アルミ遮熱剤。コジーの材料としてハイカーには既におなじみですが、アイディア次第でハイキングの様々なシーンに応用可能です。
仕様
- 重量
- S(50*122cm)177 g
M(60*200cm)337g - サイズ
- S 厚4 mm 幅50cm 全長122cm(半身相当)
M 厚4mm 幅60cm 全長200cm(全身相当) - 仕様
- ポリエチレン樹脂製気泡シート
高純度アルミ箔による5層構造
コジーの材料として
マットの冬季ブースターとして
広い応用範囲を誇るアルミ遮熱剤
宇宙服、航空機での遮熱&放射能遮断のために研究されたアルミと空気層による遮熱理論。それを住宅用建材に応用したのがアストロフォイル。いわゆる エアパッキンに高純度アルミ箔(99%以上)を溶着しているのですが、シンプルな見た目にも関わらず、その保温力の高さは折り紙付きです。反射率97%以上という高さのため、このアストロフォイルでボイルインバッグ(袋飯)調理&保管をおこった際、2時間後までできたてに近い暖かさがキープできたという例もあるほどです。
あくまでこのフォイル自体が暖かいのではなく、アルミと空気層により熱の対流を遮断、さらにアルミにより熱を輻射、その結果、熱を逃さないという仕組みであるため、なんらかの熱源と一緒に使用するとその保温効果は非常に高くなります。ボイルインバッグで非常に高い効果をもたらしたのは、熱湯を注いだ袋という熱源をくるんでいたからです。しかし4mmという薄さにも関わらず、外部にほとんど熱を逃がさない遮熱&保温効果は驚きに値します。
Anti Gravity GearはじめMLVなど各種コジーの材料としてすでに使用されていますが、他にも様々な使用方法が考えられます。
a)ボイルインバッグの調理&保温用として
b)ウォーターボトル&ハイドレーションの凍結防止用として
c)就寝用マットのブースターとして
d)防寒用衣類やアクセサリーとして
e)バックパックのショルダーや背面のパッドとして
a)、b)については自身の道具にあわせてぴったりとしたものを制作してもよいですし、適当な大きさのアストロフォイルを用意、包んだらゴムやスト ラップで固定するだけでもかまいません。c)は銀マットを思い出します。一番上にアストロフォイルを重ねてしばらく寝るとじんわり暖かくなってきます。や や滑りやすくなるのも銀マット同様ですが、半身用マットのサイズでもわずか140gという軽さから遮熱&保温ブースターとしての魅力は大きく、工夫のしが いがあるでしょう。なお冬季のブースターとしての積極的な使用を検討されている場合は60cm×200cmの全身を覆えるMサイズが良いでしょう。d)については、2年に一度の日本横断レースTJAR(トランスジャパンアルプスレース)の参加選手がかつてエアパッキンで防寒用ベス トを制作&実践投入したことをふまえています。このアストロフォイルも完全不透湿ですので、通気や透湿はまったくおこらずエアパッキン同様に蒸れてしまい ますが、それを理解したうえでならばエアパッキンよりも遮熱&防寒においてさらに効果的であるといえるでしょう。e)についてはハイカーがa)~d)のよ うな用途でアストロフォイルを使用する場合、背面パッドやショルダーパッドとしても使用できることを示唆したまでです。ちなみにGossamer Gearのバックパックならば背面パッドとしてはもちろん、ショルダーやウエストのパッドとしても使用が可能(註)です。
使用するハイカーの経験やアイディアから様々な使用方法が見つかるはずです。それはタイベック(耐水&透湿)やカーボンフェルト(難燃&触媒)と同じ魅力だといえます。試行錯誤しながら自分のハイキングを考えるきっかけのひとつになるでしょう。
註)Gossamer Gear製のバックパックの項を参照。なお本項写真のように同社バックパックの背面パッドとして使用した場合、冬季以外は背中が蒸れてしまうことをお忘れなく。