Thru-hiker Zip Off Pants[Trail Bum® Ver.]

ハイカー達に好まれるのには訳がある。スルーハイカー自らが今までの経験と思いを詰め込んだハイカーの為のジップオフパンツであるHiker's Depotオリジナルアイテムが、Trail Bum®のアイデアをプラスしてアップデートしました。

長く歩いて旅する人へ
ハイカーのこだわりと
ハイキングは自由で楽しい
というメッセージを込めた
『Thru-Hiker Zip Off Pants』

 

長い期間、移ろう季節を、漂い歩くハイカーにとって、ジップオフパンツは便利以上にこれほど相性が良いアイテムはないのではと思ってしまうのは言い過ぎでしょうね。長らくHighland Designs のオリジナルアイテムであり定番の「スルーハイカージップオフパンツ」が Trail Bum®よりアップデートして登場です。

肌にまとわりつきにくいように横畝がはっきりと出た凹凸感ある生地を採用。通気性が高く、夏を中心とした温暖な時期にも使いやすいですが、適度な密度もありますので、風が抜けすぎるということもなく、3シーズンを中心にタイツなどを合わせれば冬にも使うことができます。それは、数多くの実績が物語っています。

ポケットの角度や形状を普段使いに近いものにしたのは長い期間、旅ではくことを考えストレスがないことを優先。両サイドのカーゴポケットも手が自然に届く距離を考えて場所を決めました。

さらにTrail Bum® でのリリースに際して、アップデートを行っています。Trail Bum®の中でも人気アイテムでリピーターが多い「Better Shorts」と同じく腰部分にストレッチニット素材を採用しました。これにより全体の生地は今までと同様でも、引っ張られやすい腰部分がストレッチするために動きやすくなりますし、蒸れを軽減してくれます。

いくつものジップオフパンツを使った経験をもとにそれぞれの良い点に影響を受け、積極的に採用。良いものにするべく一歩ずつ改良されてきています。

 

Khaki

 

「Zip Off Pants 」について

スルーハイカー。ある一定の区間や期間を通しで歩くことを目的としているハイカーのこと。そのハイカーたちに好まれて使われるのがジップオフパンツ です。コンバート or コンバーチブルパンツと言われることもあり、膝周辺から裾部分が外れることでショートパンツにもなり、体温調節や季節への対応幅が広いことが特徴です。

ハイカーズデポ 土屋による2008年の「John Muir Trailハイキング」、2011年と2012年の「Colorado Trailハイキング」。また、当店スタッフ 長谷川による2010年の「Pacific Crest Trailハイキング」、2012年の「Arizona Trailハイキング」、2013年の日本のロングハイキングへの可能性を模索した「五国ロングハイキング」他、国内の各トレイルを歩く際においてもジップオフパンツを使用していま す。 なぜ、ジップオフパンツを選んだのか。そこには「長い旅」という理由があるからです。

スルーハイキングやロングハイキングには定義がありません。しかし、トリプルクラウンの舟田靖章氏とハイカーズデポ長谷川の話において一つの考え方を作りました。『最低でも一度の補給を必要とする距離または時間を要するハイキング』 これを僕たちにとってのロングハイキングの定義と仮定してみることにしました。 これまでもフリーライターの森山伸也氏によるグングスレーデンのロングハイキングや、ファイントラックの大堀啓太氏のツールドモンブランハイキング など、アメリカのロングトレイルだけでなくヨーロッパなどでも補給をしながらというのはロングハイキングの大きな特徴の一つです。 町から町へ。山を歩きながら町を繋ぐという長い旅には補給するということはとても重要で、当然の行為の一つとなっているのです。 その際、山と町との気温差はとても大きなものになります。

例えばアメリカのJMTを一つ例にあげても、標高2000mから4000m付近をハイキングしている時には、夏であれば日中こそ30℃近くになりますが、夜には一気に気温は下がり一桁台に行くことも少なくありません。しかし補給に下りた町やリゾートタウンなどは標高も1000m前後であったり、もっと低い標高になることもあります。JMTの東側には広大な砂漠地帯が広がり、夏の日中は40℃を 越えることは当然なのです。

また、アメリカ3大トレイルと言われる、Appalachian Trail、Continental Divide Trail、Pacific Crest Trailなどは総距離が3000km から4000km を越える為、当然のように季節を越えて歩いて行く必要があるのです。暑く荒涼としたデザートエリア。雪を頂く4000m峰に囲まれた山中。森に覆われた広 い大地。雪に削られた大きな渓谷。季節は雪の残る春から花咲き乱れる初夏へ。じりじりと焼けるような陽射しの夏から涼やかな風の吹く秋へ。赤や黄色に染まる山はいつしか白く化粧をする冬へ。その大きな変化の中を歩いていくのです。 長い旅の中で、様々な環境や気温に対応するためには、服を着替えれば良いのです。みなさんが普段あたり前にしている通りです。しかし、そこは旅先。 自分の荷物は自分で持つ以外ありません。そしてその旅を、ハイキングを楽しむ「目的」のためには、道具を自分にとって最低限の量に留めることは不可欠なのです。

これは何もロングハイキングにおいてだけでは無いと思います。夏の北アルプスハイキング。標高差の大きな山を登ったり下りたりするのは、アメリカの ロングハイキング以上に体力も時間も消耗します。となれば、荷物が少なく軽いにこしたことはありません。また標高2000m以上の稜線は夏でも寒さを感じ ることがあるでしょう。しかし、ひとたび町へ下りればそこは真夏そのものの暑さです。その時に着替えを持っていくでも無く、途中で着替えることもなく、裾の取り外しだけで大きな気温差に対応できるというのは、荷物の簡素・軽量化だけでなく、行動の簡素化においてもとても有用だといえます。

 

機能と特長

・ロングパンツとショートパンツ

ジップオフパンツの基本機能ですが、そのままで使用すればロングパンツとして使えます。膝の上下周辺から裾の部分を取り外すことでショートパンツに なります。それだけで大きな気温変化、体温調節に役立ちます。そして一本のパンツで二通りの役割を果たすことからも、長い旅の中では非常に重宝する機能を備えているのです。

このショートパンツになる長さはとても重要なポイントです。ジップオフパンツの場合、ジッパーがあるのでどうしても膝を高く上げた時のひっかかり感というのは無くすのは難しいです。無くすためにはものすごく大きく作らなければならないからです。それを少しでも軽減するためには、膝からど の程度ジッパー位置が離れているかが重要になってきます。膝を中心に上過ぎても太ももの太さに干渉しやすくなります。膝に近くても膝ざがジッパーにひっかかってしまいます。膝の下になってしまうと好みもありますが、ショートパンツらしさがやや薄くなってしまいます。 膝の中心から約4センチ上。これは太ももにひっかかるかのギリギリ高さです。一般的なショートパンツは膝の中心もしくは膝上2センチくらいが多いのですが、この位置にするとどうしてもジッパーと膝の干渉が気になってしまうのです。ですのでほんの少し短めにすることが大きなポイントとなるのです。

・腰部分のストレッチ素材

腰部分にストレッチ素材を付けています。よく見ると細かいグリッドの素材になっていて、適度な通気性と吸水性と吸水力、速乾性に優れています。どうしても汗が溜まりやすい腰回りですが、この部分で吸収し水分を拡散して快適に保つことを目的としています。暑い夏にはすこぶる快適です。厳冬期の山でテストはしていませんが、平地の冬程度の気温であれば寒いということはありませんでした。
それ以外にも利点があります。腰部分は足を動かすとき、思っている以上に引っ張られる部分なので、腰部分がストレッチになっていることで、動きやすくなります。実際に使用して感じるのは脚の曲げ伸ばしや段差を上がるときに、引っかかり感などのストレスを感じにくいです。しゃがんだり座ったりする時にも心地よいです。
理由があって、こだわりがあって、メインの素材にはあえてストレッチしないナイロン素材を使っています。それはそれとして活かしつつも動きやすくすることが可能になっています。

 

 

・使用しているナイロン素材

ジップオフパンツは基本的に温暖な3シーズンを中心につかうと想定し通気性の高いものを使用していますが、適度な密度のため組み合わ次第では冬にも使うことができます。横畝がしっかりと出ているブロードまたはポプリンと呼ばれる平織りの生地です。凹凸があることで肌と面で接するのを防ぐため、汗をかいてもベトツキ感を抑えてくれます。通常は密度もあることからやや光沢があるのですが、サンドウォッシュ加工によって光沢感を抑え風合いがよりコットンのようになっています。夏にロングパンツにしてはいても蒸れにくい通気性はありますが、密度のある生地なので冬季にはタイツなどの組み合わせなら十分に使えます。少し毛羽があるおかげで光沢感が抑えられていますが、擦れやすいところは毛玉ができるかもしれません。しかし、しばらく経過すればおさまります。

どうして今はたくさんの高機能素材があるにも関わらず、ストレッチしない生地をわざわざ使うのか。
生地の雰囲気の問題とか。実はそれは大きなポイントではあります。ストレッチなどの高機能素材の多くは素材そのものもあれば、特殊な織り方や繊維の撚り方などをするために、どうしても普段使う素材とはどこか違う雰囲気がでてしまうのです。いわゆる“テクニカル”や“スポーティ”っぽくなるということです。それを避けるためという答えの他にも理由があります。
ストレッチ素材には弱点があります。水を含んだら乾きにくいとか、紫外線でストレッチが劣化するとか、防風性に乏しいとか。今ではそのほとんどが高レベルで改善されています。それは間違いない。ですが、結局のところストレッチをする生地の構造上その問題がゼロにならないのも事実です。寒いし、比較すると断然乾きにくい。ストレッチ性を下げれば改善される問題でもありますが、それならわざわざストレッチ素材にしなくてもねぇ。ストレッチ素材のパンツの心地よさは理解しながらも、ハイキングパンツとしての取り扱いの簡便さは普通のナイロン生地には敵わないのです。
速乾性はもちろんのこと、適度な通気性とやや防風する素材を裏コーティングやシレ加工(裏面を熱でつぶすダウンプルーフ加工)せずに、適度に可能にしてくれるのは、昔から普通にある生地の織り方の大きなメリットです。だからこそ、ロングハイキングのためのパンツには、ふつうの素材が最適なのです。

 

・ハンドポケットの形

最近のハイキングパンツのポケットはシーム(縫い目)に沿って縦に付いているものが多いです。これは構造上簡便化するためのものなのか、デザイン上のものなのかは分かりませんが、使いやすいということは無いと思います。

人間の手がパンツのポケットに入る角度は真横になることはないはずです。また、横に付くことで物が落ちやすくなることもあるでしょう。ジッパーが付いていても締め忘れることももあります。 ジーンズやチノパンなど、一般的なパンツのポケットは上方向に口が開いていて、間口を広くするために斜めに付いています。この方が手の出し入れは格段にしやすいです。特にここは「普段使い」を意識したデザインにしました。使い慣れている形だからこそあまり違和感を感じずに使えます。深さがあるので立っている状態であれば 物が不意に落ちるようなこともありませんし、座っても物が落ちにくいでしょう。手が入れやすいように間口にゆとりがあります。

 

・カーゴポケットの位置

カーゴポケットを使わない人も多いと思いますが、その理由の大半は使いにくいと感じるからでしょう。 「手が届きにくい距離」「開けにくい構造」「斜めに付いている」ということがあると思います。ポケットはパンツにおいて最も多様する機能です。だからこそ、カーゴポケットもいつも通りの形と自然と届く距離にこだわりました。

スルーハイカージップオフパンツの場合、手を自然に伸ばした先にジッパーのタブが来るようにしました。一 般的なものよりはやや高い位置にあると思います。ですが、何気なく伸ばした先にあるので本当に自然と開けることができます。またジッパーの角度をストレー トにすることで、普通に開けることができます。カーゴポケットの深さも少し体を傾ければ底まで届く深さにしていますので、入れたものの出し入れがとても用意です。

大きさは折りたためるものならキャップを畳んでいれることが可能です。地図を入れても良いでしょう。カーゴポケットの高さはジッパーの位置を高くしたことから自然と高くなりました。そうすることで荷物が入った状態で歩いても歩行を妨げにくくなっています。左のポケットと右のポケットは同じ形、同じ高さでシンプルな作りです。

 

カーゴポケットが下に付き過ぎて体を大きく傾けなければ届かない場合など、面倒で使わなくなってしまうかもしれません。斜めにジッパーが付いていることで間口が広がるのは良いのですが、普段使い慣れていない角度なのでどうしても開け閉めがしにくいという欠点があります。
要するに、出来る限り普通に、普段通り使える形状で良いということです。一見便利そうな専用ポケットを作ったりしても、それは家庭にありそうな「便利グッズ」と同様のもので、最初こそ面白がって使うものの、「いつもと違う」のでだんだん使わなくなってしまいます。日頃使う道具はできる限りシンプ ルなものの方が使いやすいと感じるのではないでしょうか。

 

・ジップオフ部分のジッパーカラー

ジップオフして裾を外した後、また取り付ける時ですが、それが右に着くのか左に着くのか分からなくなってしまうことがあります。その時に迷わないように左右で異なる色のジッパーにすることで、付け間違いを防ぎます。この機能はPatagonia のジップオフパンツに以前採用されていたデザイン(現在は不明)でした。そこから影響を受けて取り入れた機能です。 デザイナーが Patagonia Gi III Z/O を数年に渡りはいてきて最も気に入っている機能の一つです。 細部の作りの丁寧さでは全く及びませんが、作るなら良いところは積極的に取り入れさせてもらい「良いパンツを作りたい」という思いからこの機能を採用しています。

 

・裾周りの作り

裾にはジッパーが付いており、靴を履いたままでの脱着が可能です。 もしいちいち靴を脱がなければならなければ、取り外しも面倒でしなくなってしまうかもしれません。それを考えるとやはり裾のジッパーは必要だと思いま す。

ジッパーの長さは、トレイルランニングシューズなら簡単に脱げる間口に設定しました。軽量なミドルカットシューズなどでもそのまま脱ぐことができま す。いわゆる登山靴の様なものだと脱ぐことは難しいです。 脱げる脱げないの大きなポイントになるのは足首が曲がるか曲がらないかです。足首が曲がるだけでもひっかかるところを減らせるので、多少靴がごつくても脱 げるのですが、足首が曲がらないような頑丈な靴の場合、どうしてもクランク状の部分ではひっかかってしまうのです。以前アメリカのメーカーの中にはジップ オフの裾部分前部が縦に開くようなものも作っていましたが、さすがにやり過ぎのように思います。そこまで行くと、かえって脱着が面倒になりそうな気がしま す。

裾部分を靴を履いたまま脱ぐコツは「汚れることを恐れない」ことです。裏側であれば多少汚れても気にならないですよね。まずはジッパーを開けて、かかとまで一気に下げてしまいます。そのあと、今度は上部(膝側)からひっくり返すように脱ぐと楽に外すことができます。取り付けるときは出来るだけ爪先を伸ばして真っすぐ入れればはきやすいでしょう。

裾のジッパー位置はサイドシーム(横の縫い目)位置よりも後ろ側に配置。そうすることで足運びの邪魔をすることもなくなり、正面から見たときに裾周りもスッキリと見えるようになりました。見た目も良く、使い勝手も向上しています。

 

・涼しく歩くための工夫

ジップオフ部分は左右どちらとも外側から前を通って内側に向かって開くようにしまし た。メーカーによっては外側から後ろを通るものや、左右の動きが同じものがあります。しかし、これは外から前を通って内側に開くことが大切だと考えまし た。

例えば、暑い一日。ショートパンツになろうと思ったら虫が多かったり、ブッシュの区間を抜けなければならない時など、やはり裾部分を付けておきたくなりま す。しかし付けていれば暑い・・・。そんな時にジップオフ部分を前半分だけ開けることで完全に脱がなくても空気を内部に入れることができます。歩いているときは歩くほど自然に空気が入っていくでしょう。ですが、それだけでは足りないのです。入った空気は出て行くところを作ることで流れるのです。裾のジッパーを開けば良いのですが、歩く度ひらひらして邪魔になります。そんな時は裾に付いているスナップボタンを留めて下さい。そうすることで 裾のばたつきをグッと抑えることができます。そして、ジップオフ部分から入った空気を裾へと流して行くことで、完全に脱がなくてもある程度はパンツ内の熱や蒸れを逃がしてくれます。 裾のスナップボタンは Montane のパンツに見られる非常に特徴的な機能です。Trail BumデザイナーがPCTをハイキングした際に、Terra Zip Off Pants(廃番品)をはいていてこの機能にずいぶん助けらたそうです。蚊の大群に襲われた暑い日でも、この方法で乗り切ったとかで、こだわりのポイントです。

 

・パンツのシルエット

パンツのシルエットにもこだわっています。ジップオフパンツはどうしてもジッパーが膝周辺に来ることでパンツの裾が広がってしまい寸胴形に見えてしまいがちです。もちろんもっとテーパーを付けることもできますが、そうするとジップオフ部分のジッパーの上下の長さが大きくずれてしまい、取り付けが難しくなるの です。ですがそれを承知の上で出来る限り細くなるようにシルエットにこだわりました。

平置きの写真では分かりにくいかもしれませんが、はいている状態だとそのシルエットが良く分かってもらえると思います。前から見るよりは横から見た時の形の良さが良く分かります。このシルエットは、僕達が知らないだけかもしれませんが、今までのジップオフパンツには見たことがありません。 ジッパーがついているため基本的には裾上げができないため、長めにはなっていません。

【モデル身長 173cm、体重 60kg、Mサイズ着用】

 

・カラーについて

Highland Designs のオリジナルの時には、あえて市場に無い色へのチャレンジをしました。それはハイキングを楽しんで欲しかったからです。それも悪くないのですが、Trail Bumとしては普段も使いやすく、そしてハイキングでも機能を果たすものとして色を選びました。明るめのブラウンカラーで、カラー名は「Milk Coffee」。どちらかといえばコーヒーが多めのいろですかね。この色だと、汚れも目立ちにくく、直射日光に当たった時にも熱くなりにくいです。

 

・その他

Trail Bumのロゴは控えめにベルトの先端と腰の後ろ左側のみです。

右後ろのみヒップポケットが付いています。ジッパー付き。

前合わせの留め具はシンプルにボタンにしました。これによりかさばりを抑えています。バックルはYKKスライドバックル。比較的フラットになりやすく、壊れにくく、テンションがかかっている時はしっかり止まりますが、簡単に外れます。 また、目立たないですが右側のみ小さなループを付けています。ベルト通しとして使ってもらっても良いですし、キーホルダーやカラビナなどをかけることができます。

 

サイズについて

サイズはJapanサイズ基準でS、M、Lの3サイズを用意しました。サイズを見直し、以前のモデルと比べすこしスッキリとさせました。ハイキングパンツとしての動きやすさは確保しながらも着た時の雰囲気を大事にしました。
Sは女性もはいていただけるサイズですが、普段 W's 日本サイズのMもしくはLサイズを着られる方むけです。細身もしくは小柄な男性もはけます。

S、M、Lは主に男性サイズとして考えています。S、M、Lで変わるのはウェスト、もも周り、股下など全体的に変化します。

・ウェストサイズ

ウェストにはゴムが入っていて自然とすぼまっているのに合わせてベルトが付いているため、参考の長さよりもウェストが細い人でも履くことができます。ウェストサイズの表記の長さはそのまま平置きした時の一周の長さです。伸ばし長さは最大長です。

S:ウェスト 約78センチ(伸ばし85センチ)、もも周り 約54センチ
M:ウェスト約82センチ(伸ばし89センチ)、もも周り 約56センチ
L:ウェスト 約86センチ(伸ばし93センチ)、もも周り 約58センチ
(*誤差あり 半身で±5mm。もも周りはジッパー周)

 

・丈の長さ

本来シルエットを重視するならば、足に着かない「くるぶし」くらいのやや短めの長さにするほうが良いですが、このパンツは裾上げをしなくても良いギリギリの長さまで伸ばしています。このことでどうしても裾がだぶつきやすくなるためシルエットが野暮ったく見えがちですが、全体のテーパー角はそれなりにつけシルエットにこだわっています。

パンツの丈を表す際に一般的には股下サイズを測りますが、ジップオフパンツの場合上下で別パーツとなる上にガゼット部分のどの位置から測るかで計測の値が変わってしまいます。このアイテムでは股下に合わせて総丈(そうたけ)も表示させていただきます。総丈とはサイドシーム(外側の縫い目)の全長を言い、腰の付け根から裾までの長さです。

 

S:股下 約75センチ(総丈 約94.5センチ)、SP股下 約19センチ(SP総丈 約42センチ)
M:股下 約76センチ(総丈 約96.5センチ)、SP股下 約19.5センチ(SP総丈 約42.5センチ)
L:股下 77センチ(総丈 約98.5センチ)、SP股下 約20センチ(SP総丈 約43センチ)
(*SPはショートパンツの略。誤差あり。半身で±5mm)

 

・裾上げについて

ジッパーをカットしての裾上げは難しいですが、お直し業者次第では対応してくれることもあると思います。気になる場合はお直し業者へ相談してみて下さい。別の方法としてはジッパーと干渉しない膝下付近を折りたたんで上げる方法があります。膝が立体になるように縫うと上げてあるのがわかりにくくなります。

 

【サイジング参考】

モデル身長173センチ 体重60キロのスタッフの場合(細めやせ形の体型)Mサイズ着用

身長が170センチ以上で細めの方でも、Mサイズで十分な丈の長さとなります。

 

モデル身長175cm 体重75kgのスタッフの場合(骨太がっちりの体型)Lサイズ着用

 

写真は無いですが以下参考。 身長165cm体重60kgのスタッフの場合(細めがっちりの体型) Mサイズを着用

 

ハイキングをしている中で、ハイキングのための機能をシンプルにまとめたいと思いました。それを現状できる限りの範囲で表現ができたと思います。 よく見ると他には無いけど、でも普通に使える機能がちゃんと付いているハイキングパンツという感じでしょうか。ぜひ、デイハイキングからロングハイキング、 長期の旅行などのお供ににこのパンツを連れて行って欲しいと思います。
- Hiker Turtle

 


About the Trail Bum®

「Bum」とは、何かに熱中、没頭する人たちのこと。Ski Bum、Surf Bumといった言葉のように、Trail で過ごすこと、楽しむことが好きな人たちを、Trail bum(トレイルバム)と呼ぶことにしました。トレイルバムたちは、無駄が少なく、直しながらでも使い続けられるような道具を好みます。そしてトレイル上では限られた道具だけで長い時間を過ごします。長い旅の中でトレイルバム達にとって自然と街は同じ目線「どちらも日常」でフラットになるため、自然の中では高機能でありながらタウンユースでも馴染むシンプルなデザインを選ぶのです。そんな彼らのトレイルライフのように、シンプルでいて無駄の少ない道具や衣類をデザインし作ることを目的にできたメーカーが “Trail Bum®” なのです。

・ロゴの意味
アメリカのロングディスタンストレイルの多くには "Blaze"と呼ばれる印があります。そのBlazeは微妙にラウンドした三角形のような形状をしており、それがTrail Bum のロゴのベースになりました。それに沿うように付けられたラインは “繋がっていく” “続けていく” 思いを込めて“道”を表現しています。この一歩はあの道に繋がっている。そう思いながら日々を過ごすTrail Bum たちの気持ちの一端と言えるのかもしれません。

steady_7

Trail Bum®のホームページはこちらから https://trailbum.jp

 



Hiking Photo Gallery

Michinoku Coastal Trail / Photograph by Yuji Nakajima

 

KIRAWAY (Kitanemuro Ranch Way) Thru-hiking 2016.10 Photo by Minoru N. & Turtle
*着用は旧モデルまたは旧カラーとなります。ご了承ください。

kiraway_4

kiraway_5

 

Sio no Michi Trail Thru-hiking / 塩の道トレイルスルーハイキング 2015.11 Photo by Minoru N.
*着用は旧モデルまたは旧カラーとなります。ご了承ください。

塩の道_4

 

Nikko Snowshoe Hiking
*着用は旧モデルまたは旧カラーとなります。ご了承ください。

 

ShinEtsu Trail Cross-country Ski Tour
*3枚目の写真をよく見ると体温調節のためジップオフを少し開けているのがわかる。
*着用は旧モデルまたは旧カラーとなります。ご了承ください。

 

信越トレイル非公式サイトのバナーにもこの時の写真を採用していただきました。(2014年5月時点)
*着用は旧モデルまたは旧カラーとなります。ご了承ください。