ロングトレイルの本場、北米のハイキング文化の中にはTrail Days(トレイルデイズ)というお祭りがあります。一番有名なのは東海岸のアパラチアン・トレイル(AT)沿いにあるダマスカスという町で開かれるトレイルデイズです。そして西海岸のパシフィック・クレスト・トレイル(PCT)ではPCT Days というトレイルデイズがあります。
トレイルデイズで大事なことは、トレイル沿いの町、トレイルタウンで開かれるということです。地域の人たちとハイカーとが楽しくふれあい、お互いの理解が深まり、仲良くなるお祭り。それがトレイルデイズです。ハイカーはトレイルが通る町がなければ旅を続けられません。ハイカーは地域の方々に感謝し、地域の方々は旅してくるハイカーのことを理解する、だからトレイル沿線で開かれることが何よりも重要なのです。そんな地域の方々を巻き込んだトレイルデイズをみちのく潮風トレイルでも開催したいということで2022年にはじまった「名取トレイルデイズ」。今年も開催されます。
春本番が近い三陸。みちのく潮風トレイルの本格的なシーズンインを名取のみなさんと一緒に楽しみませんか。
みちのく潮風トレイル 名取トレイルデイズ 2025

【日程】 2025年4月19日(土)、20日(日)
【会場】 みちのく潮風トレイル 名取トレイルセンター(宮城県名取市閖上東3-12-1)
【予約】 不要 ※ 事前予約が必要なコンテンツも一部ございます。
【詳細】 名取トレイルセンターホームページ
【問い合わせ】 電話:022-398-6181 / メール:info@m-tc.org
名取トレイルデイズ 2025 タイムテーブル

名取トレイルデイズ2025 プログラム内容

※ タイムスケジュールおよびプログラム詳細は名取トレイルセンターホームページをご確認ください。
ハイカーズデポも名取トレイルデイズをお手伝いします
今年はハイカーズデポから店主の土屋がお手伝いにうかがい、以下のコンテンツを担当させていただきます。
50年後のみちのく潮風トレイルを考える
4月19日(土) 9:30-10:30
4月20日(日) 14:00-15:00
4月20日(日) 14:00-15:00

多くのハイカーが一度は憧れる本場アメリカのロングトレイル。素晴らしい世界のように見えますが、現在の姿になるまで100年の月日が必要でした。アパラチアン・トレイルも構想から全線開通までは右葉曲折。実際にハイカーが歩くようになるのは開通から30年ほど経ってから。そして現在のように活況を呈するまでは80年近くの月日を必要としたのです。ロングトレイルはハイカーと地域の人々とで少しずつ育むものです。育むことには当然リルート(路線の付け替え)も含まれます。自然路の比率が高いといわれる北米のロングトレイルですが、アパラチアン・トレイルも当初は街をつなぐ道路を多用して全線をつなげています。いまよりもずっと舗装路率が高かったのです。なんとなくみちのく潮風トレイルと重なりませんか。今のみちのく潮風トレイルはもちろん魅力に溢れているけれど、次の世代のために、もっとより良いトレイルへと育てたいものです。そのためにもリルートの検討はおこなっていくべきです。そこで必要となるのがこのふたつ。
・トレイルを楽しむハイカーの感性
・地域の歴史やかつての生活道を知る地域の方々の知識
お祭りですから、無責任で構いません。みちのく潮風トレイル、もっとここを歩いたら楽しくなる!地域の古道であるあの道はどうだろうか?そんなワークショップのような時間にしたいと思います。
日本とアメリカでは自然環境も歴史背景も民俗習慣も異なります。一概にアメリカに習う必要はありませんが、ハイキング文化を時間をかけて育んできたことには学ぶことも多いはずです。できあがるのを待つのではなく、できあがったものを楽しむだけでなく、自分も一緒になってつくりあげていく、日本でそうした時代を過ごせることを楽しみませんか。

ハイキングの相談、軽量化の相談、TRAIL GATEでお応えします
コンテンツ以外の時間、ハイカーズデポ店主の土屋は名取トレイルセンター内のTRAIL GATEに常駐します。ご自身のハイキング装備をお持ちいただければ、装備軽量化のアドバイスもより詳細におこないます。
装備軽量化やパッキングのご相談
- 装備軽量化のため道具を診断して欲しい
- ULバックパックのパッキングを教えて欲しい
- タープ、ツェルトなど非自立型シェルターの設営を教えて欲しい
トレイルのプランニング相談
- 海外トレイルにいきたいのだけれど、何をすればいいの
- みちのく潮風トレイル、どこからどう歩けばいいの
わたし自身の装備も持参しますので、装備のこと、ハイキングのこと、お気軽にお声がけください。