NeoAir XTherm & XTherm Max

保温性の高さに対する軽さが抜群。重さ430g(レギュラー)に対応温度はおよそ-20℃。Triangular Core Matrix 構造を採用、更に反射層を4重にすることで対流による熱損失を防いでいる寒冷期用のエアマット。初期モデルを彷彿とさせる長方形のNeoAir Xtherm Maxも加わりました。

仕様

XThemレギュラーサイズ重量:430g
サイズ:全長183cm
最大幅51cm、最小幅35cm
カラーGray

XThermMaxレギュラーサイズ重量:490g
サイズ:全長183cm
最大幅51cm
カラーGray

2012年より大幅な変更で人気となった NeoAir XLite。今までよりも格段に上がった保温性と軽さに驚かされました。しかしそれ以上に保温力や軽さの点で注目なのが冬季・寒冷期向けの「NeoAir XTherm ネオエアエクスサーモ」です。

そこに、最初期のNeoAirと同じレクタングラー(長方形)の「NeoAir XTherm Max」が加わりました。60gも差がありますが、寝比べてみるとこの形状の違いは大きな差があることに気づくでしょう。どうせ寒冷期用のマットを買うなら少しでも過ごしやすい、心地の良いものをと考えるならXサーモマックスを考えてみてはどうでしょうか。

NeoAir XTHerm
NeoAir XTherm Max

「冬用のエアマット」
昔のエアマットの寒さを知っている人なら想像もつかないかもしれません。従来と同様のTriangular Core Matrix 構造を採用、更に反射層を4重にすることで、対流による熱損失を防いでいます。小さいDAS(Dead Air Space)で対流を防ぐ “断熱” ではなく、体から出る輻射熱や空気の対流も利用した“遮熱”にとことんこだわったことが従来のどのマットとも一線を画しています。

重量と保温力について

本体重量:XTherm レギュラー 430g、XTherm Max レギュラー 490g

同メーカーのリッジレストレギュラーサイズが400gなのを考えると、その軽さがよくわかります。保温力をどう比較するのかは難しいです。従来は“断熱性”を高めることを重要視してきたスリーピングマットとは一線を画すNeoAirだからなおさらです。ですが工業用品にも用いられる「R-Value(R値)」であれば、算出方法が決まっているのである程度一定の価値観で見ることができるでしょう。メーカーごとに多少計測の差があることを考慮して、同メーカーアイテムで比較してみます。

*R値といくつかの温度表記から推定した対応温度も表記しますが参考値となります。参考温度は接地面温度ではなく気温となります。参考温度に+5℃くらいしたのが快適に使える温度だと考えると良いでしょう。

NeoAir XTherm R(430g) 6.9/-20℃
NeoAir XTherm Max R(490g) 6.9/-20℃
プロライトプラス S(450g) 3.2/-5℃
リッジレストSolite R(400g) 2.1/-1℃
リッジレストクラシックR(400g) 2.0/0℃
プロライト R(510g)2.4/2℃

リッジレストはSoLite になったことで4シーズン使用も可能ということになりました。しかし、そのR値は2.1。かろうじて氷点下でも使えるようになったくらいです。ネオエアサームはその三倍の6.9もの数値を出しています。ほぼ同重量のうえ保温力は3倍ともなれば、冬期一枚での使用でも十分な保温性が出せ軽量化も同時にはかれます。

付属するポンプバッグ 重量50g

冬期は呼気で凍結が起こる可能性が高いのでポンプで入れた方が良いです。そのため他メーカーでも冬期用マットに関しては、様々な工夫で呼気に頼らず空気を入れるようにしています。ネオエアXサーモも同様です。付属のスタッフバッグにもなるポンプを使い空気を入れます。
絶対に携行しなければならないものではないですが、他付属品(21g)として補修用簡易パッチが付いています。

さすが”オリジナル”を生み出し続ける”THERM-A-REST”。
冬用のマットはかさ張るし、でも寒いのは嫌だと考えていろいろな工夫をして来たハイカーは、これ一つ使うだけで地面からの凹凸や寒さから解放されることに なります。複数を持っていく必要がなくなることで道具がシンプルになるのは、ミニマリストにとっては大きいポイントではないでしょうか。