Cirque Glove

仕様

重量
129g/Mサイズ 
素材
フード:Pertex® Quantum Pro
中綿:40 g PrimaLoft Gold Cross Core
パーム:Goatskin leather
対応温度目安
〜9℃

氷点下での行動を想定した冬山歩きに
操作性の良さと保温力アップを両立させる
2WAYグローブ

ソフトシェル生地の5本指グローブに、収納式のシェルミトンを被せることができる2WAY仕様。そのどちらにも薄い中綿を封入し、氷点下の降雪時を想定したグローブです。グローブを外したくない寒さ厳しい環境下で、作業をする際にもタッチスクリーン対応の5本指グローブが操作性を失わず、シェルミトンを被せれば保温力を高めることができます。

日帰りの中低山歩きから、スキーツーリングまで、冬山を始める際の選択肢としても検討したいCirque Gloveです。

 

5本指+シェルミトンを備えた2WAY仕様

Cirque Gloveは、中綿入りの5本指ソフトシェルグローブに、これもまた中綿入り(甲側のみ)収納式シェルミトンを備えた2WAY仕様グローブです。操作性を重視するなら5本指グローブの方が良いですが、強風や低温下で手を保温するためにはシェルミトンを被せるのが有効です。

なるべくグローブを外したくない寒さ厳しい環境下でも、どうしてもアイゼンやスノーシューの着脱にはある程度の操作性が必要になってきます。その際にはミトンタイプではなく、5本指グローブであるメリットが活きてきます。もちろんトレッキングポールやスキーポールを持つ際にもそれぞれの指が独立することで操作性は高まります。

しかし、5本指グローブにもデメリットはあります。それは指がそれぞれ独立することによって外気に触れる表面積が大きいこと、つまり"冷えを感じやすい”ということです。そのため、保温力を効率良く上げるためには指が独立せずに比較的熱を閉じ込めることができるミトンタイプが有効であり、収納式の防風シェルミトンが手指の保温役を担っているのです。

Pertex Quantum Pro素材を使ったシェルミトン(シーム未処理)

 

UL的思考だけではない、収納式であることの理由

ULハイカーの中には、3シーズンであればグローブを持たないハイカーも多いでしょう。しかし冬山を考えた際には、グローブがない=致命的です。手が少し悴むくらいで終われば良いですが、悴んで手が動かなくなるとどうでしょう。

体を温めるための保温着を取り出したくてもバックパックを開けることができないかもしれませんし、テントを張ることもできないかもしれません。そう考えると、手というのは大事に保温してあげないといけない部位なのです。

そのため、冬山ではスペアグローブを持っていくことが必須ですし、そもそもグローブをなくさないようにすることも重要です。その際に、実は収納性であることがメリットになるのです。例えば、行動場所が稜線や風表になり強風下に変わったとき、メインで着用しているグローブだけで寒ければ、オーバーグローブを取り出して装着するでしょう。そんな時、あまりの強風で取り出したグローブが飛ばされそうになった経験があるハイカーも多いはずです。

シェルグローブを着用する際は、このような強風下である可能性が十分考えられますが、収納式のシェルグローブであればなくすことはありません

操作性を重視しつつも、手をしっかりと保温するために素早く収納式のシェルグローブを取り出すことができる。このメリットは、命を守るための道具をなくさないということはもちろん、スピード感のある山行やスキーツーリングでポールを持っている際の素早い着用にも活きてきます。

収納式シェルグローブは縫い付けてあるためなくさない

 

UL的な思考を好むハイカーにも

以上のような2WAY仕様のCirque Gloveは、冬山で致命的な状況にならないためにも有効な道具であるとともに、ULハイカーが好むであろう、1つの道具で2つの役割を持つ道具です。

スキーヤーやスノーボーダーはもちろん、これから雪山歩きに挑戦したいハイカーにも、奥多摩や奥秩父、北八ヶ岳エリアを中心に十分に活躍してくれるであろうCirque Gloveです。