ナイショの雪山

「はじめてのUL」第五回目のアフターリポート。開催は2018年5月。「はじめてのUL」とはHiker's Depotのが主催する、スタンダードなウルトラライトなテクニックを学び、自分らしい山登りのスタイルを探るワークショップです。

はじめてのUL 2018〈春〉アフターリポート

記事:Ryu "Loon" Katsumata

 

「はじめてのUL」は、スタンダードなウルトラライトなテクニックを学び、自分らしい山登りのスタイルを探るワークショップです。ULハイカーになることを押し付けるものではありません。パフォーマンスを阻害しないような軽量化が、多くの人の目標だと考えています。

一グラムを削るために苦労したり我慢するのも、ULハイカーなら楽しむのだと思いますが、そういう人は稀ですよねー。

講師は、Hiker's Depotオーナーの土屋智哉。

そして、Hiker's DepotきってのULおじさん「べーさん」。

 

今回で五回目となる「はじめてのUL 2018 春」は、過去最高の女子率の高さ。8人中なんと6人が女性ハイカーでした。

毎回のことですが、出発前にお店に集まって荷物点検をするときの、みなさんの不安そうなドキドキ顔は印象的です。

店頭に集合してからは、ハイカーズデポでご用意した装備と、個人装備を合わせて、この時期の山行に向いた組み合わせを考えていきます。断捨離ですね。

しかし、今回はベースウェイトが2キロ台まで生まれてしまうハプニング。ULに拘らない装備でも四キロ未満は難しくないのですが、少しUL装備を混ぜていくととたんに軽くなります。例えば、ナルゲンのボトルを軽めのペットボトルに変えるのも、わりと大きな削減効果が得られます。

わたしたちも二キロ台には驚きで、10年前だったら、崇められていたでしょう。

 

当日は五月とは思えぬ湿度と暑さです。水が多くなりがちなのでした。それでも他の装備が軽ければ、パックウェイトは6-8キロ程度に収まっていると思います。これなら、なんとか泊まり山行のスタートは切れそう。

ツェルトやタープを各自張り終えて、夕食も兼ねたアルコールストーブ講習をこなすと、そのまま懇親会に突入。ご参加いただいた方の親密度は急速にアップ。なんだか同窓会に来ているような思いがしてきました。一期一会のハイカーが生みだす夜の時間も「はじめてのUL」の楽しみの一つです。

二日目の夕方にお店に戻ると、みなさまの顔に自信が浮かんでいました。新しい環境に自分を投じるのは、勇気がいることです。仲間たちとともに乗り越えた経験は、新しい道具を導入することでは得られない、血肉となると思います。

みなさま、お疲れさまでした。

 

次回は秋を予定しています。軽量化を目指す方、これから泊まり山行を始めるのに重い装備が不安の方、一緒に体験しましょう。


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