漆の応量器 "放浪器"

漆職人さんが作った、山歩きに連れ出せる漆器です

応量器と言えば、禅宗の修行僧が使う器のこと。もともとは木の器を使うことは許されていませんでしたが、漆塗りをした漆黒のものは鉄器として扱われていました。
ラッカーではなく漆のものは、大事に使えば何年も使えます。昔はスノーピークさんも出していて、わたしも大事に使い続けていますが、いまでは入手が難しいようです。
漆職人の蜂谷隆之さんの作られたスタッキングできる木の器「放浪器」は、ハイカー向けに作られた応量器です。


曹洞宗の「応量器」は5組の器です。今回のお椀は3組の器。黄檗宗(おうばくしゅう)の「自鉢」が3組ですが、実際にはお湯を沸かすためのロッキーカップが一番大きな器の「頭鉢(ずはつ)」代わりになり、お茶を飲むのは、これまた大好きなジンカップとのセットで5組になります。やった。


一番大きな器が内径104ミリ、中の高さが46ミリ、容量は330mlです。ごはんですと大盛り一膳くらいかしら。
中くらいのものは、230ml。一般的なお味噌汁などは160-200mlくらいのお湯を使いますので、ちゃうど良い大きさです。
小椀は菜のものを入れるのにもちょうどですし、汁椀のフタとしても使えます。

重は、大きい方から54グラム、46グラム、38グラム。合わせて138グラム。一人では3つとも持っていくには重いかもしれません。二人ならチタンなべを合わせても200グラムほど。二人ともチタンなべでカチャカチャとするよりは、お湯沸かしは一人な任せて、もう一人は器を持っていくとちょうど良さそうです。

 

あの、スタッキングしても軽くはないのですが、この「放浪器」の特長は、それぞれが入れ子になっている上に、ロッキーカップやエバニューの小型鍋に合うようなサイズです。スタッキング・ファンのみなさま、バンザーイ。

お値段は税抜き20,000円。漆の応量器としては安いほうでしょうし、漆職人さんが作られたものと考える。山ご飯の美味しさも3割アップと考えれば、重さはもはや限りなくゼロかもしれません。いや、そんなことはありませんね。