容量 500ml、実測 78g。容量別では世界最軽量クラスのULソロクッカー。軽さだけでなく目盛り線、注ぎ口等の細かい細工は日本製ならではの大きな魅力。Evernewチタンマグ500の底部をフラットにした汎用モデル。
仕様
- 重量
- 78g
- 容量
- 満水容量 550ml
- サイズ
- 底直径 φ97mm
蓋直径 φ95mm
高さ 88mm - 素材
- チタニウム0.3mm厚
500mlという絶妙な容量感
目盛りや注ぎ口などの気配り
北米でも評価された日本製ULクッカー
底部をフラットにした汎用モデル
ULの本場Backpacking Lightも認めたMade In JAPANがEvernewチタンクッカー。そのオールドスクールなデザインは日本では好き嫌いがはっきりでますが、アメリカではそれすら東洋の神秘なのかもしれません。0.3mm厚というチタンの薄さは業界トップクラス。この薄さの加工できちんと剛性がだせるのは優れた加工技術の証明でもあります。他の0.3mm厚製品と比較するとまずその違いに驚かされます。この加工技術が世界最軽量をうみだしているのです。
そんなEvernewから2010年にチタンアルコールストーブと共に発表された500ml(満水550ml)というアルコールストーブ&エスビットストーブ専用ともいえるクッカーがチタンマグポット500。大手メーカーのクッカーは基本的にガスストーブ&ガスカートリッジ収納を最優先に設計されています。そんななか日本の業界では初ともいえる500mlクラスはまさにULハイカー仕様です。
12年間にわたりULクッカーの定番として支持されたチタンマグポット500の底部フラットモデルが2023年ついに登場しました。アルコールストーブや固形燃料とあわせて使用するための専用ゴトクEBY257との相性を良くするために底部には段差が設けられていましたが、汎用性をあげるならば底部はフラットな方が良い。そんな要望に応えたモデルです。蓋&把手付きで実測78gという軽さだけでなく様々な工夫が凝らされた細部はチタンマグポットの仕様をそのまま引き継いでいます。
MP500Flatの仕様
①目盛り線
Evernew最大の魅力ともいえる目盛り線。特にこの製品では200ml単位というのが便利です。フリーズドライ食品、粉末スープ、飲料などは水200ml前後を一人前の必要量としています。またエスビットも4gタブレット(スタンダード)ひとつで200mlの水を沸かせるというように、アルコール&エスビットユーザーにとっては200mlというのは何かと計測がしやすい単位なのです。
②注ぎ口
フリーザーバックにお湯を注いで食事をつくったり、寒い夜は折り畳み水筒にお湯を注いで湯たんぽをつくったり。500ml前後という小容量のクッカーは調理用というよりは湯沸かし専用です。それを考えるとつくったお湯をどこかへ注ぐ、そのための注ぎ口は非常に便利。日本的な気遣いです。
③高めのハンドル位置
絶対的な火力が低いアルコールストーブやエスビットストーブ。そのため熱効率向上のためにヒートリフレクターとして風防を併用することが必須になります。その風防使用時にハンドルが干渉してしまうことが多いように思います。特にマグカップ等は使い勝手のために高さ全体を使ってハンドルを取り付けているものが大半です。当製品ではハンドルを上よりに取り付け、クッカー下部1/3はあけています。この結果、風防をタイトに巻いてもハンドルとの干渉が少なくて済むようになっています。底面からハンドルまでのクリアランスは34mmもあるのです。
④フラットな底部
先行モデル であるチタンマグポット500の底部は専用ゴトクEBY257との相性を良くするために段差が設けてありました。もちろん単品使用でも何ら問題はないのですが、この段差が気になるというユーザーが多くいたのも事実です。2010年当時は400-500mlサイズをクッカーとして使用するのは一部のULハイカーのみでした。しかしULハイキングの広がりとともにこのサイズをクッカーとして活用するユーザーは増えてきました。汎用性を求めて底部をフラットにしたモデルをだすのもこうした時代の変化が背景にあります。
Evernewチタンマグポット500の実績を背景とした底部フラットモデル。
MP500FLATはまさにULハイカーの定番クッカーになるでしょう。