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Bummer Spectra

SPECIFICATIONS
サイズ(タイプ共通) 35L
*本体 約30L

高さ54cm x 幅26cm x 奥行13.5cm
*計算で出る容積と実体感・通例で言われる容量とは違いがあります。
スペクトラタイプ|詳細・価格 重量:410 g(実測値)
【本体/341g、背面パッド/約44g、スターナムストラップ/25g】
素材:200d Spectra grid stop nylon
    TPU(熱可塑性ポリウレタン)、撥水加工
カラー:Night Cloud
価格:17,000 yen
PRICE
¥17,000 + tax

Review

ULバックパックを
ULバックパックらしく
シンプルに求め
強さと耐水性を
『Bummer Spectra』

 

Trail Bum® ファーストモデルのうちの一つとなるバックパック。トレイルバムが普段のトレイルライフからタウンライフまで幅広く使うメインサイズであるという思いと意味が込められた 「Bummer(バムなやつ)」。

全体のデザインは、アメリカ3大トレイルを踏破したハイカー舟田 "Yas" の自作バックパックをベースに、もっとUltralight hiking 向けに特化させました。しかしそこに加えて強度を合わせ持ったものが、Bummer Spectra になります。

 

200D Spectra
Rip-stop Nylon Ver.

ウルトラライトバックパックの代表的な素材といえば、色に染まらない性質の超高分子量ポリエチレン繊維が模様のように入っているあの「dyneema ナイロン」。ウルトラライトハイキングのメーカーとして惜しまれながら廃業してしまったGolite が使っていた素材としても有名です。このことはULバックパックのエポックメイキングになったと言えます。2,000年頃の当時としても特別軽い素材ではありませんでしたが、丈夫さと軽さのバランスが取れた素材だったと思われます。たしかにそのころのマスプロダクトのバックパックは600Dとか1000Dには当たり前に使われていました。それにULすぎる素材は多くの人に受け入れられにくいので、その中で考えた結果の選択だったと思います。

「ULのクラシック」とも言えるトラディショナルな雰囲気はとても良いのですが、ダイニーマを供給する会社の方針転換などで主に大手メーカーを中心とした扱いに移行してしまいました。そのためダイニーマを使った素材をトレイルバムが使用することが難しい状況となってしまったのです。

ですが、同じく超高分子量ポリエチレン繊維の「スペクトラ」という素材があります。これは供給している会社の違いであって、ほぼ同一の繊維、という理解で良いです。このスペクトラを使って生地を作ることができました。繊維の太さは200Dです。さらに縦横の格子の間隔を小さくしました。

そしてこの素材でポイントになるもう一つが裏側の仕上げになっている「TPU」です。TPU加工をすることで、生地本来の強度を補い、耐水性も上がります。
TPUとは Thermoplastic Polyurethan のことで、熱可塑性(熱で柔らかくなる性質)を持ったポリウレタンを言います。これは以前からある素材ではありましたが薄く加工するのが難しいと言われていました。けれどもこの数年でTPU加工のものが増えてきたように思います。さらに同じポリウレタン系の中でも「耐加水分解性」に優れていて、柔らかいのにコシがある、引張りや摩耗の耐久性が高く、劣化なども少なく、比較的環境にも良い素材とされています。
そしてこれがアウトドア用の生地に使われるもう一つの利点は従来のポリウレタンやアクリルの加工よりも「耐水性が高く」なることにあります。ここでの耐水性は「防水ではない」のでご注意ください。ですが、生地から入っても水が透過しにくくなるのは大きな利点です。

まとめると、スペクトラで引き裂きを補強し、TPU加工をすることで生地全体の強度を上げるのと同時に、耐加水分解性、耐水性も手に入れた生地になっているということです。

色はTrail Bum®オリジナルカラー「Night Cloud」。夜の空に浮かぶ雲は月や様々な明るさで少しだけ見えます。その色は真っ黒ではなくやや青みがかっています。かといって青でもない。そんなイメージです。
白いリップストップは格子柄のように思われますが、それは超高分子量ポリエチレン繊維(スペクトラやダイニーマ)が色に染まりにくい為に、生地を染めて洗うと白く残ってしまうためです。(*流通している生地の中にはただ白い格子柄にみせたものもあるので、見た目だけで判断するのは注意が必要です。)

価格は17,000円(消費税別)
重量は約20gプラスとなる、341g(本体のみ、誤差あり)

 

It's "Bummer" Backpack

「ウルトラライトハイキングらしいバックパックが少なくなった」という言葉がきっかけになり今だからこそ、“これぞウルトラライト”といえるバックパックを作ることになりました。
- Trail Bum® 

 

トレイルバムのファーストモデルとなるBummer。アメリカのULハイキング黎明期。手に入りやすい素材でバックパックを作っていたホームメイドハイカーたちが選べるのは流通している素材。特殊なミシンを必要としないシンプルな構造、そこから生まれるデザイン。ULH黎明期から時間が経ったいま、その雰囲気は Steady や Bummer に受け継がれているのではないでしょうか。

ここで紹介しているのは「スペクトラ バージョン」ですが、そのほかにレギュラー素材となる100dリップストップナイロンのものがあります。カラーはネイビー(旧モデルより濃い色になりました)、グレー、ブラックの3色。

bummer_i_2

Navy

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Gray

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Black

 

ウルトラライトバックパックなら軽さにこだわるべきです。当然です。ですが、最低限。多くの人にもっとトレイルバム のバックパックを楽しんでいただくために変更しました。

1、背負い心地が良くなったパッド

硬めだったショルーダやウェッストのパッドを、柔らかく耐久性のあるパッドに変更しました。もちろん硬質なパッドよりはヘタリが早いでしょう。しかし格段にフィット感が良くなりました。

2、しっかり荷物が入るメッシュポケット、サイドポケット

旧モデルよりもしっかりと広がるように角にマチをもってきました。サイドポケットはボトルが二本余裕を持って入る大きさになっています。サイドポケットは背負っていても手が届くように設定しているので、細々としたアイテムを出し入れすることも簡単です。

3、調整できるサイドストラップ

調整ができないストラップが一本だったものを、スライダーバックルで調整可能にしています。これによりスキーを固定したり、トレッキングポールやタープポールなどの固定がしやすくなりました。

4、標準装備の背面パッド

ショルダーやウェストと同じパッドを背面内側に標準装備。保温力のほどは微妙ですが、クッション性はかなり良いです。これによりパッキングに自信がない人にも気軽に使ってもらえるようになりました。もちろん不要な人には簡単に取り外せる構造です。

5、がんばって抑えた本体重量 320g

旧モデルは300gをジャストくらいの軽さでした。今回のアップデートで見直したサイドストラップやフロントとサイドポケット。当初サンプルではかなり重量増になっていましたが、最終的に+20g(誤差±10%)で抑えることができました。取り外せる背面パッドを加えても364g。350gを切ることはできませんでしたが、Zimmer built/Pika Packが一回り小さく背面パッドなしで340g、山と道/MINI がパッド抜きで401gということを考えると、十分過ぎるほど軽いと言えます。

 

ウルトラライトハイキングは少しずつではありますが広がりを見せつつあります。それもそのはず軽量化はハイキングの歴史でもあるからです。ですが、ウルトラライトハイキングとはただ軽ければ良いとか、軽いものだけを揃えれば良いというわけではありません。今では軽くても丈夫で機能的な道具は増えていき、それは多くのカスタマーを満足させるものでもあります。確かにそれもウルトラライトハイキングの一つの進化の方向といえるでしょう。しかし本来のウルトラライトハイキングとは、シンプルゆえの軽さ、という意味も含まれていました。

そう考えると Bummer はウルトラライト的と言えるバックパックでしょう。吹き流しは最低限の長さしかなく、余分な荷物を入れるスペースはありません。ですので見たままの大きさ分しか容量がないのです。この大きさでは入れられるものも限られ、重くなることは想定しないためウェストベルトが必要ないのです。また、後付けもできません。トップリッドはなくULバックパックらしく一本締めのストラップ。

ウルトラライトバックパックのスタンダード機能として、フロントには大きめのメッシュポケット。両サイドにもメッシュポケットが付いています。どちらのポケットも角にマチをつけ、ゆったりとしたサイズに変更。サイドポケットはボトルを余裕を持って入る大きさになっています。背負っていても手が届くように設定しているので、細々としたアイテムを出し入れすることも簡単です。フロントポケットもこれだけの変更でたっぷりと収納できるようになり、食料以外で行動中すぐに取り出したいもの、例えば救急セットやトイレセット、レインウェアなどを全て収められます。

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両サイドにもメッシュポケットが付いています。バックパックをコンプレッションしたり、荷物をくくりつけられるきっかけ用にいくつかの小さなユーティリティループ(前面 縦3カ所 背面 縦2カ所/共に両側)が付いています。

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Trail Bum®のBummer、Steady、Hauler の三つに共通のショルダーハーネス。荷重が大きくなった場合にショルダーが食い込むことを防ぐために太めのテープを合わせています。スターナムストラップ(またはチェストストラップ)はオプションで付属していますので、必要に応じて付けて使用してください。スターナムストラップのスライダーバックルはグレーのホイッスルになっています。

bummer_i_5 steady_2

以前はサイズ調節のできないサイドストラップでしたが、それは“Ray Way”から受け継がれたもので、元々は薄手の生地の強度を補うためだったと考えられています。Goliteの初期モデルにも付いていて、GoliteとRay Way へのオマージュとして付けていましたが、どうせ付いているなら実用的にしてみました。これによりスキーを固定したり、トレッキングポールやタープポールなどの固定がしやすくなりました。

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ショルダーやウェストと同じ素材のパッドを背面内側に標準装備。保温力のほどは微妙ですが、クッション性はかなり良いです。これによりパッキングに自信がない人にも気軽に使ってもらえるようになりました。もちろん不要な人には簡単に取り外せる構造です。

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旧モデルの重量は300gジャストくらいでした。今回のバージョンアップに伴い、少し重量が増えています。けれど最低限。多くの人にもっとトレイルバム のバックパックを楽しんでいただくために変更しました。重量は背面パッド抜きで、320g。多少の誤差はありますが、背面パッドだけで45g前後でしょう。実測値でパッド込み、364gです。ですので本体だけで言えば20gほどの増量に抑えたことは大きな努力の成果だと思います。

 

 

生地や素材について

・100D リップストップナイロン

生地は極薄素材でも特殊で高価な素材でもありません。X-pacのように生地を重くしてまで防水性を付加することもしていません。Trail Bum®のバックパックに共通する 100d リップストップナイロン。ブランド素材ではありませんが、引っ張り強度や摩擦強度は Codura® と比べても同等もしくは部分では上回る強さがあります。また 100dという細さにしては生地に張り、コシがあるのが特徴です。
それ以外にも利点があります。この生地厚であれば修理なども家庭でしやすいですし、手縫いでも縫いやすいでしょう。ということは修理や改造といった自分に合わせたカスタマイズができるということです。修理が簡単にできればメーカーに頼らずとも自分で直したり、近くの“お直し屋”でも可能なので、気軽に直して長く使うことができます。
また改造だってやりやすいということです。自分ではそんな器用なことできない、と諦めずにお直し屋で相談してみると意外に大抵のことはやってくれるものです。すでにお客様の中にもそうやって自分に合わせた使い方を楽しんでいる人がいます。ぜひチャレンジしてみて欲しいです。

・メッシュ素材

目が大きく、伸縮性のない素材を選びました。伸縮性のあるものの方が使い勝手は良いのですが確実に劣化が早いので、そこを考慮してあえて伸縮性のないものを選びました。目を大きくしたことで濡れたものも乾きやすくなります。強度だけを考えれば、ハードメッシュという硬い素材を選べば良いのですが擦れると手が痛いので、やや強度は落ちるもののソフトメッシュを選んでいます。フロントポケットもサイドポケットもメッシュの穴を出入り口にして、細いバンジーコードを通しています。片側はコードロック付き。片側は結んであるだけです。こうすることで、ポケットからの不意な荷物の落下を防ぐために口を締めることが可能になりますし、バンジーコードの伸縮強度が欲しい場合は太めのバンジーコードを通し直せばよいですし、バンジーコードが伸びきった場合には交換が容易にできるようになります。

メッシュの素材は目が大きく、伸縮性のない素材を選びました。伸縮性のあるものの方が使い勝手は良いのですが確実に劣化が早いので、そこを考慮してあえて伸縮性のないものを選びました。目を大きくしたことで濡れたものも乾きやすくなります。強度だけを考えれば、ハードメッシュという硬い素材を選べば良いのですが擦れると手が痛いので、やや強度は落ちるもののソフトメッシュを選んでいます。フロントポケットもサイドポケットもメッシュの穴を出入り口にして、細いバンジーコードを通しています。片側はコードロック付き。片側は結んであるだけです。こうすることで、ポケットからの不意な荷物の落下を防ぐために口を締めることが可能になりますし、バンジーコードの伸縮強度が欲しい場合は太めのバンジーコードを通し直せばよいですし、バンジーコードが伸びきった場合には交換が容易にできるようになります。

 

 

メッシュの穴に通されたバンジーコード。片側はコードロック。もう片側は結んであるだけ。交換も簡単で楽に行える。

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サイドポケットも同様に、片側のみコードロック。

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ショルダーはしっかりと縫いこんであるので安心できる。

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Bummer と Steady の違いについて

Bummer はウルトラライトハイキング寄りに、Steady はロングディスタンスハイキング寄りに考えて作られています。この二つの違いとはなんなのでしょう。

ロングディスタンスハイキングの中でウルトラライトハイキングが語られることは多いですが、この二つは兄弟のようなもので、同じものではありません。ロングディスタンスハイキングが長い時間を経ていく中でハイキングそのものが生活になっていくため、必要以外の嗜好品も含まれることが多いですが、ウルトラライトハイキングとは必要最低限しか持たないのです。

日本のUL黎明期からアメリカの情報を発信し、2014ATスルーハイカー勝俣 "Loon" の言葉を借りると、

『ロングディスタンスハイキングは慣れてしまった経済社会から長期間離れて、別のソサエティーに入ることだと思う。ウルトラライトハイキングはミニマルなライフスタイルへ、さらにギリギリと挑戦したもの。ロングハイクは持てるなら無駄も持ちます。“多すぎない”だけです。だけどウルトラライトハイキングは要らないものは持って行かない。』

ということになります。

Steady には長い期間に対応する柔軟性が求められます。それが、ベアキャニスターのように大きくかさばるものの場合もあるでしょう。大量の食料なのか、かさばる冬用の寝袋なのか。短い期間ではなく、季節を越えて、環境の変化を越えて歩くロングディスタンスハイカーにとってはある程度の容量の余裕が求められます。

Bummer には期間は関係ありません。短い期間だろうが、長い期間だろうが、ウルトラライトハイキングは、不要なものを持って行かないのです。食料がかさばるならかさばらない食料に変えるようにし、持っていけないものは持たないでも状況に対応できるように考えて行動していく必要があります。それに必要なサイズはこの大きさがあれば十分でしょう。むしろ大きすぎるかもしれません。ポケットすら必要ないのかもしれません。そう思える方はぜひ余分な部分を切り落としてさらに軽量化してみて欲しいです。

 

・サイズ比較

ステディとバマーのサイズを比較してみます。

容量はステディが約40L(吹き流し除く)、バマーが約30Lです。写真で比較するとよくわかりやすいのですが、本体には高さに大きな差がありますが、メッシュポケットの高さはほぼ同じです。横幅はステディの方が大きくなっています。

横からの写真を見ると奥行きの違いがわかります。奥行き幅の違いはメッシュポケットにも影響してきます。それ以外サイドテープやショルダーの高さ位置は同じです。

*写真は旧モデル、旧カラーです。全て廃番のためご用意はできません。

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The ultralight backpack

ウルトラライトバックパックのオリジナルとはなんでしょう? Gossamer Gear創設者のGlen V. Peski氏の言葉を借りれば  “ULバックパックにオリジナルはない” ということになります。ULを突き詰めていけば、それは限りなく“0”に向かっていくことです。その中でバックパックを考えれば、構造はシンプルになっていくのは明白です。バックパックであるという枠の中で考えれば、袋にショルダーだけを付けたもの、になるのです。ですが、そこに最低限の機能を付けるとすればと考えていくと、フロント部分にポケットを付ける。サイドポケットを付けるとなっていくのです。そうすると、よく見るウルトラライトなバックパックの姿が見えます。まさにこのBummer もSteady もそんなウルトラライトバックパックの原型に近いものだと言えます。

この形で印象的なのは、"Ray Way"です。作った人もいるのではないでしょうか。ハイカー舟田 "Yas" もまさにそうでした。自分のハイキングで使う道具も自分で作ったものにしたい、という素直な欲求からまずはRay Way のバックパックキットを作りました。それを自分のハイキングの経験と合わせて作ったものを、CDTとATのハイキングに使いました。彼がPCTに使ったのはグラナイトギアのメリディアンヴェイパーを改造したもの。その時にも感じたロングハイキングでのウェストベルトの必要性やサイドポケットの有用性を自作バックパックにも盛り込んでいます。その自作バックパックをベースに "Steady"をデザイン。そこからウルトラライトに寄せていく方向で"Bummer" が作られました。

しかし、SteadyやBummer を見た時に、Goliteによく似ている、と思ったかたもいることでしょう。たしかにGolite のBreeze とSteady は良く似ています。それは当然のことで、Breeze は Ray Way から生まれたバックパックだからです。また、Bummer はGoliteのDay に似ていると感じたかたもいるでしょう。もちろんそれはDay がBreeze をベースとした小型バックパックなのに対し、Bummer はSteady を小型化したものだからです。

Steady をBreezeに似せたわけではありませんし、Bummer をDay に似せたわけでもありません。Ray Way というシンプルなバックパックをベースに変化していった結果似ただけで、でもそれは当然の結果で、シンプルを求めるウルトラライトハイキングらしいバックパックを考えていけば、自ずと似たようなデザインになっていくのです。

Gossamer Gear はGoliteと創業年を同じくし、インディペンデントなメーカーとして今でも大きな存在感を示しています。そのアイテムの中で、G4、というクラシックなバックパックがあります。これはRay Way から派生したバックパックではありませんが、近しい形状をしています。そのG4がたどった方向はMariposaやGorilla です。そして、これらもSteadyやBummerと近しい形状をしています。もちろん細かく見ていけばたくさんの違いがあるのですが、トップリッドが無い、大型のフロントメッシュポケット、サイドポケット、ショルダーが本体に縫い付けられるシンプルな構造などの類似点も多く見られるのです。

まさにこのことが、ULバックパックにオリジナルはない、という言葉につながるのでしょう。どのメーカーも結局は軽量化をしていく中で、まずは簡素化する方向に向かいます。そうすることで同じような形状になってしまうのです。ですが、それでは違いが出せない。でもメーカーである以上違いを出して差別化していく必要がある。この流れの結果が、ウルトラライトらしいバックパックがなくなっていった理由の一つではないでしょうか。これはカスタマーが求めた結果でもあり、メーカーの向かわざるを得無い結果なのかもしれません。しかし、それでも源流に近い、シンプルなバックパックが欲しいのです。それが、Bummer そして Steady へと繋がっているのです。

 


About the Trail Bum®

“Bum”とは、何かに熱中、没頭する人たちのこと。Ski Bum、Surf Bumといった言葉のように、Trail で過ごすこと、楽しむことが好きな人たちを、Trail bum(トレイルバム)と呼ぶことにしました。トレイルバムたちは、無駄が少なく、直しながらでも使い続けられるような道具を好みます。そしてトレイル上では限られた道具だけで長い時間を過ごします。長い旅の中でトレイルバム達にとって自然と街は同じ目線「どちらも日常」でフラットになるため、自然の中では高機能でありながらタウンユースでも馴染むシンプルなデザインを選ぶのです。そんな彼らのトレイルライフのように、シンプルでいて無駄の少ない道具や衣類をデザインし作ることを目的にできたメーカーが “Trail Bum®” なのです。

〈ロゴの意味〉
アメリカのロングディスタンストレイルの多くには "Blaze"と呼ばれる印があります。そのBlazeは微妙にラウンドした三角形のような形状をしており、それがTrail Bum のロゴのベースになりました。それに沿うように付けられたラインは “繋がっていく”  “続けていく” 思いを込めて“道”を表現しています。この一歩はあの道に繋がっている。そう思いながら日々を過ごすTrail Bum たちの気持ちの一端と言えるのかもしれません。

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