Gossamer Gear(ゴッサマーギア)のラインナップにおいて、ハイキングで最も汎用性が高いモデル「KUMO(クモ)」。2012年の発売開始から9年、小柄なアジア人女性待望のSサイズがついに登場しました。
2010年Gossamer Gear創業者のグレン・ヴァン・ペスキ氏が来日。ハイカーズデポ でのトークショーにくわえ奥秩父でハイキングを楽しみました。2泊3日の日本でのハイキングは彼に強い印象を与えたようです。その経験にインスパイアされて生まれたバックパックがクモ(雲)です。
30LというULバックパック王道の容量
2012年の登場以来、マイナーチェンジを重ねながらクモはハイカーの支持を集めてきました。日本のトレイルでも安心して使える耐久性と軽さのバランスはもちろん、その容量も大きな理由でしょう。30L前後という容量はハイカーズデポのラインナップにおいても山と道ミニ、Trail Bum バマー、Zimmer Builtパイカ、そして最近ではPa'lante V2ライトウェイトパックと、ULバックパックの王道といえる容量になりました。10年前はまだまだ30Lのバックパックでオーバーナイトハイクをするというのは限られたハイカーの使い方でしたが、各装備の軽量化が進み、ノウハウが蓄積された現在においては特殊例ではなくなりました。30Lという容量は、UL志向のハイカーにとって積雪期のデイハイクから無雪期のオーバーナイトハイクまで、まさに幅広く活用できるバックパックなのです。
女性ハイカー待望のSサイズ登場
こうした理由から息長く支持されてきたクモですが、小柄なアジア人女性が背負うには背面とショルダーベルトの長さが適正とはいえませんでした。背負いたくてもあきらめてきた女性ハイカーも多かったのです。当店からもSサイズの展開を長いことリクエストしてきましたが、アメリカでの需要が非常に少ないことから長らく実現しませんでした。そんな待望のSサイズが2021年ついに登場です。
Gossamer Gearではスルーハイカー御用達のマリポサ、ゴリラにおいて長らくSサイズを展開してきただけにサイズ感は問題なし。これで安心して小柄な女性ハイカーにもクモをご利用いただけます。
スタンダードにしてエッジ
発売から10年近くが経つロングセラー。クモは定番 ULバックパックとしての評価はもちろん、バックパックをおろさずに長距離長時間歩き続けるという2010年代後半以降のULハイカー新世代のハイキングスタイルにも対応するモデルとして再評価もされています。今年度のSサイズ登場を機に、スタンダードなのにエッジなULバックパックを男女問わず試していただきたいと思います。