モダンクラシックともいえるシンプル、ミニマル、ウルトラライトなTrail Bumにおける最も小さなバックパック。肩肘張らずに気軽につかえる容量とデザイン。デイハイクからオーバーナイトまで2020年代のULの可能性を切り拓くULバックパック。
仕様
- 重量
- ソリッド:280g
スペクトラ:310g - 容量
- 13L - 19L
- 素材
- レギュラー
100d ripstop nylon
:PU(ポリウレタン)コーティング
:テフロン®撥水加工
スペクトラ
200d Spectra grid stop nylon
:TPU(熱可塑性ポリウレタン)コーティング
:撥水加工 - カラー
- ソリッド:カーキ、ブラック
スペクトラ:ナイトクラウド、グレイ、オーシャン
- 価格
- ソリッド ¥10,780
スペクトラ ¥11,880
シンプル
ウルトラライト
肩肘張らず
誰もが手にできる
サイズだけで何に使うかを決めるなんてつまらない。使い手のキモチひとつで何にでも使える可能性が秘められているバックパック、それがTrail Bumビッグタートルです。
ULハイクを志向するようになると、必然的に使用するバックパックは小さくなります。バックパッキングの本質として1980年代から言われてきた
「何を持っていくかではなく、何を置いていくか。」
この言葉を自然と実践するようになるからです。
水、食料、雨具、防寒着、ヘッドライト、医薬品、タオル、地図&コンパス。
ハイキングで本当に必要なものはみなさんが思う以上にコンパクトにおさまるものです。
ビッグタートルはTrail Bumのラインナップにおいて最も小さいだけでなく、国内外のUL系ブランドのバックパックの中でも最小クラスといえるでしょう。この15L前後という容量のバックパックはトレイルランニング用では数多くあるものの、ハイキング用となるとなかなか見つけることが難しいのです。シンプル、ミニマル、ウルトラライト、誰もが肩肘張らずに気軽につかえる容量とデザイン。それがTrail Bum ビッグタートルです。
気負わないデイハイク用として
「25-30L程度のバックパックをデイハイクでも使ってきたけれど、もっと小さいのが欲しい。」
「気負わず使いたいから、ナップザックみたいなシンプルなバックパックが欲しい。」
こうした声は決してめずらしいものではありません。ULバックパックを支持する理由のひとつとして肩の力を抜いて使えそうな自然体のデザインをあげる方は少なくありません。デイハイクはまさにそんな心持ちで山を楽しむ機会です。子供の頃の遠足や林間学校での山登りを思い出してみませんか。大層な道具を使って山を登ったわけではないはずです。
ビッグタートルを手に取ると、昔使ったナップサックを思い出す方は多いようです。その思い出とともに、お弁当のおにぎりや水筒の麦茶、友達と笑ったこと、太陽が眩しかったこと、風が気持ちよかったこと、そんな記憶も一緒に思い出されるはずです。ビッグタートルと一緒にもう一度、あの頃の山登りを、ハイキングを体験してみませんか。思い出も一緒に連れ出せる最高のデイハイク用バックパックです。
究極のオーバーナイト用として
ULハイクはベースウェイト(オーバーナイトの装備をつめたバックパックから水、食料、燃料を除いた重量)が10ポンド(4.5キロ)以下という目安が長らく語られてきました。1990年代後半から20年の月日が経ちました。いつまでもベースウェイト4.5キロが目安というのも進歩がありません。今ではタープではなくダブルウォールテント、アルコールストーブではなくガスストーブ、フレームなしのバックパックではなくフレーム搭載のバックパック、これらを使用してもベースウエイト4.5キロは達成できるのです。もはや4.5キロはULではなくライトウェイトの目安になったのかもしれません。2020年代における現代のULベースウェイトを模索する試みはもっとおこなわれてもよいでしょう。無雪期&森林限界内という条件を設けることでビックタートルでオーバーナイトハイクにチャレンジするハイカーもでてきました。ほとんどのハイカーにとってこうした試みはどうでもよいことかもしれません。単なる数字遊びだという指摘もよくわかります。しかし現在のULハイクシーンのルーツにはこうしたバカバカしいほどの試行錯誤の歴史があったのも事実なのです。
ほのぼのとした気負わないルックスはまさに羊の皮、一皮むけば実はゴリゴリのULバックパック、2020年代のUL最先端という側面もあわせもつバックパックです。
特徴
ハイカーズデポが考えるビッグタートルの特徴はこの3つに集約されます。
【薄いマチ】25L前後の容量のバックパックでは少量の荷物のときに底の方にたまってしまいます。背負っていてもバランス悪く感じてしまうことも多いでしょう。ビッグタートルはマチが極端に薄いので、少量の荷物でも偏りが少なくバランスよく背負えます。ショルダーをしっかりと絞ると背面へもピッタリとフィットしますので、走ることにも対応可能です。
【幅広のショルダー】ナップサックの現代版、とはいえショルダーには薄いとはいえパッドが挿入されています。容量とこバックパックに入れられる重量を考えれば十分なパッドといえるでしょう。現代のナップサックはしっかりと荷重分散できるのです。
【縫製箇所の少なさ】ビックタートルはマチがないので、表生地と裏生地を張り合わせた構造になっています。縫製箇所が少なくシンプルなのは壊れる箇所が少ないことも意味しています。修理対応がしやすいこともメリットです。ULバックパックらしい特徴といえるでしょう。
こうした特徴をながめてみると、非常にULバックパックらしいULバックパックであることがよくわかります。