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Better Shorts Equilibrium

SPECIFICATIONS
重量 145g(Lサイズ)
素材 Pertex® Equilibrium
 ・二重織構造生地
  表面/高密度・耐久性・防風・撥水
  裏面/高通気・吸汗・速乾
カラー Charcoal
Soil
サイズ S、M、L(JPN)
PRICE
¥13,000 + tax

Review

軽さと伸縮性を加えた
どこでもいつでも
ベターでいたい
『Better Shorts Equilibrium』

 

ナイロン素材のベルト内蔵でカーゴポケットが付いているデザインは一見すると良くあるハイキングショーツように感じます。特別じゃない。だからむしろ、毎日でもはけてしまうのが Trail Bumの Better Shorts(ベターショーツ)というアイテムの面白さです。ベターショーツは何かに特化していません。していないからbest にはなれない。けれど、何においてもgood よりbetterであるように考えられています。

北米のハイキングシーンにおいて、近年多くのハイカーが着用してるショートパンツ。スルーハイカーたちにとっての定番スタイルになっています。ショートパンツはその着丈によって好みが大きく分かれる衣類です。永遠の定番「Patagonia/バギーズショーツ」もその時代で丈の長さが変わることもあるように、着用時の雰囲気についてはひとそれぞれの好みがあります。ランニングショーツのように短くなく、サーフショーツのように長くもない。このスタイルが、老若男女、多くのハイカーとって「ベター」なハイキングショーツになるのではと思います。

ベターショーツの特徴として動きやすいはき心地の良さがあります。レギュラーバージョンではあえて速乾性や耐久性、質感を重視し、高機能過ぎない素材にこだわり、その中で工夫がありました。そのトレイルバムのものづくりへの興味は変わらないでしょう。しかし、そのベターショーツに高機能素材「Pertex® Equilibrium」バージョンができました。
パーテックス®イクイリブリウムという素材は相反する性能を高レベルで提供してくれる機能素材です。表面と裏面で二層構造の生地にすることで、高い通気性と防風性を持たせています。。レギュラーのベターショーツよりも張りのある生地感になっており、通気性は高いのですが適度な防風性や撥水性があるため、レギュラーのベターショーツよりはやや蒸れ感を感じるかもしれません。しかしそれはあえて比べて分かる程度のものです。生地表面には撥水性があり水滴を弾き汚れを防ぎます。生地裏側は隙間のある構造で吸汗性と通気性を持たせています。張りがあるのでわかりにくいですが、薄く軽い生地のため、レギュラーよりも軽量に仕上がっています。コンパクトに収納できるので替えのショートパンツとしても良いでしょう。生地自体にストレッチ性があるため腰部部のストレッチニットパネルは無くしています。

分かる人には一目瞭然、ベースのデザインは「Thru-hiker Zip Off Pants」。その使いやすさは、定番のアイテムの一つになっていることや、リピーターが多いことで分かります。そのデザインを磨き上げて作られたのがBetter Shorts です。試作段階ではポケットを減らしてみたり増やしてみたり、形を変えてみたりしたそうですが、どれもイマイチだったようです。しかし、その過程の中で出たアイデアがスルーハイカージップオフパンツにも良い影響を与えており、相乗効果で良いアイテムへと変化しています。

レギュラーのベターショーツとは異なり高機能素材を採用したことで特徴があるようにも思います。しかしデザイン上に特化した機能がないので、何かの目的に対して「最善=ベスト」ではない。けれど毎日はきたくなってしまうくらい使い勝手が良い。Trail bum®たちのオンにもオフにもずっと着続けられる多用途さとシンプルさがあり、Goodよりは上。だから「ベター」なのです。

Charcoal

小さなリップストップ格子と霜降りグレーのような独特な風合いのChacoal

 

Soil

小さなリップストップ格子と凹凸感がわかりやすくすっきりとした雰囲気のSoil

 

 

 

機能と特長

・ベターな丈

ショートパンツの股下の長さは基本的に、ジップオフパンツの時に準じています。膝の中心から約4センチ上。一般的なショートパンツは膝の中心もしくは膝上2センチくらいが多いのですが、この位置にすると素材によっては干渉してひっかかる感じがでてしまいます。ですのでほんの少し短めにすることが大きなポイントとなるのです。ランニングパンツのように短すぎることもなく、なかなかベターな丈になっています。

参考としてレギュラータイプの
着用例となります

・動きやすい素材

生地に若干のストレッチ性があります。レギュラータイプのベターショーツではなかった機能ですので、腰部分のストレッチニット素材は無くしています。生地を小さく見ると大きくはありませんが、パンツ全体でみると十分なストレッチ性があるので、生地のツッパリ感などを軽減し、さまざまな動きに対応できるようになっています。

 

・Pertex® Equilibrium

「普通の素材が最適」とベターショーツ(レギュラー)でもスルーハイカージップオフパンツでも言い切っています。しかし今回はあえてPertex® Equilibrium (以後イクイリブリウム)を使っています。アウトドアウェアで使われている高機能素材は魅力的な言葉に溢れています。しかし高機能素材と言われるものが数多にあることからも、高機能が決して万能ではなく弱点があるという証明でもあります。とはいえ高機能だからこそ手に入れられるものもあることも確かです。

イクイリブリウムという素材はパーテックス社の定番のものであり目新しい素材ではありません。ところが以前には厚手のものばかりだったのが、昨今では薄手のものが作られるようになりました。そしてパーテックスの指すイクイリブリウムとは素材そのものではなく、同一の構造を持つ生地カテゴリーを指し示すものです。従来はいわゆる「ソフトシェル」ウェアを作るときに用いられることが多かったです。しかし今回の素材のように薄手のものが出てきたことでその活躍の場は広がりつつあります。
ではイクイリブリウムその基本は相反する機能を持つ「二重構造」にあります。
表面には高密度で防風性や撥水性があります。ショートパンツですので防風性がどう活きてくるのかは難しいところではありますが、風が抜けて欲しくないハイカーにはありがたいでしょう。耐久性のある撥水加工がされていますので、生地にダイレクトに水が染み込むのを防ぎ、汚れも多少は付きにくくなっています。
裏面は一転、低密度で隙間の空いた構造になっており、このおかげで通気性と吸汗性が付帯されています。畝のようになっている生地構造が、汗の吸い上げ効果に一役買っているとメーカーでは言っています。

ベターショーツイクイリブリウムに採用されている素材は、表裏での違いは見てとれるでしょう。しかし最近では二層構造でも薄い生地が作れるようになり、構造の違いを一見した目視では判断がしにくいほどになっています。ちなみに同じイクイリブリウムで、よりも薄いものを使っているアイテムでは「Axesquin/ハゴロモ」があたります。今後イクイリブリウムがどこまで進化していくのか楽しみです。

今回使われているイクイリブリウムは、ハゴロモのように透けるほどの薄さ軽さではありませんが、ベターショーツ(レギュラー)と比べると「約26%の重量減」となっているくらい軽量な素材となっています。ですが透けるといったことはなく、たっぷりと汗をかいてもインナーが目立つこともないでしょう。

表と裏で異なる表情を持った二重構造の生地になっている。裏は特徴的な横畝があり吸汗性を促す

 

・ハンドポケットの形

最近のハイキングパンツのポケットはシーム(縫い目)に沿って縦に付いているものが多いです。これは構造上簡便化するためのものなのか、デザイン上のものなのかは分かりませんが、使いやすいということは無いと思います。

人間の手がパンツのポケットに入る角度は真横になることはないはずです。また、横に付くことで物が落ちやすくなることもあるでしょう。ジッパーが付いていても締め忘れることももあります。 ジーンズやチノパンなど、一般的なパンツのポケットは上方向に口が開いていて、間口を広くするために斜めに付いています。この方が手の出し入れは格段にしやすいです。特にここ は「普段使い」を意識したデザインにしました。使い慣れている形だからこそあまり違和感を感じずに使えます。深さがあるので立っている状態であれば 物が不意に落ちるようなこともありませんし、座っても物が落ちにくいでしょう。手が入れやすいように間口にゆとりがあります。

 

・カーゴポケットの位置

カーゴポケットを使わない人も多いと思いますが、その理由の大半は使いにくいと感じるからでしょう。 「手が届きにくい距離」「開けにくい構造」「斜めに付いている」ということがあると思います。ポケットはパンツにおいて最も多様する機能です。だからこそ、カーゴポケットもいつも通りの形と自然と届く距離にこだわりました。

スルーハイカージップオフパンツの場合、手を自然に伸ばした先にジッパーのタブが来るようにしました。一 般的なものよりはやや高い位置にあると思います。ですが、何気なく伸ばした先にあるので本当に自然と開けることができます。またジッパーの角度をストレー トにすることで、普通に開けることができます。カーゴポケットの深さも少し体を傾ければ底まで届く深さにしていますので、入れたものの出し入れがとても用意です。

大きさは折りたためるものならキャップを畳んでいれることが可能です。地図を入れても良いでしょう。カーゴポケットの高さはジッパーの位置を高くしたことから自然と高くなりました。そうすることで荷物が入った状態で歩いても歩行を妨げにくくなっています。左のポケットと右のポケットは同じ形、同じ高さでシンプルな作りです。

カーゴポケットが下に付き過ぎて体を大きく傾けなければ届かない場合など、面倒で使わなくなってしまうかもしれません。斜めにジッパーが付いていることで間口が広がるのは良いのですが、普段使い慣れていない角度なのでどうしても開け閉めがしにくいという欠点があります。
要するに、出来る限り普通に、普段通り使える形状で良いということです。一見便利そうな専用ポケットを作ったりしても、それは家庭にありそうな「便利グッズ」と同様のもので、最初こそ面白がって使うものの、「いつもと違う」のでだんだん使わなくなってしまいます。日頃使う道具はできる限りシンプ ルなものの方が使いやすいと感じるのではないでしょうか。

参考としてレギュラータイプの
着用例となります

サイズについて

サイズはJapanサイズ基準でS、M、Lの3サイズがあります。今期の2020 Ver.は元となるパターンを改めて見直し、より履き心地よくなるように改良されています。
Sは女性もはいていただけるサイズですが、普段 W's JAPANサイズのMもしくはLサイズを着られる方向きでしょう。細身もしくは小柄な男性もはけます。ただし基本的には男性サイズを主とし考えています。S、M、Lで大きく変わるのはウェストサイズから全体の太さにかけてです。

サイジング 図1

 

サイジング 図2
*誤差あり。半身で±5mm

上記にある、サイジング図1とサイジング図2を見る際に以下を参考にしていただければと思います。

「ウェスト上がり」とは、このパンツのウェストにはゴムが入っており、それが縮んでいる状態です。要するに、平置きでそのままの状態の半身の長さを指しています。
「ウェスト伸ばし」とは、ゴムを伸ばし切った時のサイズです。要するにウェストの最大幅を指しています。
「前股上」とは、前側のウェスト端から股までの長さを指しています。
「ショート股下」とは、股から裾までの長さを指しています。
「わたり幅」とは、太もも付近の幅を指しています。

男性(164cm、65kg)Mサイズ着用例

・女性着用例

身長165cmの女性がSサイズを着用しています。ショートパンツの場合どうしても裾が少し広がって見えてしまいますが、ウェストやお尻周りはそれほど余っている感じはしません。膝の中心から裾までの距離もちょうど良く見えます。身長158センチほどの場合には写真よりも股下の長さは長く感じるでしょう。

参考としてレギュラータイプの
着用例となります

参考としてレギュラータイプの
着用例となります