2013)

しかし、一方この9年の間にパックラフトは驚くべき進化を遂げました。特にホワイトウォーターでの航行性能&操船性能を大幅に向上させたモデルが毎年のようにAlpackaraftから発表されてきました。パックラフトの可能性をある分野において大きく飛躍させる革新的な試みですが、「軽さ」「収納性」「シンプルな構造」といったパックラフトの本質的な特徴からは遠ざかる結果になりました。アウトドアギアでもしばしばあることですが、利便性と本質、足し算と引き算、様々な試みが繰り返されることでアウトドアギアは進化してきました。パックラフトもまさにそうした過程にいるのでしょう。
Alpackaraftが試みた機能的特化の取り組みとバランスをとるかのように、Kokopelli Packraftが試みたのがパックラフト原点回帰ともいえるライトウェイト、コンパクト、シンプルへの回帰です。軽さと収納性については先に述べましたが、もうひとつ魅力的なのは「シンプルな構造」です。まさに「足るを知る」パックラフト。バックレストも無いシンプルなシートを見た時は驚きもしましたが、それと同時に書籍で見て憧れていたパックラフト黎明期の数々のシーンが思い返されました。当時のパックラフター達はもっと簡素な道具でもっと楽しく遊んでいたはずです。

(Roman Dial 2008"PACKRAFTING!" BackpackingLightより)

自分の手に余る急流に出会ったら、フネを担いでのポーテージで回避すればいいだけのことです。それを容易にする軽さと収納性、そして組み立てや修理を容易にするシンプルな構造。パックラフトの本質的な魅力に原点回帰するモデルが Kokopelli Packraft / Rogue-liteなのです。

 


[気室数]

1気室

[船尾形状]

ハイボリューム

[グラブループ]

船首4箇所

[収納サイズ]

直径Φ17cm × 30cm

[重量]

本体 2200g
シート 230g
インフレーションバッグ 100g
インフレーションチューブ 60g
ストラップ 30g

[サイズ]

全長 215.9cm
全幅 94.0cm
内長 129.5cm
内幅 39.4cm

[チューブ径]

30cm

[積載重量]

136kg

[素材]

本体 210dnl TPU Nylon
床面 210dnl TPU Nylon-Kevler

[推奨空気圧]

パックラフト&シート 1.5PSI