スルーハイクの経験から生まれた軽量ハンモック用カラビナ “Dutch Biner"
仕様
- 重量
- 10 g
- サイズ
- 長さ: 47ミリ
幅 :24ミリ
厚さ: 4ミリ - 材質
- Aluminum(削り出し)
- 適用について
- 耐荷重:454 kg(一個につき)
小さいけれど力持ち。そんなハンモック専用カラビナ
カラビナはワークギアやアウトドアギアといった専門性の高い道具の中でも最もコモディティ化している一つでしょう。今やカヤックの世界でも普通に使われたり、S字になったり、アクセサリーになったりしています。そういう意味ではハンモックに付いていること自体変ではないものの、体重を支えるためにはちょっと大きくて、なんとなくアンバランスに思う人もいるでしょう。カラビナはその丈夫さや簡易性から多種多様な場所で使われています。しかしハンモックには必ずしもカラビナが必須ではなく、ヘネシーハンモックの様にカラビナは一切使わないものもあります。ですが、どちらが使い易いかと問われれば、カラビナが付いている方が断然便利なのです。やはりカラビナは上手に使ってハンモックの設営を楽にしてくれる大事な道具と言えるのでしょう。
ではハンモックに相性の良さそうなカラビナを探しても、意外とマーケットにはないものです。ましてやハンモック用のカラビナというものとなればなおのこと。小物をぶら下げておく耐荷重の小さなアクセサリー用のカラビナか、大きな落下衝撃にも耐えられるクライミング用のカラビナか…。
そういった状況ですので、ハンモック用のアクセサリーを得意とするダッチウェアギア社がハンモックに適した耐荷重のカラビナを開発すると、重量に過敏なスルーハイカーが飛びついたのは言うまでもありません。
カラビナ一つが10グラム。同サイズのアクセサリー用のカラビナの耐荷重が10から20kgとするなか、ダッチ・ビナの最大荷重は454キロ。二人用のハンモックでも余裕で保持できます。そんなカラビナなのにミニマルなデザインを標榜するダッチウェア。語ることがないくらいシンプルなデザインです。
シンプルさ、小ささの中にも、ハンモック用として特化した特長があります。カラビナに通すものがウーピースリングなどの細いロープであれば、通常のカラビナよりも開口部が小さく済み、全体的に小さくして軽量化できます。一方で、強度を確保するために荷重のかかる金属部分の厚みを付けています。厚みは4mmと一回り大きなアクセサリー用のカラビナの倍ほどあります。この肉厚さが、強度と、この丸っこい親しみあるデザインの由来でしょう。
Dutch Ware Gear社について
2003年にアパラチアントレイルをスルーハイクした経験をもとに、ハイカー「Dutch ダッチ」が立ち上げたメーカー。アパラチアントレイルが近くを通るペンシルバニア州ランカスターにオフィスがあり、日本と環境が近い高温多湿な環境下で使用できるハンモックやタープなどの開発を得意としています。
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