除菌もできる燃料用アルコール

カーボンニュートラルなアルコールを、サトウキビ原料のバイオエタノールにすることで除菌・消臭もできるようになり、さらに用途の広がった燃料用アルコール。

「LINDEN 除菌もできるアルコール燃料」(以下リンデンアルコール)は、サトウキビを原料としたバイオエタノールに、NPA(Nプロパノール)、IPA(イソ プロパノール)を食品添加物(主に香料)として加えたものです。そして、商品名通り燃料用のアルコールでありながら、除菌にも使うことができます。

いわずと知れた、アルコールストーブの燃料、アルコール。アルコールとは、もともと酒精、酒の原料となるエタノールを指していましたが、今では数多くのアルコールが開発されています。その中でも、昨今注目されているのは、循環可能なエネルギー資源としてのアルコールです。バイオエタノールとも言われ、栽培できる植物から精製するバイオ燃料の一種です。

一般的なアルコール燃料は変性アルコールと呼ばれるもので、エタノールとメタノールの混合のことが多いです。

  • エタノールは酒精であり、特に植物由来のものは誤飲しても毒性は強くありません。
  • メタノールは石油系、天然ガス系に関わらず、非常に高い毒性があり、量や個人の反応差にもよりますが非常に危険です。また引火性が高く危険です。燃料用アルコールでは、副産物的なアルコールのためコストが低いことと、着火の良さや火力を調整するために、メタノールを混合させています。

〈LINDEN 除菌もできるアルコールの特徴〉

リンデンアルコールは、エタノール85.5%。植物由来のため、毒性はなく、安心して除菌用として使うこともできます。

  • 混合物のNPAやIPAも食品添加物として認められているもので、IPAはバナナやリンゴにも含まれる成分です。そのため、万が一誤飲しても、人体への影響はほとんどありません。
  • はしや鍋類などの食器全般の消毒も可能です。
  • 消臭効果もあるので、布に含ませ体を拭いたりすれば、ハイキング中の匂いを少し和らげられるでしょう。
  • 火力は、メタノールと変わりません。ですので、従来の燃料用アルコールの代わりとして十分に使うことができます。
  • 危険性がないわけではありませんが、メタノールに比べ引火性が低いです。(メタノールは危険物第四類アルコール類に指定されており、非常に危険です。)

 

注意点の追記:

使用するアルコールストーブや風防の閉じ方、酸素の供給不足やその他の条件によっては、煤(スス)が出ることが確認されています。本来、エタノールを100%にできればススは出ませんが、日本では認められていないため、添加物を加えています。メーカーの説明では、おそらくIPAがススの原因となっており、今後配合率もしくは他の添加物などでススが出ないようにしていきたいとのことです。ただし、いつ頃変更になるかは未定です。

市販の混合アルコール(エタノールと劇物のメタノールを混合したもの)は、火力が控えめなことや、ススが出ないことがわかっています。それらを混ぜ合わせることでススの発生は抑えることができるようですが、その配合率などについては自己責任の上行ってください。また、混合した場合は『除菌』はできなくなりますのでご注意ください。

製品の特性をご理解の上、ご使用頂ければと思います。よろしくお願いいたします。