20gのステンレス製ハンドルリフター。マグカップをクッカー転用するハイカーにとっては沸いた後のマグの扱いが格段に楽になるアイテムのひとつ。
仕様
- 重量
- 20g
- サイズ
- 全長 114 mm
幅 20 mm
- 素材
- ステンレススチール
「ハンドルを外してリフターを使った方が軽くなるのでは?」
ULスタイルに興味を持つハイカーなら誰もが一度は考えることではないでしょうか。実際にマグカップのハンドルを外して試している(注)ハイカーはかなりの数でしょう。しかし、実際には自作しない限り重量的に見合うハンドルリフターは市場に存在しません。当店の定番であるsnowpeak チタンシングルマグ450のハンドル重量は13g。同社はタフなモノ作りをコンセプトとしているだけにハンドルも重たいのですが、それでも13g。これより軽いハンドルとなると、現実には厳しいものになります。
2010年より単品販売が開始されたtrangia ハンドルリフターですが、これはtrangia ミニに付属しているハンドルリフターの単品販売となります。ステンレス製、20g。これが現在アウトドア市場で最も軽いハンドルリフターのひとつです。そ の差7gを埋める意味はどこにあるのでしょうか。
アルコールストーブ&エスビットストーブを使用する際にはウインドスクリーン(ヒートリフレクター)が必須となります。そして熱効率を良くする為にはウインドスクリーンの背が高く、クッカーの下半分を覆うくらいが熱のロスが少ない良い状態です。しかしこうした利用において
ークッカーのハンドルとウインドスクリーンが干渉する
ークッカーをなめる炎がハンドルを熱してしまい持てなくなる
このような問題がまま生じます。そこで便利なのが取り外しのきくハンドルリフターなのです。クッカーの縁にひっかける構造なので、ウインドスクリー ンとも干渉しませんし、沸いた後、ゴトクからおろす段で使用すればよいのですから、熱せられて熱くなる心配もありません。7gの差はありますが、実際の使 用ではあまり役立たないハンドルをこの際、ハンドルリフターに替えるというのも悪くないかもしれません。
注)カーボンフェルトのハイキンググッズへの流用が盛んになった2009年以降は、カーボンフェルト製「ナベツカミ」を自作するハイカーも増えています。現時点ではこれが最も軽いでしょう。