GEL BURNER

ピルケースのような実測17gの蓋付アルミケース。ジェルバーナーの名前の通り固形燃料用燃焼皿ですが、カーボンフェルトとの組み合わせでアルコールストーブとしても。

仕様

重量
17g 
本体 9g
蓋 8g
サイズ
本体直径 φ69mm
本体高さ 24mm
蓋直径 φ80mm
蓋高さ 10mm
全体高さ 25mm
素材
アルミニウム

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名前の通り、本体にジェル状燃料や固形燃料を入れて使用する燃焼皿です。ゴトクは付属していませんのでユーザーが各自ゴトクを用意する必要があります。

【ゴトク併用例】

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T's Stove チタンゴトクHighland Designs クワトロストーブSanpo Fun Lite Gear WWストーブスタンド

【カーボンフェルトアルコールストーブとして】

日本でUltralightがムーブメントとして盛り上がりはじめた2000年代前半、MYOGの世界で文字通り世界をリードしていたのはアルコー ルストーブビルダー達でした。加圧構造、ジェット形状、アルコール気化機構などの改良がビルダー達によって切磋琢磨される中、大きなインパクトを与えたの が「カーボンフェルト(CF)」の利用でした。カーボンフェルトとは炭素繊維をフェルト状に成形したものです。瞬間耐熱温度1,300℃、連続使用温度250℃と熱に強いた め溶接作業などの際に火花からの保護材として使用されていました。このカーボンフェルトにアルコールを浸して燃焼させるというシンプルなストーブがにわか に脚光を浴びたのです。ロウソクやアルコールランプの芯と同じ原理で、表面から一定のアルコールを揮発させるため暴走せずに安定した燃焼を簡単に実現して くれることが最大の特徴です。製品としてはFREELIGHTがリリースしたトリニティーワンが最初のものといえるでしょう。

こうした時期にアルコールストーブビルダー達が求めていたのが適度なサイズのアルミ缶でした。trangia ジェルバーナーはまさにそんなアルミ缶なのです。その当時これがリリースされていたらアルコールストーブビルダー達はこぞって取り上げたかもしれません。このジェルバーナーをカーボンフェルトストーブとして利用してみましょう。

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*3mm厚のカーボンフェルトを本体サイズに合わせて2枚重ねて敷き詰めてみました。

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*ゴトクには高さの違いによる効率を確認するためにHighland Designs クワトロストーブSanpo Fun Lite Gear WWストーブスタンドをあわせてみました。

実験1 WWストーブスタンド

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  • 室内無風、アルコール20cc、 水 400ml
  • 気泡がでる 4m20s 、完全沸騰 5m15s 、燃焼時間 8m17s

実験2 クワトロストーブ

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  • 室内無風、アルコール20cc、 水 400ml
  • 気泡がでる 4m45s 完全沸騰 5m25s 燃焼時間 8m50s

ゴトク高さの差はありますが、400mlの水を沸騰させるまでの時間については実用上の大きな差はないと言えるでしょう。20ccのアルコールで400mlの水を沸騰させられるのであれば十分に実用的だと言えるでしょう。