【商品解説】Ouray LT－Hiker's Depot｜ハイカーズデポ

シューズが多様化する中でいま改めて注目したい「トラベルシューズ」。老若男女を問わず日常から旅まで履きまわせるシューズをKEENと共同企画。OURAY LTはトレイルランニングシューズとも、ハイキングシューズとも違う。古くて新しいトラベルシューズ。

仕様

重量: 734g（US8.5）
アッパー: ナイロン、スエードレザー
ミッドソール: EVAミッドソール
スタビリティシャンク
アウトソール: KEENオールテレインアウトソール
カラー: トーステッドココナッツ / キーンメイプル

老若男女を問わず
散歩から歩き旅まで
あらゆる路面状況を厭わない
あなたの「旅」に寄り添うシューズ

「日常から旅まで履きまわせる」トラベルシューズ

2000年代前半、アメリカのRockport、ドイツのLOWAが販売していたシューズの中には、ウォーキングシューズとしては山でも履ける安定感があり、トレッキングシューズやハイキングシューズとしてはスマートで柔軟性がある、そんな中間的な立ち位置を特色とするシューズがいくつもありました。

日常や旅先の街中で履いても違和感なく、ちょっとした登山やハイキングにも十分に対応できる、まさに「日常から旅まで履きまわせる」そんなシューズです。その特徴はオールテレインといえるソールの踏破性だけではありません。男女年代を問わないユニセックスなデザインにもありました。スポーティーでカラフルなデザインやカラーリングではない落ち着いた佇まい。一見地味に見えるかもしませんが、どのようなコーディネートにも溶け込むデザインです。旅行先でちょっとしたハイキングや登山を楽しみたいけれどシューズはできれば一足で間に合わせたい。史跡巡りや景勝地巡り、近郊の里山のハイキングで履きたいから過剰な登山靴は避けたい。できるだけ軽快に歩きたいけれどスポーティーなトレイルランニングシューズはちょっと抵抗がある。そんなリクエストは当時から決して少なくはありませんでした。そんな時に手にとっていただいたのが、上記のような「日常から旅まで履きまわせる」というコンセプトでつくられたシューズだったのです。

歩き旅とトラベルシューズ

こうしたコンセプトのシューズはある意味ニッチで曖昧な存在です。2000年代後半以降のトレンドの中で目立たぬカテゴリーになってしまいましたが、今あらためてこうしたシューズが求められているよう思います。

2010年以降、アメリカでは書籍や映画を契機にロングディスタンストレイル、ロングハイキングへの関心が高まり続けています。日本でも登山とは異なる歩き旅のフィールドとして旧街道や長距離自然歩道に注目するハイカーが増えています。KEENが2020年以降提唱している「トラベルトレイル」もそうした潮流に呼応したものといえるでしょう。「日常から旅まで履きまわせるシューズ」「歩き旅に活用できるシューズ」「男女年代を問わないシューズ」こうしたコンセプトのシューズがいま改めて必要とされています。まさに「トラベルトレイルシューズ」といえるものです。共同企画させていただいたOURAY LT（ユーレイLT）はまさにそんなコンセプトのシューズです。

Ouray LT

アウトソール＆ミッドソール

日常から旅まで、さまざまな路面を歩くのにまず重要なのはアウトソールです。アウトソールはKEENのなかで最も多様な路面状況に対応するKEENオールテレインアウトソールを採用しました。舗装路、石畳、砂利道、登山道、街から自然の中まで縦横に旅する時はあらゆる路面に出会います。

ミッドソールは硬すぎず、柔らかすぎず、中庸なクッションにしています。地面にしっかりと力を伝え、かつ長距離長時間の歩行でも足にダメージが残らないことを目指しました。

アッパー

KEEN黎明期の名作のひとつOURAYをベースとしたアッパーデザインです。当時のOURAYのアッパーはコンフォートシューズのようなデザインでスポーティーさとは無縁。男女問わないユニセックスな魅力に溢れていました。

それを踏襲したアッパーの爪先とサイドにはしっかりとした補強を入れています。トレイルランニングシューズを山で使用する際に最もダメージをうけるのは爪先と両サイドです。ここの補強を欲しいと思ったハイカーはきっと多いはずです。

長時間歩行の際の蒸れを回避するため、防水透湿素材は採用していません。カラーはあえてクラシックな雰囲気でまとめてみました。イメージしたのはワークブーツやオールドスクールな革の登山靴。どんなコーディネートでも合わせられること、男女年代を問わず履きこなせること、手に取られた方にとって今後の旅の定番シューズになって欲しい。一歩引いたような落ち着いたトーンにはそんな思いを込めさせていただきました。