重量も価格も世界最軽量クラスのハイドレーションリザーバー。1.0Lのウォーターキャリーとしても使いやすい設計。ハイカー向けの逸品。
仕様
- 重量
- 88g(実測値)
リザーバー 28g
ホース 60g - 仕様
- 容量:1.0L
サイズ :
リザーバー全長 305mm x幅144mm
ホース長 111cm
効果的な水分補給法として既に一般的となったハイドレーションシステム。チューブを通してバックパック中のリザーバーから給水するというシステムは同じですが、活動内容によって適したハイドレーションリザーバーがあるといえます。トレイルランニングやマウンテンバイクといった激しい動きを伴うスポーツの場合、
ーレース規定に対応する2.0Lを中心とする様々な容量
ーバックパック内の激しい上下動でも壊れない、チューブとリザーバーの接続部分の強度
ーレース中でも素早く給水できる大型の給水口
こういった要素が重要になってきます。CAMELBAKやHydrapakといったメーカーの製品は150~200g近い重量があるものの、多くのトレイルランナー等に支持されるのはこうした使い勝手にあるといえそうです。
一方、ゆるやかに歩くハイキングの場合はどうでしょうか。
①1.0L程度の容量
歩くことと同時に生活することが加わるハイキングでは、大きなハイドレーションリザーバーをひとつだけ持つより、生活用水を入れておくウォーターキャリーなど、ある程度小分けにした方が効率的です。わたしは生活用水用にNALGEN フォールディングカンティーン(1.5L)、予備用にSeychell ボトル式浄水器(0.5L)、給水用に ハイドレーションリザーバー(1.0L)と分けています。こうすることで水の管理がしやすくなり、バランスを考えたパッキングも楽になりますし、ハイド レーションリザーバーにクエン酸やグリコーゲンリキッド等を入れても生活用水には影響しません。縦走時に携帯する水が平均2.0~3.0Lとすると、ハイ ドレーションリザーバーの容量は1.0L程度で良いように思います。
②100g以下の軽さ
上記の用に幾つかに水を分けて携帯するとなると、ひとつあたりの重量は軽いにこしたことはありません。瞬間的に激しい動きを強いられることはあって も、トレイルランニングの様に持続的に激しい衝撃がハイドレーションリザーバーにかかることもないでしょう。最低限の強度は必要ですが、より軽さを重視し て選ぶことができるように思います。また大口の給水口は便利ですが、レースではありませんし、この部分がかなりの重量をしめることからも、シンプルで軽い モデルを選んではいかがでしょうか。
以上をふまえると、このplatypus ホーサー1.0Lはハイカー向けハイドレーションリザーバーとして秀逸だといえそうです。
<重量88g>
容量1.0Lで88g。水漏れを防ぎ、口にしやすくしてくれるオプションのシャットオフバルブ(5g、別売¥756)を取り付けてもわずか93g。ハイドレーションリザーバーとしては最軽量の部類です。
<ストレスの軽減>
従来、platypusの水筒をハイドレーションに使用すると接続部分にストレスがかかり、水漏れするという事例がありました。やはりハイドレーション用としては写真のような配置の方がよいでしょう。
<ハンドル付きウォーターキャリーとして>
チューブを外し、クロージャーキャップ(2g、別売¥160 注1)を取り付ければわずか30gの1Lウォーターキャリーとして使用できます。バックパック内に吊り下げるための孔(写真右)はハンドルとしても使用できますので、幕営地から水場までの往復時にも役立つでしょう。
そして何よりも、platypusの1.0Lボトルとハイドレーション用チューブキットをあわせて購入するよりもコストパフォーマンスが高いのです。1.0Lボトルを新調する予定ならば、思いきってこのホーサー1.0Lにしてみてはいかがでしょうか。
ペットボトルをハイドレーションに転用できるSOURCE コンバーチューブはその対応力が魅力です。はじめてハイドレーションにチャレンジするハイカーなどに適していますが、ロングハイキング用に軽量なハイカー向けハイドレーションということならば、このホーサーはいかがでしょうか。とにかく軽さ重視というULハイカーはもちろん、給水口は狭いものの「ハンドル」に使い易さを感じたハイカーには最適だと思います。
注1)クロージャーキャップはメーカーより2個セットでの販売となっておりますが、当店ではバラ売りとさせていただいております。本文中の価格はひとつあたりの価格となります。