ダウンの国際価格高騰でショップオリジナルへの使用を諦めざるをえなかった、超高品質860FPのグースダウンを使用したダウンバッグ。それがが倉庫からでてきました。数量限定特別販売。 *ご好評につき完売となりました。ありがとうございます。

*ご好評につき完売となりました。ありがとうございます。

【ダウンバッグの開発】

ハイカーズデポ最初のオリジナル製品は何でしょう。そんな問いかけに対して「ハイカーサコッシュですよね。」という答えが返ってきそうです。正解はスリーピングバッグ。

ダウンバッグトップキルト」、このふたつは2000年代後半の北米ULシーンにおいて試行錯誤されていたスリーピングバッグのアイディアをどうすればプロダクトに落とし込めるか、ハイカーズデポとして最初に取り組みはじめたプロジェクトだったのです。

少ないダウンでいかに効果的な保温力をあげられるか。国産ダウン製品メーカーであるナンガにサンプル製作を依頼。ダウン量、ボックスの体積、全体のシェイプetc、さまざまなバランスを共に考えながら最終的に少しでも軽くさせていく。サンプルを作っては山で眠り、また修正。そんな繰り返しの末に生まれたスリーピングバッグがHiker's Depot ダウンバッグなのです。発売から6年、その間多くのJMT、PCT、ATハイカーにも愛用していただき、シェイプや素材のマイナーチェンジを少しづつ繰り返してきました。いまや軽さと暖かさのバランス、弱点である湿気対策、ダウン増量などのアフターケアを総合すると国内流通している3シーズンダウンスリーピングバッグの中でも自信を持ってオススメできるスリーピングバッグと言えます。

 

【UDDの採用と幻の高品質ダウン】

2シーズン前よりダウンバッグではUltra Dry Down(UDD)という超撥水加工を施した羽毛を採用しています。いまや欧米ブランドのダウン製品ではスタンダードになりつつある撥水ダウンもHighland Designsでは早くから採用に踏み切ってきました。それには撥水ダウンの高い品質や機能の他にこんな背景があったのです。

現在もそうですが、ダウンの国際相場は年々右肩上がりを続けています。800FP以上のいわゆる“超”高品質ダウンに相当するクラスほど値上がりの幅は大きいのです。ダウンをメーカーなどに卸してる羽毛問屋の方にも説明を聞きましたが、まずこうした超高品質ダウンの価格が据え置きになることはあったとしても下がることはまず考えられないとのことでした。この価格高騰により2シーズン前の段階でHighland Designsが採用していた860Fpの超高品質ダウンは生産コストが合わなくなってしまったのです。大量に資材を確保できる大手メーカーならともかく、いち専門店のオリジナルブランドとして手配できる価格およびロットではなくなったということです。紆余曲折ありましたが、同じく800オーバーとなる810FPダウンにUDD加工を施すことになりました。UDDにするとしたら、「使うのはもったいない」と羽毛問屋も言うくらいの高品質である860FPは使わなかったでしょうし、今でも860FPダウンがコストに見合うのであったならばUDDダウンにはしていなかったかも知れません。

 

【860FPオリジナルダウンバッグ】

サンプルテストでは超撥水ダウンがやはり湿気の高い条件下では有効であることも確認でき、UDDダウンバッグへのモデルチェンジは順調におこなわれました。ダウン製品の撥水処理は外(表生地)ではなく中(羽毛)が効果的、ということを教えてくれた撥水ダウンの出現でダウン製品の使い方も変わったと言えるでしょう。そんな最中、もう購入することができないと思っていた860FPダウンが封入されたオリジナルダウンバッグが工場の倉庫から出てきたのです。切り替えから2シーズン、まさかの発見です。

こうして見つかった860FPダウン採用の“オリジナル”ダウンバッグ。本数限定での販売となりますので、当時の価格をベースにスペシャルプライスでご提供させていただきます。

 

Hiker's Depot ダウンバッグ860FP  special price ¥28,000+税

お問い合わせ、ご注文はこちらのページよりお願いします。

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高品質ダウンを採用した3シーズンスリーピングバッグを探しているハイカーには間違いなく朗報でしょう。また冬季の結露対策としてHighland Designs トップバッグと組み合わせて使用するのであればUDDでなく、こちらのオリジナルでも遜色はありません。もちろん現在のスタンダードであるUDDダウンバッグと比較してご検討いただければ幸いです。