MUM & off craft 展示販売会 〜手仕事の日々〜

MUM kiikマグ

off craft　ランディングネット

木工や漆の魅力

化学繊維、樹脂、金属といった素材が現在のアウトドア製品の主流です。軽さ、強度、加工のしやすさ、道具の機能的な品質を向上させたのはまさにこうした素材の台頭にほかなりません。アウトドア製品の素材が全面的に天然素材に戻ることはもはや考えられません。しかし近年、アウトドアユースの木工品への評価、注目が高まっています。
北欧雑貨としての木製カップ「ククサ」が2000年代後半にアウトドアシーンで注目を集めたのをきっかけに、2010年代に入ると鹿児島の木工作家アキヒロジンによる「ジンカップ 」が高い人気を得ました。こうした人気は手にしやすいカップだけにとどまりませんでした。食器として、弁当箱として山で使えるVIVAHDEの「山のうつわ」は2010年代中盤以降に登山やハイキングにおいて新しい世代が木製食器を使用するひとつの流れをうみだしました。こうした木工品への評価や注目は「ぬくもり」「手仕事」「地産地消」といったアウトドアシーンにとどまらない普遍的な価値観が再評価されたことと無関係ではないでしょう。

こうした手仕事への注目と傾倒は様々に派生していきます。アウトドアユースでの漆器を掲げている作家はまだ少ないですが、強度、殺菌効果、口触りなどに優れた漆器は補修も可能なことからアウトドアユースでも長く愛用いただけます。またやわらかくしなる木だからこそ活かされる機能もあるはずです。生き物を扱うランディングネットなどはまさにそうした代表的な道具でしょう。アウトドア製品の素材が全面的に天然素材に戻るとは考えられないとはいえ、木だからこそ、漆だからこその魅力を今回のポップアップでは目にしていただけるはずです。

 

MUM & off craft 展示販売会

イベント概要

日時）2023年7月1日（土）＆2日（日）　12時〜18時

場所）ハイカーズデポ店舗前デッキスペース（東京都三鷹市下連雀4-15-33）

内容）

• MUMの漆器の展示、販売、予約
• off craftの木工品の展示、販売、予約
• MUM & off craftのコラボレーション製品の展示、販売、予約

参加費）無料

制作に手間も時間もかかる両ブランドですので、展示および予約が中心になります。そのうえで当日販売できる製品、共同開催だからこそのコラボレーション製品のご用意などを予定しております。当日はなによりも木に向き合って日々制作しているおふたりの話をじっくりと聞いてみてはいかがでしょうか。

 

MUM

奥久慈漆を使った器や箸など日用品としての漆器を製作している菊池麦彦氏。MUMはその菊地氏が提案する山遊びの道具のブランドです。代表作であるkiik mugはアウトドア用としてよりも、漆器としての品質にこだわった作品です。強度、殺菌効果、口触りが活かされた器を手にとってみてください。（菊池麦彦MUMホームページ）

代表作のkiik mugは大小2サイズ

遊び心で制作した漆の耳掻き

 

off craft

木材を使ったランディングネットをハンドメイドで制作している仲美希雄氏のブランドoff craft。カスタムオーダーが制作の中心ですが、レディメイドのネットやオイカワネットも販売しています。 木目を活かし、綺麗に磨き上げられた曲線の美しさはまさに機能美という言葉が似合います。渓流釣りにのめり込んだULハイカーでoff craftのランディングネットにお世話になっている方も少なくありません。（仲美希雄off craftホームページ）

木目と曲線が織りなすぬくもりと美しさ

手間と時間をかけた手仕事

 

MUM & off craftコラボレートプロダクト

ランディングネット

off craft 仲氏のランディングネットにMUM 菊池氏が拭き漆で仕上げた光沢美しいランディングネット。イベント当日に受注もうけられるようです。

ジッパータブ

ヤマザクラ、メイプル、カリン、ウォールナット、トチ、タモをoff craft仲氏が削り出し、MUM菊池氏が漆で仕上げたジッパータブ。木材、ラインカラーは当日お選びいただけます。 税込 ¥2,500

 

両ブランドともに渓流釣りで深山に分け入るなかで生まれた手仕事の品。ULハイカーの中にはシンプルな自然の中での生活に興味をもつことで渓流釣りに傾倒していく例も少なくありません。「シンプル」というキーワードで様々なものがつながり、ひろがっていきます。いつものポップアップイベントとは少し違う、手仕事による木製品のぬくもりと美しさ、そして潔さを是非体感してみてください。