Daybreak(夜明け)から明日のDaybreak まで。
[Sub-24 hours 24時間以内=一日中] をコンセプトに、丈夫で軽く一日の中のどんな状況でも使えることを目的に開発された、ハイパーライトマウンテンギアのAll purposeで All roundなバックパック。
仕様
- 重量
- 580 g
- 容量
- 17L
- サイズ
- ワンサイズ
- 本体素材
- Cubic Tech社
Cuben & Polyesterハイブリッド素材(150D)
- カラー
- ホワイト
ブラック
パネルローディングを採用した
普段使いからデイハイキングまで
多用途に使えるバックパック
今まで店頭で唸っていたこんな欲張りハイカーの皆さんからのリクエストにようやく応えられるようになりました。
スルーハイクやパックラフト、アルパインクライミングといったマニアックなアクティビティで使うためのバックパックでありながら、ぱっと見のアーバンなデザインを同じ「Ultralight」という切り口で料理できるのは、Hyperlite Mountain Gear(HMG)ならではと言えるかもしれません。実際に150Dの丈夫な生地感で、ここまで作り込んで実測580gというのは文句なく軽いのです。
How about HMG?
ハイキング、カヌーイング、ハンティング、フィッシング、スノースポーツ、クライミングとあらゆるアウトドアスポーツが楽しまれるアメリカ。その東海岸北部はアメリカアウトドア文化の歴史が深く、老舗アウトドアメーカーの多くがこの地域から生まれており、80年代に西海岸でのアウトドアムーブメントが活性化するまでは、東海岸北部こそアメリカアウトドアカルチャーの中心だったと言えるのでしょう。
21世紀、その歴史ある土地で HMG は“Ultralight gear”を作るメーカーとしてスタートしました。HMGを立ち上げたPierrie兄弟は自らがATスルーハイカーであることから、彼らの元に集まる仲間はロングトレイルを歩いた経験を持つスルーハイカーが多いのは事実です。だからといって、彼らのUltralight gearはハイキングだけをターゲットにしているわけではありません。パックラフティングのようなリバースポーツ。アルパインやアイスなどのクライミング、バイクパッキングのような新しいアウトドアスポーツなど、広いアクティビティにおいて "Ultra Light"を志向するユーザーをターゲットにしているのです。
About the "Daybreak"
1、容量と重さの関係
- 容量について
バックパックの容量は17L。1日で使うのであれば十分でしょう。HMGのフラッグシップモデル/ウィンドライダー2400(約40L)はスルーハイキング用のベースサイズです。この40Lの中に、 2/3以上のスペースを占める泊まる道具や数日の食料などを入れるのですが、デイブレイクはsub-24なのですべて必要ないです。40Lの1/3に近い17Lもあれば、十分な容量だというのがわかったと思いますが、デイブレイクは外ポケットや荷物を取り付け固定するバンジーコードなども付いているので、実際の積載能力はもっと上だと言えます。
- 重さについて
容量20L前後の軽量バックパックというと、おおよそ900g前後での競合というのが実情です。クライミングに特化したシンプルなアタックサック(or サミットパック)では500g台の物もありますが、パネルローディングタイプの場合そのほとんどが 700〜900g台になります。パネルローディングでもBlack Diamond/マグナム16のように約500gの超軽量モデルもありますが、軽い上に生地強度も高いモデルとなると、それほど選択の幅は広くなく、デイブレイクは貴重な存在と言えるでしょう。
2、取り出しやすさを優先するパネルローディングデザイン
- 取り出しやすさを考えればパネルローディング
パネルローディングの特徴は下に入れたものでもジッパーを完全に開いてしまえば“ガバッ”と開くため視認性も高く、取り出しやすく、上からのアクセスだけでなく左右からのアクセスも可能としています。そのため荷物の出し入れが素早く行えたり、入れ方を“上から順に”考えていく必要がありません。また、バックパックの大きさに開口部の大きさを制限されるトップローディングと違い、全体に薄いデザインにしてもジッパーで開くために開口部を制限されないため、バックパックの厚みを減らし、体にフィットするデザインにしやすいことも重要なポイントです。ジッパーは外側にあるサイドポケットの入り口ギリギリまで伸びています。
- トップローディングとパネルローディングデザインのこと
アウトドアのバックパックデザインはトップローディングとパネルローディングの二つに分かれます。
ウルトラライトでもおなじみはトップローディングです。上が開き荷物の出し入れをするタイプで、シンプルなデザインで軽量化しやすいことからも、大手メーカーも含めこのタイプが主流ですが、実はもっともトラディショナルなデザインでもあります。上に入れたものはすぐ出せますが下の方に入れたものは出しづらく、使わない順に荷物を入れていくなどのパッキングテクニックやセンスが問われます。また、バックパックの大きさに開口部の大きさを制限されるといった特徴もありあます。
パネルローディングはジッパーができてからの機構ですから、新しいデザインです。デイパックにも代表され誰もが違和感なく受け入れているデザインかもしれません。ジッパーで前と後ろの二つのパネルに分けるように開けるためこの名が付いたのでしょう。
しかしジッパーのせいで重量が上がるせいなのか、大きめのパネルローディングバックパックはどんどん消えていき今では小型パック中心のデザインになってしましました。本来アウトドア向けだったパネルローディング機能もいつの間にかアーバンユースが中心となってしまいましたが、パネルローディングのデザインが使いやすい状況は今も変わらずにあるのです。
過去のモデルですが、同じくマルチでスピーディさも求めたBlack Diamond RPMとは正反対のデザインとなります。(2000年代後半にこうしたマルチスポーツ対応軽量デイパックとしてハイカーズデポはじめ当時のULコミニティで脚光を浴びていたのはBlack Diamond/RPM(650g)でした。現在は廃番。)RPMはジッパーを使ってはいますが、トップローディングです。最近もクライミング系のバックパックやそれをモチーフにしたバックパックにはジッパーを使ったトップローディングがありますが、上から荷物を入れていくことには変わりありません。また大型バックパックにサイドアクセス用のジッパーが付いているものもありますが、パネルローディングのような高い内部視認性はありません。Granite Gear/Nimbus Trace Access 60 のような機構はパネルローディングの良さを持ったトップローディングバックパックと言えるでしょう。
3、その他 細部の仕様
- 背面パッド採用
他のHMGのバックパック同様薄手のウレタンフォームをパッドとして封入。あたりを柔らかくするだけでなく、本体の型崩れを防止する意味でも重要です。なおウレタンフォームの脱着は他同様不可。
- 収納可能なウエストベルト
ウエストベルトは状況に応じて内部に収納できます。振られどめに使うもよし、転倒時や滑落時にバックパックに体が持っていかれないようにしまっておくもよし。
- 高強度のサイドポケット、フロントポケット
本体同様150Dのハイブリットキューベン&ポリエステルを採用したサイドポケット&フロントポケット。サイド・フロントともに水抜孔が付いています。フロントポケットには大きなタックがつけてあるので、雨具や行動食などすぐに出したいものを入れるのに便利です。バンジーコードも付属しているので軽めのものなら外付けでも十分に運べます。サイドポケットはナルゲンボトル1.0Lが一本入れられる大きさです。
- 脱着可能なアックスホルダー
テクニカル要素が強いハイキングコースやバリエーション的なルートの際にはアックス類を携行することが可能です。不要の場合は取り外しましょう。
How does HMG think about urban-use?
-アーバンユース(街使い)は?
デイブレイクがHMGから発表された時には、そのブラックカラーから受ける印象は非常にアーバンで、単なるデイパックかと考えていました。パネルローディングという形状からも、当然アーバンユースでの使用も念頭に入れてデザインされていると思います。
HMGは過去にブルックリンのセレクトショップとコラボレートしたメトロパックを発表するなど、アーバンといい距離感を保ってきました。自分たちはアウトドアメーカーだからULだからと過剰反応することもなく、自然な距離感で彼らのブランドコンセプトに合ったものを作り、そのシンプルさは都会の中でも個性的かつどの場所にも馴染むものなのだと思います。ですのでデイブレイクは、軽くて丈夫なバックパックというのが常に望まれている、日常使いとしてのアーバンユースでも活躍します。
-ノートPCも収納できる内部ポケット
背面側についている内部ポケットはバックパックの上側についているためポケットの底はバックパックの底からかなり上に位置しています。そのためノートPCの運搬に適しています。サイズは最も汎用性が高い13インチまで対応しています。