Adapta Light Hoodie

ハイランドデザインが考えるハイキングに相応しいアクティブインサレーション、Adapta Light Hoodie。ボディには非起毛のオクタサーモフライを採用し、フリース特有の毛抜けやヘタリの心配が軽減されています。バラクラバの形をしたフードはボタンによる脱着が可能であり、季節が移り変わる長距離ハイキングにも対応します。涼しい時期の行動着や、暖かい時期の軽量な保温着として、幅広い温度域に適応させることができる一着。

仕様

重量
180g/Lサイズ 

素材
Octa® Thermo Fly®

カラー
Deep Ocean

サイズ・寸法
Mサイズ(着丈 65cm、身幅 119cm、裄丈 84cm)
Lサイズ(着丈 70cm、身幅 123cm、裄丈 88.5cm)
XLサイズ(着丈 74cm、身幅 126cm、裄丈 91.5cm)

ハイキングにおけるアクティブインサレーション

そもそもアクティブインサレーションというカテゴリーのウェアは、寒い状況下での行動に伴う体温変化に合わせて、停滞時には暖かさを、行動時には適度な熱放出を提供してくれるウェアです。保温性がありつつも通気性のある素材を使用することで、着用したままでも寒すぎず暑すぎずを実現できる良さは周知の通りでしょう。

しかし、アクティブインサレーションといっても、素材の使い方や作りは千差万別です。近年よく見られるような、元々中綿として使われていたプリマロフトやアルファダイレクトなどの素材が単体で使用されて剥き出しになっているタイプやグリッドフリースを使用したタタイプ。また、薄い化繊綿をナイロンやポリエステルのシェル地で挟んだものまでもアクティブインサレーションのカテゴリーに分類されるため、その作りによって使い方にはひと工夫が必要になるのも事実です。

例えば、当店でも取り扱っているOMMのコアシリーズは、プリマロフトアクティブという素材を剥き出し(単体)で使用しています。シェル地を貼り付けていないことでより軽く、肌触りもよく、汗の吸水拡散性に優れます。しかし生地をよく見ると隙間が空いているように、通気性が非常に高く、単体着用時、停滞中に冷たい風が吹けば保温着にも関わらず一気に身体は冷えていきます。このようにシェル地がなく通気性に重きを置いたアクティブインサレーションはより高い運動強度のアクティビティ、つまり大量に発汗することが想定される状況であれば、単体で着用しても高い通気性によってオーバーヒートを防いでくれます。

しかし、運動強度がそれほど高くないハイキングを想定してみると、通気しすぎることで寒さを感じるケースも出てきます。実際に、去年11月にスタッフ3人でみちのく潮風トレイルを歩いた際、当店のオーナー土屋はアルファダイレクトを使用したTimmermadeのアクティブインサレーションを単体で着用していましたが、5℃を下回ってくると寒さに強い土屋でも寒さを感じていました。

アクティブインサレーションという言葉通り、行動を前提とするならば保温性と通気性のバランスが保たれ、着用したままでもうまく体温調節ができます。しかし近年多く見られるようなシェル地を貼っていない、つまり中綿剥き出しのアクティブインサレーションを単体で着用する場合は、動き続けるようなアクティビティでないと体温を奪ってしまう原因になります。

ハイキングにおけるアクティブインサレーションを考えた際には、その運動強度や気象状況によって、1枚インナーを着用した上にアクティブインサレーションを重ねたり、アクティブインサレーションの上にウィンドシェルを羽織ったりとレイヤリングの工夫をする必要が出てきます。保温性と通気性、相反する特徴を持ったアクティブインサレーションは、着方によってその特徴がプラスに働いたり、マイナスに働いたりするものなのです。

Adapta Light Hoodieの仕様

Adapta Light Hoodieはハイキングでの着用をメインに捉え、インナーの上に重ね着しやすいゆったりめのシルエットです。涼しい時期の行動着や、暖かい時期の軽量な保温着として、幅広い温度域に適応させられるような仕様にしています。

脱着可能なバラクラバフード

バラクラバ仕様のフードは、ボタンによって脱着可能です。夏場など暖かい時期の保温着としてはフードが不要な場合もあるでしょう。そんなときは、ボタンで留まっているフードを外した状態で山へ持っていくことができます。しかし、顔が痛くなるような冬時期の寒さには、バラクラバ仕様のフードが活躍します。しっかりと顔に密着することで、顔や頭部、首元の保温に働きます。涼しい時期の行動着、暖かい時期の保温着として使えるアクティブインサレーションならば、フードの有無によってフレキシブルに保温力を調整できることが、季節が移り変わる長距離ハイキングを始め、幅広い場面やシーズンで使っていただけるポイントとなるはずです。

短めのフロントジッパー

軽量性を重視するだけならジッパーをなくした方が軽くなりますが、フロントには短めのジッパーを配しました。近年のアクティブインサレーションはジッパーがないものが多いのですが、ジッパーがあることで最小限の換気が可能です。体温調節という意味では、ジッパーを長くとり、オーバーヒートを感じた時に大きく胸元を開けた方が一気に換気することができます。ただ、そもそも適度に風が抜けるボディ生地であり、ハイキングという運動強度がそれほど高くないアクティビティを考えた際には、最小限の長さのジッパーで十分と言えるでしょう。

非起毛のオクタサーモフライ

Adapta Light Hoodieに使われているオクタサーモフライという中空ポリエステル素材は、起毛しない嵩高立毛構造です。適度な保温性、吸湿速乾性があるのはもちろん、起毛していないため毛抜けが少なく、フリース特有の起毛のへたりやピーリングも少ない素材です。起毛のフリースを長年着ていると、最初のフサフサ感がなくなってしまい、見た目的にもパフォーマンス的にも残念に思うことがあります。その不安が軽減されることで、長期間のハイキングやよりハードな使用にも使いやすくなります。

サイズについて

M,L,XLの3サイズを用意しています。サイズ選びは以下の寸法を参考にしていただけるかと思いますが、比較的身幅が大きめのゆったりとしたシルエットです。ちなみに身長173cm体重65kgのスタッフ(以下画像)はLサイズを着用しています。

Mサイズ(着丈 65cm、身幅 119cm、裄丈 84cm)
Lサイズ(着丈 70cm、身幅 123cm、裄丈 88.5cm)
XLサイズ(着丈 74cm、身幅 126cm、裄丈 91.5cm)

先述したように、その状況に応じてレイヤリングの工夫が必要になるアクティブインサレーションです。保温着として考えた時には、どんな場面で有効なのか、通気性を活かすにはどのくらいの気温で着用するのがちょうど良いのか。そんなことを考えながら、道具としてのウェアをぜひ工夫して使ってみてください。

 

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