防水性の高さ、軽さと丈夫さを合わせ持った超軽量PUコーティング シルナイロン製スタッフサック。フルシームシーリングでパックライナーとしても使用可能。XS(10g)〜XL(30g)。
仕様
- 重量
- XS 10g/S 13g/M 15g/L 19g/XL 23g/XXL 30g
- 容量
- XS 2.7L/S 5L/M 8L/L 13L/XL 19L/XXL 31L
- 価格
- XS 2200円
S 2400円
M 2700円
L 3100円
XL 3600円
XXL 4500円 - 素材
- 15デニール シルナイロン
PUコーティング
フルシームシーリング
Lサイズ 取り扱い始めました!
展開はXS、S、M、L、XL、XXL の全6サイズです。
バックパックの中で仕分けするのにスタッフサックはとても便利なものです。スムーズなパッキングをするには本当に助かる存在です。ですが、決して防水が高いものばかりではないため、結局パックライナーを使ったり、防水性の高いスタッフサックをさらに追加したりと、気がついたら「スタッフサックinスタッフサックinパックライナーinバックパック」の様に、袋の中の袋の中の袋の中なんてことになりかねません。スタッフサックを使うにしても「バックパックの中であれば濡れない程度の防水力」は欲しいものです。
スタッフサックの中にはロールクロージャーのドライバッグ等がありますが、どうしても部品が増えるために重くなりがちです。パックライナーも同様で、その防水性の高さは頼りになりますが、どんなに軽いものでも100g前後は受け入れなければなりませんでした。防水性という面では申し分ないのですが、バックパックの中でロールするのが面倒だったりして結局閉めずにただ折るだけだったり、どうしても空気が抜けきらずにスペースが無駄になった気がしたことがある人もいることでしょう。
EXPEDコードドライバッグ は口が巾着型のため、もちろん完全防水ということはありません。しかし、裏側はポリウレタン(PU)コーティングが施され、縫い目は全てシームシーリングされているのでかなり高い防水力を持っていると言えます。そしてとても軽量なのです。口が巾着型ですが、バックパックの中では十分な防水力を発揮してくれるので、パックライナーとしても十分使用可能です。またロールクロージャータイプと異なり、荷物をパッキングしている段階で少しずつ空気が抜けていくので、空気が残ってしまったことによるスペースの無駄は無くなります。
コードドライバッグに使われているのは、15デニールのシリコナイズドナイロン(シルナイロン)PUコーティングです。シルナイロンは今までもあった素材ですが、主に30デニールで作られていました。それが15デニールという超極細繊維で作られることで、従来比約30%の軽さ、という大きな軽量化につながりました。生地の強度が心配になるところですが、繊維が細くなった分高密度で織り込むことによって摩擦強度を増しています。またシリコン含有により生地自体に強度を増しています。裏側のPUコーティングも生地に強度を足しているでしょう。この生地は非常に軽く、キューベンファイバーに迫る軽さです。キューベンファイバーは極薄の素材を作ることができますが、薄過ぎてはやはり防水性を維持するのが難しいです。ですので、ある程度の厚みを考えて各メーカーは使っています。
キューベンファイバーとは
通称キューベンファイバーと言われる素材は、ダイニーマという引っ張り強度の高いポリエチレン繊維を紫外線硬化樹脂でパックしたフィルム状の素材です。まれに生地という言い方になってしまいますが、織物でも編み物でも無いため、フィルム状素材、というのが間違いが無いでしょう。キューベンファイバーはフィルム状のため加工がしやすく防水性の高い素材です。樹脂の厚みを変えるだけで簡単に素材の強度をコントロールでき、また極薄の素材も作ることが可能です。その極薄のキューベンファイバーはとても軽いのです。そして思った以上に丈夫であることも大きいポイントでしょう。しかし、縫ってしまうと、フィルム状素材のため、ミシン目から簡単に裂けてしまいます。またその素材感からプラスティックバッグ(ビニール袋)のように音がうるさかったり、しなやかではなく伸びもないことや高価格がデメリットとして言えるでしょう。
スタッフサックを素材の違いで比較してみてみましょう。
比べるのは容量2~2.5L程度のスタッフサックとします。
生地の厚み等も違うので一概に比較できませんが、一般的に使われるものを参考とします。
- S社 PUコーティングスタッフサック(防水生地 70d) 28g
- M社 PUコーティングスタッフサック(防水生地 40d) 14g
- S社 シリコンコーティングナイロンスタッフサック(撥水のみ 30d) 11g
- HMG キューベンファイバースタッフサックM(フィルム状防水素材 CF8 21g/m2)8g
- EXPED コードドライバッグ XS(防水生地 15dシルナイロン/PUコーティング) 10g
以前は一般的だった aのタイプのPUコーティングのスタッフサックと比べると1/3程度の重量。もっとも良く見られるbのスタッフサックと比べても30%程度は軽いと言えます。cのシルナイロンスタッフサックは十分軽いもののPUコーティングがされていないので生地は撥水のみです。dのキューベンファイバーと比べても2g程度しか変わりません。もちろん各メーカーサイズや微妙な大きさが違うのでこれはあくまでも目安となる比較とはいえ、ここまで軽ければ、キューベンファイバー以外の超軽量スタッフサックの選択が増えたのです。
小さい重さの違いですが、これがもし10枚だったらと考えれば大きい違いです。PUコーティングスタッフサックであれば280g。しかし、コードドライバッグであれば100gです。180gの違いは大きいと思います。
当店取り扱いは6サイズとなります。
XS、S、M、L、XL、XXL の6サイズ。
各サイズ一色の展開となります。
XS
24 x 17 x 10 cm/2.7リットル(カタログ値)
実測重量 10g
2.200円+税
S
31 x 20 x 12 cm/5リットル(カタログ値)
実測重量 13g
2,400円+税
M
35 x 23 x 14 cm/8リットル(カタログ値)
実測重量 15g
2,700円+税
L
39 x 28 x 18 cm/13リットル(カタログ値)
実測重量 19g
3,100円+税
XL
42 x 31 x 20 cm/19リットル(カタログ値)
実測重量 23g
3,600円+税
XXL
48 x 42 x 22 cm/31リットル(カタログ値)
実測重量 30g
4,500円+税
全て共通の作りになっています。背中側で合わせて縫ったあと下側を縫っています。その裏側には全て丁寧にシームテープが貼られています。
口をぎゅっと絞ってみると空気が抜けなくなります。それだけしっかりとした防水力があるのです。
膨らませるとやや楕円に近い形に自然となるため、バックパックの中でのスペースを上手に埋めてくれるようになります。下の写真ではハイランドデザイン「ウィンターダウンバッグ」をXXLに入れています。しかしかなり大きさに余裕があるのでパッキングしていく途中に空気が抜けていき、良い具合にバックパックにフィットするでしょう。
あまり小分けにしすぎても、スタッフサックが増えてしまいますし、どの袋にしまったかがわからずに迷うことにもなりかねません。ある程度ざっくりまとめた方が良いと思います。その方がシンプルになり、袋の数も減り、結果軽量になるからです。
例えば、1/食料袋、2/テント・シェルター袋、3/クッカー袋、4/トイレキットやFAキット用袋、5/財布や携帯電話、もしくは着替え等のハイキング中に使わないもの袋、6/パックライナー(スタッフサックとしてカウント)、それ以外の寝袋や就寝具、防寒着はそのままパックライナーの中に入れてしまいます。雨具等は畳むのみ。広がって邪魔なら輪ゴムで止めても良いでしょう。プラスチックバッグ等を使って更に濡れないような工夫やまとめをしても良いですが、スタッフサックを使うのは6枚程度です。(季節や状況により若干変化します)
使用例紹介
スタッフ例として、XXLをゴッサマーギアのゴリラやマリポササイズのバックパックのパックライナーとして使っています。幅や奥行きも含め十分にフィットします。その中には寝袋以外にも就寝時にしか使わない道具やクッカーなどを入れています。スノーシューツアーの冬装備の際でもほとんどの道具がXXLで収納できました。それをバックパックのボトムに収納します。次にシェルターをパッキングします。XLはダウンジャケットなど濡らしたくないけど直ぐに出したいものなどをひとまとめにしておくのに使用します。余裕があれば食料も一緒に入れてしまい、食料袋として使うとさらに一つ袋を減らすことができます。外ポケットがついているバックパックの場合、手袋などの洋服小物やスピーディーに取り出したいファーストエイドやトイレセットなどをMにまとめて入れています。実際の使用において外ポケットに入れておいても口を下向きにしておけば、本降りの雨の中でもしっかりと内側をドライに保っていました。キューベンスタッフサックはものによって中が濡れてしまった経験もありました。またファーストエイドなどと洋服小物を今までは別々のキューベンスタッフサックSに収納していましたが、二つ分よりも容量が大きくなった上に一つにして軽くシンプルになりました。
たかがスタッフサックされどスタッフサック。
スタッフサックの軽量化はもちろんですが、シンンプルにすることでの軽量化も同時に考えていくと、より自由で楽しいハイキングへのきっかけにもなると思います。