軽量化の原則をふまえたうえで道具個々を選ぶとき、バラバラに考えるのではなく、それぞれを関連づけて考えましょう。それがシステムとして考えるということです。
軽量化の原則をふまえたうえで道具個々を選ぶとき、バラバラに考えるのではなく、それぞれを関連づけて考えましょう。それがシステムとして考えるということです。
例えば。。。
- ポンチョを選んだ場合は兼用できるのだからレインカバーは持っていかない。
- 防寒着としてダウンウェア上下を持っていくなら、眠る時も着てスリーピングバッグを軽くする。
- 食事がフリーズドライ中心なら湯沸かしだけで良いのだから簡単なストーブを選ぶ。
- 背面パッドが無いバックパックならマットを内側にはわせてパッドも兼用させる。
道具同士を組み合わせて使うことを考えると、それぞれの不具合を補えあえたり相乗効果で使い勝手があがったりと様々な利点がうまれ、結果として荷物が軽くなっていきます。
とかく日本では道具単体での重量だけが話題になりがちです。そのものだけで使える使えないを考えるのでなく、あるまとまりの中で考えてみるべきでしょう。
- キャリング (運ぶための道具とその周辺) 600g
- スリーピング (眠るときに使う道具、屋根や布団など) 1500g
- クッキング (食事や水分補給に関わる道具) 400g
- ウェア (防寒、雨対策、最低限の着替え) 1500g
- アクセサリー (非常用品、救急用品等) 600g
ベースウエイト合計 4600g
こうしたまとまりの中でどんな道具を組み合わせていくか。重さと機能を補完しあうことを考えながら道具を選ぶ作業は道具を知り、自分を知る上でも有意義な作業です。
道具それぞれの関係性、自分の力量との関係性、目的地の状況との関係性、こうした「関係性」を考えながら道具を取捨選択していくこと。これが「システム」で考えるということです。
有機的につながりあう道具。
そうしたバックパックはひとつの生き物のようにハイカーをしっかりサポートしてくれるはずです。