Quatro Stove

エスビットストーブとしてだけでなく、アルコールストーブの定番といえる各社ストーブのゴトクや台座としても使用可能なULマルチストーブ。Made in JAPAN

仕様

重量
17g
サイズ
底面 50mm四方
ゴトク面 48mm四方
高さ 44mm
燃料台 35mm四方
収納サイズ 70mm x 44mm x 2mm
素材
チタニウム 1mm 厚

2005年のBackpacking Light チタニウムウイングストーブ、2008年のT's Stove Ti固形燃料ストーブ、2009年にはガレージメーカーの専売だったエスビットストーブを遂に大手メーカーが発売するようになりました。いまやエスビット ストーブはアルコールストーブと共に「静かで(quiet)」「軽く(light weight)」「シンプルな(Simple)」燃焼器具のカタチとしてULハイカー以外からも注目されるようになってきたようです。

従来のエスビットストーブは基本的にエスビットの使用に特化していますが、Hiker's Depotのクアトロストーブ(注1)最大の特徴はその多機能性にあります。ウルトラライトハイキングの道具選びにおける重要なポイントである「マルチユース」を具現化することに努めています。エスビットストーブユーザーの単体利用はもちろんですが、各種アルコールストーブユーザーにゴトクやスタンドを兼ねるバックアップストーブとして意識していただければ幸いです。

1)エスビットストーブ

 

当店においてはSnowpeak チタンシングルマグ450をコンパクトクッカーのスタンダードとして意識してきました。そこでゴトクの直径をSP450の底面とあわせ、また分解しなくて もSP450にすっぽり収まるように基本サイズをだしています。これによりSnowpeak、Evernew、MSR、Esbit、FireLite等、大半のコンパクトクッカーに対応しています。

また可動部分を無くし、3つのパーツでのみ組み上がるので、ススの清掃等が簡単に行えます。固形燃料を載せるプレート(注2)にアルミホイルを皿状にして置き使用、使用後にアルミホイルを破棄すれば固形燃料が滑るのを防ぎ、清掃の手間もありません。

2)trangia スピリットバーナー用ゴトク

幅広く愛されるスタンダードのゴトクとして

伝説のJapaneseガレージメーカーHalo Mark Designのアリゾナストーブ、それを復刻&改良したODBOXのアルクホリックストーブといった十字ゴトクと同様の使い方となります。アリゾナ&アル クホリックはその美しくシンプルなデザインが魅力的ですが、「消化&火力調整蓋が使用できない」「低くて最大火力が活かせない」といった指摘がされてきま した。クアトロでは消化&火力調整は同じく使用できませんが、最大火力を活かせるゴトク高さを確保(注3)しています。

3)Evernew チタニウムアルコールストーブ(EBY254)用ゴトク

待ち望まれたチタンバーナーのゴトクとして

ウェブサイトBackpacking Light等、アメリカのULマーケットからのリクエストで産まれたspirit burner スタイルのチタンバージョン。このEvernew製品はゴトク 無しでも使用できる構造になっていますが、やはり火力を活かすにはゴトクが有効です。ストーブそのものの詳細は別項にて。

単体としてのエスビットストーブではなく、各種アルコールストーブとの組み合わせが更なる効果を発揮する橋渡し的な役割をもつストーブだといえます。エスビットストーブにチャレンジしたいハイカーから、アルコールストーブの有効なバックアップを検討しているハイカーまで、検討していただきたいストーブです。

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*以下 注意 新サイドBとクアトロストーブは、組み合わせて使えません!!

下記の4)の方法は、旧タイプのサイドBに対応していたもので、現行の新サイドB(直径が大きくなった)には対応していません。しかし、ストーブの利用方法としての情報的価値があると考え、掲載の削除はしません。くれぐれもお間違いのないようご注意ください。

4)T's Stove サイドB用スタンド or ゴトク

最もシンプルなアルコールストーブとして、またT's Stoveラインナップでも屈指の燃焼効率を誇るアルコールストーブとして、2009年に日本のみならずアメリカでも注目が高まったサイドB。しかしその 軽さとサイドバーナーという構造上の特性から、クッカーを載せた際、不安定に感じるユーザーが多かったのも事実です。そこでサイドBの特性を活かしたうえ で安定感を向上させるアタッチメントとしてデザインしています。ストーブ設置面が不安定な際は写真左のようにスタンドとして利用できます。設置面に問題が 無ければ、写真右のようにゴトクとして使用できます。ゴトクとして使用した場合、やじろべえのようなバランスになるため安定感も向上します。またストーブ からクッカーの底面が浮くことでWelded Wireゴトク使用時と同様の火力向上が得られます。サイドBユーザーにとってはエスビットによるバックアップも可能になり、安定感も向上するというメ リットがあります。また不安定感からサイドBに踏み切れなかったハイカーにとってはひとつの解決策といえるのではないでしょうか。

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<その他詳細>

クレジットカードサイズに十分収まります。厚みは2mm

上部にある小さな穴の有無で上下がわかるようにしてあります。

どちらか片方をつまみたくなるのですが、間違えると崩れてしまいます。

そんな時は、両側から挟むとばらけません。

組合せ部(注4)にスリット孔、台座各下部には孔があります。

スリット孔に自作したクサビや折り曲げた針金を入れていただければストーブを固定できます。

また台座下部の大きな孔にペグを刺していただても同様の効果は得られます。

 

*)本製品は少量生産で制作させていただいております。コスト面から採用できる工法には限りがあるため、完成品に加工時のキズ、熱ヤケ痕な どが残ってしまいます。また仕上げの研磨、包装もコストの問題と、製品の使用そのものには差し障りが無いという判断から省略させていただいております。大 手メーカーの製品とは仕上げ、仕様が異なるため、皆様にはご迷惑をおかけするかもしれませんが、ご理解いただければ幸いです。

注1)2009年9月に友人が自分の子供用に制作したハンドメイドストーブを見せてもらいました。このストーブを原型として、何度かのテストサンプル制作を経て完成しています。

原型を制作した大学時代の友人、テスト時に貴重な意見をいただいたツェルト講習会参加者の皆様、また完成時にアメリカにおける同型のエスビットストーブの情報をお寄せいただいたハイカー仲間、皆様にこの場を借りて感謝いたします。

参考)同型のエスビットストーブ

http://www.youtube.com/watch?v=F2fxemD8EuI

2009年4月に画像があげられているので、時期的には友人の制作よりも早いようですが、友人も当店も完成させるまでこのストーブや画像の存在は知りませんでした。みんな同じことを考えるようですね。

注2)プレートを1mm厚アルミに変更すれば更なる軽量化が可能です。形状&コスト共に自作も十分に可能なので、ススで汚れるプレートのアルミへの置換は考慮しても良いでしょう。

注3)ゴトクの高さはtrangiaのストームクッカーや専用ゴトク、T's Stove チタンゴトクといった製品と同じ設定にしています。当初、低コストで軽量なアルミでの完成を意図してサンプル制作をしていましたが、クッカーを載せずに燃 焼させた場合に10分程で融解がはじまりました。結果、アルミでの制作を断念、チタンでの制作に切り替えることになりましたが、十分な火力が引き出せる高 さであることは実証できました。

注4)各パーツの組み合わせ部分は熱による膨張、変形を考慮して遊びをもうけています。組み立て時の若干のがたつきはそれによるものですので、ご了承下さい。