Convertube

ペットボトル対応のハイドレーションキット。「ナルゲン用アダプター」が標準パーツとして付属するため様々なウォーターキャリーに対応可能。

運動中の効果的な水分補給方法としてひろく定着した感のあるハイドレーションリザーバー。MTBやトレイルランニングなど運動強度が強くバックパッ クの振動も大きなスポーツの場合は、ハイドレーションリザーバーにもより強度が求められます。そのため重量的には重たくなるもののハイドレーションリザー バー専門メーカーのものが適しているといえます。日本ではCAMELBAKとHydrapakが双璧といえるでしょう。

しかし同じハイドレーションリザーバーでもハイカーの場合は異なる選択も可能です。運動強度が少ない分、バックパックの振動も少ないため「強度」ではない基準で選べる(注1)のです。

「軽さ&手軽さ」

軽さに関しては折りたたみ式水筒のスタンダードplatypusにハイドレーションチューブを取り付けたものが現時点では最も軽いもののひとつ(注 2)でしょう。この方式だと今回は水筒として、今回はハイドレーションリザーバーとして、とハイキングの形態に応じてひとつの道具を使い分けられることも 大きなメリットのひとつです。

手軽さに関しては結局のところペットボトルを水筒として用いることでしょう。ハイキング直前にペットボトルを駅で購入するハイカーもまだまだ多いのではないでしょうか。

 

このSOURCE Convertubeはそんな軽さと手軽さを併せ持つハイカー用ハイドレーションキットといえます。ペットボトルにハイドレーションチューブを取り付けるキットとしてはSmarTubeというパイオニア的先行商品がありますが、このConvertubeの最大のポイントは「ナルゲン用アダプター」「シグボトル用アダプター」両方が付属していることにあります。オプション購入をしなくても様々な水筒にハイドレーションチューブを取り付けることができるのです。

  

(左よりペットボトル[φ28mmキャップ]、platypus、NALGENフォールディングカンティーン)

platypusに取り付けるだけであれば純正ハイドレーションチューブの方が軽く、適している(注3)のですが、Hiker's Depotでも使いやすさから提案しているNALGENフォールディングカンティーンや手軽に使えるペットボトル等、ひとつで様々な水筒に対応できるとい う点は高く評価できます。

ペットボトルハイドレーションを使用すれば、バックパックのサイドポケットに突っ込んだり、ショルダーストラップに固定したりしておけるため、バックパック内部にハイドレーションを入れるよりも水の補給等がスムーズにおこなえるというメリットもうまれるのです。

 

<商品細部>

    

(ペットボトルへの取付)    (アダプターを使用してのナルゲンボトルへの取付)

(ペットボトル使用時はこの透明なチューブを伸ばしてセット)

(バイトバルブの汚れ防止のためのキャップ付)

 

 

ー大げさに使うのには抵抗があるが、ハイドレーションに興味はあるので手軽に使いたい

ーNALGENフォールディングカンティーンに対応するハイドレーションチューブが欲しい

ーペットボトルハイドレーションにすることでパッキング等をスムーズにシンプルにしたい

 

シェルターを設営するまではバックパックの中身にはあまり手を触れたくないものです。よりシンプルな水補給のためにもペットボトルハイドレーションは評価できると思います。

全てのハイカーにおススメできるハイドレーションキットですが、残念なのはバイトバルブの匂いが他社に比べやや目立つことですが、お湯や酢水などで匂い抜きをしてから使用していただかれば問題ない使用感となります。

注意)キャップにはパッキンなどが使用されているわけではありません。ペットボトルの種類やプラティパスの状況、ネジ山の破損などの理由から水漏れする可能性は皆無ではありません。キャップをしっかりと締めることおよび、出発前に水漏れがないかの確認は自らおこなってください。

注1)この場合でも山での使用に値する必要十分な強度をもっていることが前提なのは当然です。

注2)Hydrapak1.5Lハイドレーションリザーバーの実測重量が129gに対して、platypus2.0L水筒にハイドレーションチューブを取り付けたものは容量が多いにも関わらず実測重量96gと25%以上軽い。

注3)platypusドリンクチューブ+シャットオフバルブは実測68gと20gも軽い