2021年秋に開通したあまとみトレイル。信越トレイルと接する斑尾山頂から長野駅までの約90kmのトレイルです。信越トレイルの兄弟トレイルともいえるあまとみトレイルのマップブックが10月2日より発売開始されました。現在は直販のみですので、当店での取り扱いはまだですが、秋のハイキングシーズンのプランニングのためご紹介させていただきます。
あまとみトレイル
2021年10月23日に開通した「あまとみトレイル」。長野駅前から善光寺、戸隠神社、笹ヶ峰、苗名滝、野尻湖を経て斑尾山頂に至る約90キロのトレイルです。
北の起点は斑尾山頂、南の起点は長野駅北口。南から北上ルート(ノースバウンド)をとるならば、善光寺を経て戸隠古道を歩き戸隠神社へ。戸隠からは黒姫山の山麓を回り込むように笹ヶ峰、苗名滝を経て妙高高原の田園地帯に至ります。さらに野尻湖から斑尾山へ南の尾根を登って山頂へ到着です。この斑尾山頂のターミナスは「信越トレイル」と共有しています。兄弟トレイルともいえる信越トレイルと接続することで総延長200kmの長距離トレイルが長野-飯山エリアにうまれたことになります。補給を1回以上必要とする距離、多彩に変化するトレイル沿線の景観、様々な文化歴史背景を持つ里と山をつなぐ非常に日本らしい長距離トレイルといえます。
そのあまとみトレイルのマップブックが発売開始されました。現在は直販のみとなるため、当店ではまだご用意ができておりませんが、店頭にサンプルはございますので実物をてにとってご検討いただけます。11月中旬には積雪がはじまる地域です。冬季通行止め区間もでてきますので、秋のハイキングが楽しめるのも残り一ヶ月となります。今年の秋に歩きたいというハイカーは以下から是非ご購入ください。
マップブック
長距離トレイル(ロングトレイル)は人里離れた山奥の踏み跡もあれば、忘れられたかつての作業道、喧騒の街中の舗装路と様々な顔を見せながら続いていきます。一本に繋がれた「トレイル」という道に導かれるように旅する長距離ハイキング(ロングハイキング)ではハイカーが必要とする情報があります。それをまとめたものがマップブックです。
距離表記とエレベーション(歩くためのデータ)
日本の登山地図では「コースタイム表記」が一般的ですが、世界の登山地図においては「距離表記」が一般的です。日本でも海外でも、場所によるアップダウンの差はあります。それを念頭において距離から歩行時間を予測するのがハイカーとして登山者として求められるスキルでもあるのです。あまとみトレイルマップブックも「距離表記」を採用しています。
マップ欄外に記載された「道程中の目標物までの距離表記」は北の起点である斑尾山頂からの距離と南の起点である長野駅からの距離が併記されています。北上するノーズバウンダーにも、南下するサウスバウンダーにもご利用いただけます。また各ページには高低差が一目でわかるエレベーションも掲載されています。
水、トイレ、補給、宿泊(生活のためのデータ)
長距離ハイキング(ロングハイキング)は「歩き旅」です。移動しながらの日常生活です。
食べて、寝て、出して、歩く、毎日毎日ひたすらその繰り返しです。まさに「Trail Life(トレイルライフ)」。
だからこそ生活に必要な情報とは、この「食べて、寝て、出して」に関わるものです。水を補給できる「沢」「公園の水道」「公衆トイレの水道」「キャンプ場」。食料を入手できる「商店」「コンビニ」「スーパー」「道の駅」。眠るための「キャンプ場」「キャンプ適地」「宿泊施設」「入浴施設」。排泄のための「公衆トイレ」。こうした生活のためのデータも「道程中の目標物までの距離表記」中に記載されています。
なお、あまとみトレイルでは公式ホームページにおいて、デジタルマップ(平面図のみ)やルートデータ(GPXデータ、KLMデータ)を公開しております。基本情報としてこちらもご活用ください。
最後にあまとみトレイルのルート設定から関わり、トレイルの整備や維持管理にあたっている地元のあまとみトレイルクラブの代表である林部直樹氏があまとみトレイルFacebookページへ寄せた一文を紹介します。
あまとみトレイルクラブ
代表 林部直樹