5本で28g。1本当たりが5.6g の超軽量ストレートステイク。芯にカーボンを使い、周りをアルミで補強することで強度と軽さを両立させたマスプロダクトならではの品質。
仕様
- 重量
- 5.6 g
- 素材
- ポイント・アウター:アルミニウム
インナーシャフト:カーボン
ヘッド:樹脂
テントやシェルターの重量を軽減するにあたって、シェルター本体以上に見過ごせないのがその付属品です。ガイライン、ラインロック(自在)、そして ペグ。自立式、非自立式に関わらずシェルターの設営にはペグによる固定は欠かせないものです。強度はもちろん、居住性の向上などが関わってきます。基本的 にソロ用テント(自立、非自立関わらず)の場合、8本前後を持参するハイカーが多いと思われますが、もっと多くのペグを必要とするハイカーにとっては「ペグをどうするか?」は実際に見逃せない問題なのです。
ハイカーズデポでは軽さ、強度、価格のバランスがとれいているスタンダードステイクとして、ARAI スティックペグやMSR ニードルステイクを 推奨しています。これらは1本が約10g。例えば10本なら85g 位になります。ここから更なる軽量化を考えた場合、最初に考えられるのがチタンステイクなのです。8g前後のチタンステイクは非常に軽く、強度のバランス は取れていますが、約20%程度の軽量化にすぎません。
すっきりとして赤が映える美しい形状
先端のポイントはアルミ製で強度は十分にある
まず驚くのが実測が6g以下という軽さ、ARAI スティックペグやMSR ニードルステイクに対して40%近い軽量化が可能です。例えばペグでの固定箇所が多いHILLEBERG製シェルターのユーザーにとっては、この40%減は大きなメリットになるはずです。
従来ガレージメーカーのアイテムでカーボンステイクはありましたが、それと比べ同重量以下の軽さだけではなく強度の面でも優秀です。通常カーボ ンは横方向もしくはキズに対して弱く折れる可能性が高かったのですが、MSR カーボンコアステイクは、芯部をカーボンにすることで軽さと曲がりにくさ、強度を確保。しかし、キズに弱い表面はアルミで覆うことによって弱点を補ってしまいました。ここまでの造作はガレージメーカーには難しい、マスプロダクトならではの開発力と言えます。さすが、MSRです。
○ヘッド部は強化樹脂素材で耐久性が高く、石の打ち込みにも耐えられる。
ポイント部は鋭いアルミ製なので、地面に対しての貫通力も十分です。気になるのはガイラインを引っ掛けるヘッド部です。樹脂素材ではありますが十分な厚み を持ち、耐久性は十分です。石での打ち込みにも耐えられます。ここもマスプロダクトだけに抜かりがありません。また、ヘッド部は幅広く、またストレートな 形状なので手で強く押し込んでも痛くなりにくいです。またストレートな形状は力が分散するのを避け、スムースな打ち込みを可能にします。ヘッド部に小さな 穴があいているので細いコードを通しておくと抜く時に楽でしょう。
チタンステイクの場合は細く軽く、3.5mm径になれば強度もそれなりになりますが、細いゆえの固定力の弱さは拭えません。実測重量の上でも3.2mmチタンステイクよりもカーボンコアステイクのほうが軽く、固定力も高いです。けれども、覆っているアルミ部分は存外に薄く、カーボンの芯ごと折れてしまうという報告を何例か聞いています。チタンと違って曲がるのではなく折れてしまうのは弱点ですが、もっと大きな弱点はそのこだわりから来るプライスかもしれません。
チタンステイクより軽く。チタンステイクよりも抜けにくい。
カーボンステイクと同等に軽く。カーボンステイクよりも丈夫。
新発想のカーボンコアステイク。