Down Bag [4th Edition]

ハイカーズデポの定番、ハイカーの定番。限界温度−6℃・快適温度0℃対応、重量555g。ULを象徴するフードレスデザインが特徴の三季用スリーピングバッグ。超撥水ダウンによって積極的使用が可能。ダウンの膨らみを有効活用し温度と重量のバランスに優れています。足元まで開くフルジップ仕様で幅広い温度域に対応します。

仕様

重量
555g ±5% (レギュラーサイズ)
ダウン
810FP グースダウン (最低保証値)
超撥水 UDD 加工
封入量 260g
生地とカラー
本体:表地 コバルトブルー、裏地 ブラック
15D シレ加工 マイクロリップストップナイロン
パイピング:レッド
15D シレ加工 マイクロリップストップナイロン
ステッチ:レッド
構造
ボックスキルト構造
コンティニュアスバッフル
左右自由
L字状フルジップ
ドラフトチューブ
想定適応温度
適温/0℃〜
限界/−6℃
サイズ
レギュラーサイズ
全長:180cm
首幅:57cm
最大幅:75cm
フットボックス底面:幅28cm*高さ31cm
ロフト高:8cm

ハイカーズデポ的
ULハイキングを表す
アイテムの一つ
『Down Bag ダウンバッグ』

シンプルな見た目からは想像できないほどの汎用性。軽さと保温力のバランスをとったスリーピングバッグ(寝袋)としてだけでなく、キルトとしても抜群の使いやすさを誇ります。
足先までL字状に開くジッパーのおかげで完全にオープンした布団としても使え、夏場なら男女ペアや子供と二人で使うこともできます。そしてそのL字ジッパーのおかげで、ハンモック全体を覆うように被せることもできます。しかし、こういった見た目の機能はダウンバッグの魅力の一端を示すものでしかありません。軽く暖かいダウンバッグの理由はコンテュニアス構造を逆手にとったダウン移動。これにより気温に合わせて単体で保温力の調整が可能なのです。非常にギミック的ではありますが、構造がいたって簡単だからこそ可能になった機能ともいえます。
「シンプルこそウルトラライトハイキング。しかし、極端な軽量化とシンプルとは異なる」
「ウルトラライトハイキングはロングディスタンスハイカーたちの実践と経験から生まれた」
というHiker's Depotの思いを表しているのです。

はたして偶然なのか!?狙いなのか!?

とはいえこれがまぎれもなくHiker's Depot最初のオリジナル製品にて、Hiker's Depotでベストセラーのスリーピングバッグであることは揺るぎない事実です。もちろん誰にでも合うものでないのはわかっています。僕らにとっては最良だとしても、他者にとっては最良ではないのは必然です。しかし、多くのハイカーたちのフィードバックを得ることで進化していくのもダウンバッグの特徴となっています。

4度目のアップデート!!表裏ともに15Dの生地に変更。
555gという軽さに加え、膨らみが出やすくなりました。

2009年ハイカーズデポオリジナルのスリーピングバッグ(寝袋)として登場したダウンバッグは、キルトの良さとハーフバッグの良さを兼ね備えたものとして生まれました。2010年以降、毎年のようにPCTに向かうスルーハイカーにも使用され続けています。2013年には超撥水ダウン『Ultra Dry Down』に変更。2016年には新たなパターンへと変更し、当スタッフ二宮勇太郎によるGreat Divide Mountain Bike Route のバイクパッキング時にはハンモックを包む方法で数ヶ月に渡る期間で使用されています。

最低気温 0℃から最高気温 25℃(夜間、睡眠時の外気温)、砂漠から雪山へという、季節を超えた幅広い気温に対応する可能性の高さ実証しました。また国内外において実績を重ね、数多くのハイカーに愛されるスリーピングバッグとして成長しています。

生地カラーをロイヤルブルーからコバルトブルーに変更しました。旧カラーは赤みが強く紫がかった「ロイヤルブルー」でした。いくつかのアップデートの中でも生地やカラーは変更してきませんでした。理由としてはその柔らかい「シルファイン加工」されたナイロン生地もダウンバッグの魅力の一つだったからです。しかし今まで通りの生地の用意が難しくなったことから、15デニールの今までより軽いナイロン生地に変更しました。今回の生地変更で約20gほどの軽量化(*個体差、誤差あり)となり、重量は555g(実測値)となりました。ごくわずかに感じられますが、それでも3%の軽量化です。無駄が少ないダウンバッグでこれだけの軽量化をアップデートすることは非常に難しいことなのです。

デザインと仕様について

ウルトラライトハイキングにおいて通常のスリーピングバッグも使用されていますが、フードがなく背中の開いた『Quilt キルト』や日本でも半シュラの名前で呼ばれているフード無しの『Half Bag ハーフバッグ』などがULの特徴的なものスタイルとしてアメリカの書籍等では紹介されています。

この方法は3シーズンにおいてはとても効率的に軽量化と保温を行える方法だと思います。体重によりロフトが失われる背面側を思いきって省いたキル ト。この掛け布団スタイルは軽量化とダウンを効率的に保温に活かすという点では最も優れたスタイルかもしれません。アメリカにおけるULハイキングに限定 せずとも、こうしたスタイルは日本やイギリスなどのスリーピングバッグメーカーが既に提唱していた例があります(注 アメリカならWestern Mountaineering、Nunatak、Golite、Bigagnes、日本ではNANGA、イギリスではRabが背面の保温材を省略したス リーピングバッグを発売したことがあります)。また、夏は暑くて不要なフードを外したハーフバッグ。ニット帽子など行動中や起床中にも使うものを就寝時に 積極的に使うことで補う方法で荷物の軽減を促しています。
しかし、いくらメリットがあるといっても、多くのハイカーにとっては “寒気が入り込むのでは?”という不安からか、まだまだ受け入れづらいスタイルであることも事実です。そこでキルトでなくともダウンを効率的に活用できる軽量スリーシーズンモデルを考えました。

  • ULらしい「フードレス」デザイン

首、胸、足の幅は57cm、75cm、28cm。グラマラスなシェイプ

横方向にダウンの移動が可能な作りにあえてしてある

スリーシーズン使用をベースに考えているため思いきってフードは省略。春の残雪期や晩秋の山ならばニットキャプやフード付ダウンジャケットを併用することで対応ができると思います。いわゆるハーフバッグ形状ですが、スリーピングバッグ内で手を動かして作業しやすいように胸まわりはキモチ余裕を持たせ、足については効果的な保温ができるようにきつくない範囲でなるべく細くさせました。 かなりメリハリあるシェイプにデザインしています。かつてのMountain Equipment(イギリス)やPHD(イギリス)、現在ならNunatak(アメリカ)などのシェイプに近いと思います。

 

  • 「コンティニュアスバッフル構造」を利用したダウン活用&保温力アップ

フルジップ全開の状態。ボックスは横一列に接続構造

横方向にダウンの移動が可能な作りにあえてしてある

上面にダウンを集中させ、ロフトを効率的にかせぐキルト。これと同じような効果を得るためにスリーピングバッグのバッフルを上面、下面とも連続してつなげるコンティニュアスバッフルを採用しています。

ジッパーを全開にしてスリーピングバッグを一枚のシートのようにしたら片一方(できればタグを下に、タグ側にダウンが集まるように)を持ち上げ振ることで、もう片一方にほとんどのダウンを集めることができます。これにより寒さを感じるような時期にはダウンを上面側に集約して保温力アップを 計ることが可能になります。またキルトと異なり下面も連続しているため、めくれて寒気が入り込む暖気が抜けるという心配も少なくなります(注 上面に ダウンを集めて使用した場合は下面はペラペラになりますので、スリーピングバッグごと寝返りをうてば寒くはなります)。

コールドスポットを無くし、ダウンのロフトをしっかりだせるように「ボックスキルト構造」を採用。ボックスの隔壁の高さも一般的にダウン量260gのスリーピングバッグよりも高めに設定してあります。(*ダウンの膨らみを出すためと、ダウン追加にも対応するため)

 

  • ダウンバッグの真骨頂「キルト的使用」

秀逸な使い勝手。キルトとして積極的に使用可能。

上半身部分だけを開いた“キルト”状態でも使用できます。襟元のボックスはダウンが多めに入っていますので偏りが生じません。 しっかり閉めて使用すれば首周りと肩口からの冷えは防げます。服を傷めないで留められるようにベルクロではなくスナップボタンを採用しています。足元までのフルジップは温度調整に役立つだけでなく、場合によっては足をだして歩いていただいても結構です。

背中側を表したもの。足元は適当な長さに閉じて上半身だけ開いてゆったりと。
“おふとん”としても使えるので、幅広い温度域に対して対応できる

 

  • 膨らみが出やすく、軽さと丈夫さのバランスがとれた素材
15d マイクロリップストップナイロン シレ加工

生地は制作を依頼しているナンガとの検討で15デニール「シレ加工」ナイロンを採用しています。

- ダウンを押さえつけずロフトを最大限活かす軽さ
- ダウンの抜けを極力おさえるダウンプルーフ
- ダウンの吸湿、発散をできる限り妨げない通気性(撥水処理のみ)

ダウンバッグが最初に発売されたころと違い防水透湿性の生地も性能が格段に上がっていますので検討対象にはありました。しかし内側での結露(目には見えない)が起きるのはどんなに透湿性や通気性が上がってもフィルム状のものが一枚挟まっている以上は防ぎようもない事実です。ですのでそれよりは、ダウンから放出される湿気が抜けやすく、体からの湿度も吸収しやすいことを優先しています。生地は撥水なので長時間結露した生地に触れていると濡れてしまいますが、内部のダウンには撥水加工がされていますので、表面生地が防水性がなくても、影響は最低限に留められると考えています。

超撥水ダウン「Ultra Dry Down」について

ダウンとは水鳥の羽毛を指します。本来水に浮かぶ水鳥の羽は水分に強いです。川面に浮かんで沈まない羽毛を何度も目にしています。ところがそのままだと臭いが出るため、現在使われるダウンは洗浄をして匂いの原因となる油脂を抜いています。そうすることでふくらみが出る反面、濡れには弱くなってしまうのです。

ダウンが暖かい理由は湿気を吸うからです。地球に存在する素材の中でも特に素早く湿気を吸収、放出する能力に優れているため、身体の表面を素早く乾いた状態にするのです。さらに微細な毛が多いことでたくさんの空気を保持し、それが断熱層を作り出しています。湿気を吸い放出するという特性が強いことは同時に日本ではマイナスに働くことがあります。それは大気中の湿度が高いことが原因です。身体からの湿度以外にも外気の湿度も吸ってしまうため、降雨時などにはダウンのロフト(ふくらみ)低下が問題視されてきました。

日本は海に囲まれた島国のため、アメリカやヨーロッパといった大陸性気候とはことなり、どの季節においても『湿気』というものを意識しなければな らないのです。夏の高温多湿。さらに多雨。日本の山に来たアメリカ人ハイカーは日本の湿気に辟易していました。冬は日本海側を中心に北から南まで雪が降る 特殊な気候の中に日本人はいるのです。アメリカなどとどのくらいの違いがあるのかと言うと、アメリカでのスルーハイク中に雨の降る中でテント内の濡れもの が乾いていくといった状況の報告があります。

どうしても『濡れ』というものを意識しなければならず、湿気を吸いやすいダウン製品を使う時などは特に気にされる人もいると思います。それが長期 になるとなおさらかもしれません。なので、夏場だけは化繊のものをなるべく使うようにするといったことも、当店では今までおすすめしてきました。

『もっと自由にダウンを使いたい』

そんな気持ちから当店では日本国内で工場を持つスリーピングバッグメーカー『ナンガ』の協力のもと、通常の撥水を超えた『超撥水』能力を持ったダウンを用意しました。

実際のところ人間の身体からでる汗や湿度の量は私達が思うより多いものです。しかし、その程度では、いくら油脂を抜いてしまったダウンとはいえ、 ロフトが落ちることはありません。ロフト低下の多くは降雨などの多湿時に外気から吸ってしまうことや、寒冷時において身体からの蒸気を吸ったダウンが放出 (乾燥)しにくくなり、または暖かい空気と冷たい外気が触れたことによって生じる水分(結露)が原因です。これらの問題をクリアにするには油脂抜きをする 以前のような機能をダウンに付加し直すことです。

そこで撥水ダウンの検討をしました。その中でも通常の撥水力以上の『超撥水』を付加したダウンの性能の高さを目にしました。そして吟味を重ねた結果、『Ultra Dry Down』略して『UDD』を使用することに決めました。

これを使用することで、湿気を含くみにくくなるので、朝起きてから乾かす必要もなく、就寝前と後で重さはほとんど変わりません。発売前の実験で も、雪山の中湿度が高い状態で使いましたが、いつもなら湿って重く感じるダウンバッグが寝る前と変わらない軽さとふくらみ感を保っていました。長期連続使用においてもストレスを感じることを軽減してくれますし、雨の多い時期にも安心して使っていただくことができます。

  • 『浮くダウン』

実は通常のダウンも多く空気を含んでいると簡単には沈まずに水に浮かびます。しかし、ほんの少しだけ、写真ですと0.2g程度でしょうか、その少ない量にも関わらず浮いているのが分かると思います(写真 左)。それを思い切って指で押し込んでみると空気を含んだうえに撥水力によって膜ができているのが分かると思います(写真 真ん中)。その後指を戻しても元通りになります(写真 右)。

*写真で使用のダウンは当店で使用しているものと同様の加工をしていますが、ダウンクオリティは異なります。

 

  • 『沈まないダウン』

今度はフタの出来るボトルの中にダウンを入れます。今度は0.4g程度を入れています(写真 左)。それを良く振ります(写真 真ん中)。それでもまったく沈まない状態になっています(写真 右)。

*写真で使用のダウンは当店で使用しているものと同様の加工をしていますが、ダウンクオリティは異なります。

 

  • 『透湿するダウン』

前述した通りダウンとは本来、吸湿放湿性の非常に高い素材です。それ故のロフト低下でもあるのですが、UDD加工を施した場合、従来の吸湿放湿性を失わないどころかそれ以上の能力を手に入れることができるのです。

例 REESテスト 5g グースダウンA 汗1mlまたは水175mmを運ぶ際の所要時間

UDD加工前 31秒 / UDD加工後 24秒

上記結果をみても良く分からなかも知れませんが、要するにUDD加工後の方がより素早く水分を外に逃がしているのです。ですので、いままで以上に素早く、身体表面にある湿度を吸収、放湿することで肌を適度に乾いた状態になり、暖かく感じることができるようになります。就寝中に身体から放出される1リットル以上の水分を素早く吸収。けれどもダウン内に留まること無く放出します。まさに透湿するダウンといったイメージです。

 

  • 『反発するダウン』

UDD無加工のダウンと比べると、UDD加工後は高いかさ高復元性を持ちます。弾力があるといった表現が良いかもしれません。そもそも加工をすることでロフトの低下分を考えなくて良くなるのでそれだけでも保温性が変わらないということですが、UDD加工することで弾力が増すのでかさ高性が上がることがわかっています。ということは保温性が高いということでもあるのです。

それ以外にも特長として以下があります。

『からみにくい』

水分を含むと絡み合いやすいダウンですが、細かい部分にも水分を含みにくくなるためロフトが保たれます。

『におわない』

洗浄だけでは取りきれずに残る場合があります。敏感な人には気になるものですが、UDD加工が施されたダウンはさらに臭いを抑えてくれるのです。

『安全』

発がん性の恐れのあるPFOAやPTEF を含まない薬剤での加工ですので安心して使うことができます。

『洗いやすい』

いままでのものも洗濯できましたが、UDDの場合水切れも良いため素早く乾きます。また無加工のものと比べ、PH値による影響も受けないので、洗うことでのロフト低下の心配もありません。

 

  • ダウンクオリティ

ダウンクオリティは加工前の最低保証値でフィルパワー値 810FP、かさ高 17cm、ダウン率 93.6%を使用しています。それにUDD加工を施しているので、実際のFP値はそれよりも高いものになっています。これは加工メーカーも認めていますので間違いない のですが、当店ではあくまで、もとのダウンのクオリティを表記したいと思います。(参考としてですがアメリカでは同様の撥水加工をすることでかさ高が 100FPの上昇をするという報告があります。しかし出元が不明の情報ですのであくまで参考としてお考え下さい)

ダウン量について

810FP グースダウン 260g 参考温度−6℃仕様

ダウンバッグはいわゆる「3シーズン対応」としています。ゴールデンウィークの残雪の山から11月の晩秋の山まで、工夫次第でなるべく長い期間使用できるように考えています。日本、アメリカ各社の3シーズンダウンスリーピングバッグのスペックをいくつか比較してみます。

A)ダウン量400g 800FP −4~−15℃(上面ダウン量 約240~260g)
B)ダウン量250g 800FP 0~−10℃(上面ダウン量 約150~160g)
C)ダウン量450g 750FP −6℃(上面ダウン量 約270~290g)
D)ダウン量280g 750FP 2℃(上面ダウン量 約170~180g)
E)ダウン量450g 725FP −7~−15℃(上面ダウン量270~290g)
F)ダウン量450g 860FP −12~−25℃(上面ダウン量270~290g)
G)ダウン量250g 800FP −7℃(キルトタイプ、上面ダウン量250g)
H)ダウン量220g 850FP 0℃(キルトタイプ、上面ダウン量220g)
I)ダウン量310g 850FP −7℃(キルトタイプ、上面ダウン量310g)

体感温度は各個人で差があります。冬、北海道や東北の人は0℃を暖かいと感じるのではと思いますが、沖縄や九州の人は寒いと感じるでしょう。そうした差があることをふまえた上で、ある程度一般的な数値を考えてみると、

3シーズン用としては平均的な参考使用温度が−6℃前後、FPによる違いがあるにせよ、スリーピングバッグ上面に位置するダウン量が240~290g前後

とみることができます。そのなかでダウンバッグはキルト的なダウンの使用方法を採用するので、アメリカの他社キルトなどとの比較もふまえ、260g というダウン量を決定しました。最大限のロフトを得ることで保温力の確保につとめる点から、810FPのものを採用しています。ダウンバッグの想定してい る最大かさ高は17センチ。810FPダウンも無加工の状態でかさ高17センチ以上あります。

対応温度はあくまで当店の予測によりますが、今までの実地テストや同ダウン量、同タイプの製品の使用感からも温度のレイティングは妥当だと感じています。なお購入後、希望する方にはダウンの追加ブーストアップを承ります。50g、100g、150g追加が可能です。これ以上のダウン追加はボックス容積から考えて効果的ではありません。

 

サイズについて

2016年秋以降より新パターンを採用しました。以前よりも全長が長く、幅は少し細くなっています。

レギュラーサイズの全長は約180cm。前タイプの170cmよりも10cmほど伸びています。幅は約1cm、一周で約2cmほど細くしました。服に例えるとワンサイズ小さくなっていることになります。わざと幅を広めに設定していましたが、経験や多くのハイカーの意見に基づき変更することになりました。

レギュラーサイズ:通常在庫

女性から男性まで幅広く多くの方に対応するかと思います。175cmくらいの身長までが快適に寝られる目安となります。180cm前後の身長の場合は、首元のコードを引いて閉じた時に、肩全体は覆えますが首が多少出てしまいます。首まで入ろうと思うと足が突っ張ってしまいます。
女性はショートサイズの方が良いと思われていますが、それは一般の寝袋はフードに合わせなければならないからです。ダウンバッグの場合は足元を合わせて使うのでショートサイズにする必要があまりありません。今まで多くの女性の方にご購入または使ってもらっていますが、ほとんどの方が頭まですっぽり入りたいという意見が多く、レギュラーサイズを選ばれています。幅に関しても細くなったので問題なく対応します。

ロングサイズ:通常在庫

重量は約60g増にはなりますが、身長が180cmを超える人は十分検討に値するで しょう。

ショートサイズ:在庫状況 要問い合わせ

身長が低い、体が小さい、お子様にという場合。上記のようにレギュラーサイズでも対応はできますが、ショートサイズにすることでより軽さと保温力の両方を手に入れることができます。


【ダウン追加ブーストアップ価格について】

現時点での当店使用のダウン価格においてとなります。ダウン価格変動により時期に関係なく予告無しに変更する場合がございすことをご了承下さい。

ダウン追加 加工賃 3,300円/1回
ダウン料 10,450円/50g
(例:50g追加の場合  13,750円)


その他の細部について*以下写真は旧モデルを使用しています。

ジッパーは3番という細い番手を使用しています。これにより若干の軽量化ができましたが、強度は当然落ちます。今までよりは少しだけ気を使う程度で十分ですので注意していただきたいです。ジッパータブは一つのタブが表にも裏にも動くものにしました。タブが小さいためご自分でヒモを付けることをおすすめします。


今まで3カ所あり任意で抜いて使えたドローコードをサイド一カ所にのみまとめました。さらに2mmのドローコードと小さいコードストッパーに替えたことで、より滑らかに引けるようになりました。


ロゴはハイカーズデポオリジナルブランド名である、Highland Designs、に変更。UDDのロゴマークも付いています。
*付き方は写真と異なり本体に直接縫い付けられています。

ジッパー裏ドラフトチューブ

足元までのフルジップ

全周囲的に使えるフットボックス

スナップボタン

襟元のボックス

スタッフサックについて

このダウン量および総重量のスリーピングバッグでは「コンパクト」にするためスタッフサックを小さくすることが通例です。もちろんもっと小さくすることも可能です。しかしギリギリのサイズであるためスタッフサックへの収納が面倒ですし、コツや力も必要です。またパンパンに収納したスタッフサックは固くなるので、バックパックに収納する際に融通が効かなかったり、かえってデッドスペース(隙間)ができやすいなどの問題もあります。そこでHighland Designsのスリーピングバッグのスタッフサックは力がなくてもいれやすい&パッキングした時に隙間を埋めやすい“ゆるめ”の大きさにしてあります。

スタッフサックのサイズは50L程度のバックパックの底面サイズに近いものにしています。またゆるめに収納されているので、バックパックの中でつぶれることで隙間を埋めてデッドスペースができにくいようになっています。

底面にはHiland Designs ロゴ


水分を気にせずに積極使用ができるため、タープやシェルターなどの結露を気にせずに使うことができるのです。どの組み合わせにおいても軽量化につ ながる大きなポイントだと思います。濡れに強い化繊があるのにわざわざと思う方もいるかもしれませんが、化繊中綿はダウンに近づいてはいてもダウンを超えたことはありません。結局軽さにおいても暖かさにおいてもダウンに分があるのです。軽量ダウンスリーピングバッグを検討している方、軽さと効率ならダウンキルトだとわかっていても躊躇している方、様々な使用方法ができるスリーピングバッグを探している方。癖のある製品かもしれませんが、各使用者の工夫にも しっかり応えてくれるスリーピングバッグとして検討していただければ幸いです。

 

<撥水ダウンに関しての注意点>

超撥水ですが、永久に保つものではありません。また完全防水ではないので、浸水するような状況では使わない方が良いです。しかし、撥水ウェアなどと違い内部にあるもので、こすれたり摩擦が起きないことを考えると長持ちすると考えて良いと思います。