
CDT
Weight
670g
多くのハイカーに愛され
数々のトレイルでの使用実績に優れる
ULのクラシック&スタンダード
アメリカの三大ロングディスタンストレイルの名前を冠したバックパック。スルーハイク向けのバックパックとしても多くのハイカー達に受け入れられています。またデイハイクから様々な距離や方法のバックカントリーへの旅に対応する絶妙な大きさも魅力だと思います。
Gossamer Gear、Six Moon Designs、AntiGravityGear、Trail Designs、Tarp Tent などと並ぶウルトラライトバックパッキング系では古参のメーカー。バックパックに特化してもの作りを進め、そのクオリティや構造はもはやハウスブランド (ガレージメーカー)の域を越えつつあります。しかしシンプルなデザインや軽さは変わらず、ULAの魅力となっているでしょう。
*カラーは画像と異なります。ショックコードなどの色の合わせ方はが異なります。

ULAラインナップ中、CDTはもっとも小さいバックパックとなります。けれども、これこそが多くのスルーハイカー達の支持を集め、また日本のハイカー達にも支持を受けているのはなぜなのでしょう。
<作り~丁寧な縫製>
CDTの前身モデルであるConduitもそうでしたが、以前からULAの作りの良さには定評がありました。生地もある程度丈夫で縫製も丁寧という作りが、長旅をするスルーハイカー達に大きな安心感を与えたのでしょう。ウルトラライトバックパッカーにとってはやや過剰な作り込みも、ウルトラライトなスタイルを取り入れたスルーハイカーにとっては大切な選択肢の一つと言えます。
<パックスタイル ~ 荷重バランスに優れる鋭角なボトムライン>
CDTをはじめとするULAの最も特長的なのはバックパックの形状です。シンプルな形のUL系バックパックは「四角い」形をしていることが多いです。Gossamer GearやGoLite Jamシリーズは「四角い」に入るでしょう。ところがCDTは「逆台形」の形状をとっています。正面から見てもそうですが、サイドから見るとその形をよく見ることができるでしょう。底に近いところでは15センチ前後。上の方では20センチを越えてきます。なぜこの形状なのでしょうか。それはバランスを良くするために他なりません。下 部が小さくなっていることで腰周辺に重さが集まりにくくなっています。こしまわり上部に行くに従い広がりをみせ収納力が上がります。ちょうど背中の筋肉が 盛り上がる肩甲骨の下から肩までの間は荷物の重さを支えるのが非常に楽な部分です。ちょうどそこにたくさん荷物が集まるようになっているのです。そのおか げで荷物が少ない時でも多い時でも、パックバランスに変化が少なく背負うことができるようになるのです。この形状はアルパインクライミング用のバックパッ クに見られるもので、荷物の重さで身体が振られにくいことも特徴の一つでしょう。
極端に角度の付いた形状
*現行品と写真は細部が異なる場合がありますのでご了承ください。
上部は約20センチ、下部は約15センチ。そして鋭角になっているのが良く分かる。
<ウェイト ~同サイズと比べ軽量>
全ての取り外せるパーツを含む重さが670g(平均実測値)
比較対象として以下
Gossamer Gear ゴリラ 621g 45L(背面マット平均60g含む、アルミフレーム除く)
HMG ウィンドライダー 698g 44l(アルミフレーム除く)
Golite Jam50 850g 50L
ゴリラやウィンドライダーにはアルミ製フレームが入っていますし、ジャムは固いプレート状のマットが入っているので、一概に重さだけを比べることはできま せん。ですので、ゴリラとウィンドライダーについてはアルミフレームを除く重量を挙げました。ほぼ同サイズの中で最軽量なのはゴリラですが、その差は 50gほど。しかし、生地の強さは大きくCDTが上回ります。また取り外せる多くのパーツを含んでいますので、CDTがいかに軽いのかが良く分かると思います。それはデザインがシンプルであるからこそなのです。
<素材~バランスに優れた高強度生地>
今や定番の素材となった、210d ダイニーマグリッドストップナイロン。だいぶ前になりますが、まだ200d 台の繊維を使うのが一般的でなかった時代に、軽さと強度を考えてて作られた素材です。いまや軽い生地ではなくなりましたが、軽さと強度のバランスに優れた 素晴らしい素材であることは確かです。
<その他の機能>
ウェストベルトについたポケット
*細部のカラーリングはGreenとPurpleで異なります。
取り外しが出来るアームレストとドリンクホルダーのショックコード。
背面はシンプルに何も無い。汗に濡れても重くなりにくく、乾きが早い。
移り変わりの激しいバックパックの中で、その形状の基本を変えず長く売り続けているのは自信の現れでもあるのでしょう。マスプロダクトのような作りとハウスブランドらしいシンプルなデザインの融合のバックパックです。