炊く、煮る、炒める、焼く、調理がしたいというソロハイカー&ソロキャンパーのためのアルミクッカー。容量と重量のバランスではチタンクッカーとさほど変わりません。
仕様
- 重量
- 168g
ポット 93g
フライパン 75g
付属ハンドルリフター 20g - サイズ
- ポット
最大径φ141mm x 深さ60mm 800ml
フライパン
最大径φ150mm*深さ21mm - 素材
- アルミニウム
*フライパン表面 フッ素加工 - 価格
- ミニセット ¥3,410
ミニフライパン(単品販売) ¥1,650
フリーズドライを多用するハイカーの間ではクッカーは湯沸かしとしての機能しか求められていません。また「湯沸かし」と限定するからこそ、「500ml前後の容量」や「チタン製」のクッカーが有効な のだといえます。特に後者の素材に関しては、以前からチタンクッカーの熱伝導率の悪さが煮炊きの際の焦げ付きの問題と共に指摘されていたことです。チタン を素材に選んだ時点で造作の薄さ、軽さは獲得できるものの、調理器具としての基本性能には問題を抱えることになったのです。
地方地方に豊かな郷土食材がある日本では、旅する楽しみのひとつとして食事があります。テント泊や野宿を続ける旅であってもそれは同じ。バイク&サ イクルツーリスト、カヤッカー、といった街々をつなぐ旅を続ける者にとっては食事とは米を炊くことであり、土地のものを煮る、炒めるといった調理を意味し ます。こうした時にチタンクッカーでは分が悪い。でも市場には適当なアルミソロクッカーが見当たらない。そんな悩みをもっていた方に提案したいのが trangiaミニセットです。
「湯沸かしではなく、調理がしたい。
そんなソロハイカー、キャンパー&ツーリストのためのアルミソロクッカー」(注)
元々はtrangiaミニとしてアルコールストーブ&ゴトクと共にセット販売されていたクッカーです。しかしアルミソロクッカーとしてのポテンシャ ルの高さから単品発売の依頼をしてきた結果、2010年度から単品発売がスタートしました。クッカーとしての利点は以下にまとめられるでしょう。
ー熱伝導率&蓄熱に優れるアルミ製
ー熱効率がよい平型
ー800mlという一人分調理の必要最低容量確保
ー使用しやすいフッ素加工フライパン
ー収納に便利なハンドルリフター採用
168gという重量は確かに100g前後というようなクッカーよりは重たいものの、800mlという容量を同じくすれば、SnowpeakやEvernew等のチタンクッカーともほとんど変わらない重量といえるのです。
長く歩くハイカーにとっては、これからもチタンクッカーが主流であることに変わりはないでしょう。しかし、「一晩自然の中で眠りたい」そんなハイ カーがその一晩の食事を調理したもので過ごしたいと思うなら、このアルミクッカーは力強い相棒になってくれるのではないでしょうか。
注)2009年には某有名キャンプブログで調理全般に使用できる基本性能やスタッキング性能の良さを絶賛されています。またエスビット(ミリタリー1つ)で米 が炊ける等の使用方法を寄せていただいたお客様もいらっしゃいます。