「ロングディスタンスハイキングといえば」のハイキングアンブレラ。Pasific Crest Trailなどアメリカ南西部の砂漠地帯のハイキングではいかに日中の強い日差しによる疲労をいかに抑えるかが重要な課題になります。アメリカハイカーが傘を持っているイメージはここに由来します。軽量な長傘は折りたたむ手間が省けるだけでなく、可動部分が少ないことから故障の可能性も抑えられます。ユーロシュルムの長傘は多くのアメリカULブランドがOEM生産でロゴを入れてきたそのオリジナルです。シルバー加工による遮熱効果も高い日傘としてはもちろん雨傘としても活用できる晴雨兼用。強い直射日光と風雨からハイカーを守ります。
仕様
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重量:218g *付属ケース59g
親骨本数:8
親骨長:57cm
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展開直径:100cm
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収納時全長:64cm
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素材:キャノピー/ DuPontテフロン加工ポリエステル100%、フレーム / 高密度ファイバーグラス、ハンドル / 高密度EVAハードフォーム
遮光率:99.9%
紫外線保護指数:UVPF 50+
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150g前後がスタンダードとなっている日本のアウトドア用折りたたみ傘と比べれば重量面では劣るものの、傘としての「有効面積」「軽さ」「機能」のバランスが優れたハイキングアンブレラの名品。
①有効面積
折りたたみ傘の軽量化は骨の本数を減らすことで行われる傾向にあります。6本骨の傘になると有効面積が狭くなるだけでなく、生地にテンションをかけ にくくなるため強度も落ちてしまいます。折りたたみ式の軽量モデルのスタンダードモデルで直径86cm、スウィングライトフレックスは約100cm。この10cm以上の直径の差は面積では25%近い増加につながっています。もちろん親骨は8本設計です。
②グリップ


折りたたみ傘のグリップは軽量化のために非常に小さく持ちにくいものがほとんどです。雨の際に小さなグリップをずっと握っているのは結構疲れるものです。風が吹いている時は特に持ちにくくなります。フォーム素材で手になじみやすくグリップもしっかりしています。
③日傘
山の雨具=レインウェア、という図式も徐々に変化が見られるようになりました。アプローチにポンチョや傘を使った方が蒸れないし、楽だというクライマーも いますし、山岳雑誌でも森林限界下では傘の方が素早い対応ができていいというガイドの話が紹介されています。こうした雨傘としての利点に加え、スウィングライトフレックスは「日傘」として機能します。そしてこの機能こそ、同製品と同じ機能を持つ「Golite Chrom Dome」がアメリカで2007年に「BEST OF ADVENTURE GEAR」に選出された理由でもあるのです。砂漠地帯も多く、直射日光を避けることが難しいアメリカ中部から西部にかけてのトレイルでは日射病&熱中症は 致命的なトラブルにもつながりかねません。日本ではそこまでではないものの、夏の晴天時の尾根歩きで日射病、熱中症で倒れているハイカーも決して少なくあ りません。もちろん森林限界上では風の有無、登山道の状況、前後のハイカーの混雑状況など、日傘を使用できるかどうかには時々の判断が必要になりますが、直射日光が体力を大きく消耗させることは間違いありません。歩いている時はともかく、休憩時に直射日光を避けるために使用し、体力を温存することは決して無駄ではないでしょう。
使用頻度を考えれば折りたたみ傘の収納性は捨てがたいものがありますが、歩くエリアの特性を考えた時、こうした傘にも多くのメリットがあることを念頭においておいてもいいのではないでしょうか。




しなやかな骨が風を受け流す

通常タイプの取り扱いもございます。カラーは変動しますので、お問い合わせください。
- Swing liteflex Umbrella ¥5,400(消費税別)
本体重量 207 g(UVより若干軽量になっています)、ケース付き
レッド/ネイビー/グリーン