容量600ml、実測97g、ハンドル無しでの最小重量78g、熱効率に優れた平型タイプ。見過ごせない機能性にあふれるULソロクッカー。
仕様
- 重量
- 97g
最小重量 78g(ハンドル無)
- 容量&サイズ
- 600ml
底直径 φ120mm(蓋直径φ130mm)x 高さ 59mm - 素材
- チタニウム(0.3mm厚)
日本における登山用鍋、いわゆるコッヘルは長年モリタ等が牽引してきましたが、当時からの雰囲気を残すのはもはやエバニューだけとなってしまいました。そ んなオールドスクールなデザインにユーザーの好みが分かれるため、当店でも入荷を見送っていましたが、市場的にもいまや稀な軽量平型ソロクッカーという特 色とメーカー長年の蓄積が機能となって活かされている細かいディテールとから遂に取扱いとなりました。
①最小値1.3g/10ml、世界最軽量クラスの軽さ
当店でソロクッカーを比較する際におこなう10mlあたりでの重量比較ですが、1.61g/10mlと国内メーカーでは郡を抜く軽さ、MSRやEsbitに並ぶ値を示しています。
ハンドル無しにすると78g(1.3g/10ml)。ハンドルも外しやすい
②安定感と熱効率に優れる平型モデル
国内のソロクッカーの大半がガスストーブ&ガスカートリッジの収納の利便性から縦型を採用しているなか、貴重な平型モデルといえます。A&Fバッ クパッカークッカーセットが昨年でおしくも廃盤となった今、500ml前後の最小容量での蓋付クッカーとしては唯一ともいえる存在です。火力が劣るアル コールやエスビットを愛用するハイカーにとってはこの熱効率の差は重要です。
③使い勝手を考慮した日本的な細かいギミック
(200ml毎の計量ライン) (注ぎ口)
アルファ化米、スープ、お茶、コーヒーと200ml単位でお湯を必要とするものが多いハイキングの食事では200mlがしっかり測れる計量ラインは重宝し ますし、オリジナルレシピのアルファ化米食をOPサックで戻すときは注ぎ口があるとクッカーからお湯を注ぎやすくなります。
(把手根元は安定するように角度付) (これで把手がぐらつきません)
ハンドルを外して78gという軽さのため、外してしまい手ぬぐいやパックタオルを鍋つかみ替わりに使用するULハイカーも多いかもしれませんが、ハンドル があった方が使いやすいのはもちろんです。そのハンドルが使用時にしっかりと安定するような細かい工夫が凝らされています。この工夫には日本らしさと長年 の実績が非常にあらわれている箇所ではないでしょうか。
同じ国内メーカーのチタンクッカーでも「堅牢であること」を製品の旨とするSnowpeakと「軽量(ウルトラライト)」を旨とするEVERNEWとでは クッカーを持ったときの材の厚みからして違います。この2社に限らず、様々な製品はこうした違いをふまえた上で、自身の使い方、地域や季節などの状況にあ わせて選んでいくようになっていただければと思います。
これでOKというパッケージ的装備ではなく、自分のハイキングスタイルを考えながら選ぶ装備はきっと長い相棒になってくれることと思います。