JMT2025プランニング相談会開催

 

2025年にPCTへと旅立つハイカーはすでに一回目のPCTパーミッション申請を終えているはず。北米トリプルクラウンに旅立つハイカーは計画や準備ですこしずつそわそわしだす頃だと思います。そして海外ハイキングの中でも濃厚な自然体験を味わえるシエラネバダ山脈のメイントレイルでもあるJohn Muir Trail(JMT、ジョン・ミューア・トレイル)についても、年があければシーズンインまであと半年、パーミッション申請に忙しくなる時期がはじまります。

2025年にJMTおよびシエラネバダエリアのハイキングを計画しているハイカーのなかには年末年始休暇にじっくり計画を練りたい方もいらっしゃるかと思います。そこで注意点の再確認、ハイキングエリアの設定、行程の調整、装備の選択、交通機関の手配など、計画の具体化にむけての相談会を急遽開催いたします。

 

JMT2025 プランニング相談会

日程)2024年12月28日(土)

時間)午前10時30分〜12時

場所)ハイカーズデポ(東京都三鷹市下連雀4-15-33)

対象)2025年度のパーミッション申請予定者

内容)ハイキングエリアの設定、行程の調整、装備の選択、交通機関の手配などJMTハイキングに関する相談会

参加費)無料
*プランニングの前提となるJMT概要などの基礎知識、その説明は時間の都合上、相談会では割愛させていただきます。相談会参加は無料ですが、相談会当日はテキストとして『JMTプランニングガイド』を使用しますので、事前に購入、通読をお願いします。

JMTプランニングガイド
商品解説
2017/04/25
JMTプランニングガイド
JMT(ジョン・ミューア・トレイル)を含めたシエラネバダ山脈を歩くためのハイカーズデポオリジナルのプランニングガイド。海外ハイキングには事前にいくつもの検討課題があります。本書では実際にJMTを歩こうと決めた方を対象に、計画に必要な「許可証などの予約」「交通手段」「装備と補給」「ハイキングルール」を中心に、準備期間から現地に到着してまでを説明していきます。 仕様 判型 A5判 124ページ 著者 勝俣隆 発行者 Highland Designs 制作 ハイカーズデポ 発行日 2024年7月1日 第二版     JMT(ジョン・ミューア・トレイル)を含めたシエラネバダ山脈を歩くためのハイカーズデポオリジナルのプランニングガイド。 海外ハイキングには事前にいくつもの検討課題があります。 海外の山を歩くというのは、「海外旅行 X 山歩き」の両面について考えることがあります。日本の山でも事前に交通手段や幕営地の確保、食料や燃料をどうするのか、などを考えるでしょう。海外旅行に行くときにはフライトやホテル、移動手段、言葉の問題をこなしてから出発します。加えて、シエラネバダやJMT特有のウィルダネス・パーミットの取得などの特殊要因を考えなければなりません。じつは歩くことに比べて計画自体が厄介なものです。2020-21年のコロナ禍を経て、現地の交通事情や許可証取得の仕組みにも変化が見受けられます。 近年のロング・ディスタンス・ハイキングブームに伴い、ウィルダネス・パーミットを取得するのは確実に難しくなっています。ハイカーズデポでも「JMTを歩くワークショップ」を開催してきましたが、現在の予約方法やさまざまな交通手段まで網羅するとワークショップではお話しできない分量の情報が必要になっています。それをまとめたものが本書となります。 2024年にはコロナ禍での変化をふまえた改訂版となりました。   本プランニング・ガイドでは、実際にJMTを歩こうと決めた方を対象に、プランニングに必要な以下の点を中心に、準備期間から現地に到着してまでを説明していきます。 注意)本書は、あくまで「自らプランニングするために必要なデータや情報を網羅したガイドブック」です。「おすすめルートを網羅したルート本」とは異なりますので、ご注意ください。 Part 1 プランニング Part 2 ウィルダネス・パーミット Part 3 交通機関 Part 4 装備とリサプライ(補給) Part 5 ハイキング・ルールPart 6 ハイキング・レギュレーション  プランニングには別途地図が必要になります。Part 4の装備におすすめの地図があります。そちらを合わせてお使いください。 シエラネバダの歩き方は人それぞれです。全行程を歩くのと、一部区間を歩くのでは、プランニングのハードルは変わってきます。いざ、準備を進めていくといろいろな問題にぶつかって、各パートを飛びながら読むことになると思います。ハイキングより下準備の方が手間がかかるものです。 交通機関やウィルダネス・パーミットについては2024年の最新資料に基づいています。しかし記載されている情報・状況は日本のそれよりも容易に変更されることがあります。実際の予約に先立っては、必ずウェブサイト等で事前確認することをオススメします。   ハイキングはパーソナルな体験を自己責任で楽しむアクティビティです。ぜひご自分の旅を組み立ててください。アメリカのハイキングシーンでは “Hike your own hike”という言葉をよく目にします。自分らしくハイキングする、という意味で大切な言葉です。さらに”Hike at your own risk”も忘れずに心に留めてください。ハイキングは美しい景色のなかを歩くというだけではなく、自分自身の能力を自然の中で精いっぱい活かす場でもあります。自分の能力以上のことはできませんし、他のひとの力に頼ることもできない場合が多くあります。自分を過大に評価せず、謙虚な心もちでハイキングを楽しんでください。 壮大なシエラネバダと向き合うと、見栄やエゴを忘れて自分の小ささに気付かされます。JMTを踏破するという目的すらとても小さなエゴに過ぎません。 みなさまが自分らしく歩けることを祈っています。 Happy Trails, Happy Hiking,   付記 「JMTの一筆書き、両端の起点にこだわらない」 近年、JMTのパーミッション取得が難しくなってきたと言われています。詳細は本書に任せますが、増えすぎたハイカーが及ぼす環境への影響を減少させようと、公園局がいろいろな手段でJMTからハイカーを分散させようとしているからです。力を入れているのは、人が集まりすぎたヨセミテバレーからのスタート、管理の厳しいマウントホイットニーでのゴールの両端です。したがってこの両端にこだわらなければ、事前にパーミットの予約をとることは比較的難しくありません。なによりこの両端を歩かなくとも、シエラネバダの自然の美しさ、その核心が損なわれるものではありません。予約が多いところは人が多すぎるエリア、と考えてトレイルヘッドを選んでみましょう。 ジョン・ミューアがなによりも伝えたかったのは自然保護です。決してその名を冠したトレイルを歩き切ることではありません。 そんなことも頭の片隅におきながら、JMTという枠にとらわれず、自由にシエラネバダでのハイキングをプランニングしてみてはいかがでしょうか。

定員)8名(先着順)

講師)勝俣隆(『JMTプランニングガイド』著者)、土屋智哉

申し込み)

  • 氏名
  • 希望するスタート時期
  • 希望するハイキング期間
  • どのようなハイキングをしてみたいか
  • 具体的に不安に感じている事柄(何点でも)

以上を記入の上、「JMT2025相談会参加希望」とタイトルをつけ、コチラからお申し込みください。

2025年春以降もJMTおよびシエラネバダエリアのハイキングを計画しているハイカーに向けてプランニング相談会、パーミッション取得済ハイカーに向けての直前お悩み相談会を数回開催する予定です。今回都合が合わない方はぜひそちらへのご参加をお待ちしております。