耐久性と軽量性に優れるシンプルなアルパインパック。超高分子ポリエチレン樹脂フィルムUHMWPEの複合素材Aluulaを主素材として用いています。この素材は接着剤や充填材を生地生成に用いない樹脂フィルムです。ハリコシが強く、樹脂のため水を通さず、強度が高い新しい複合素材であり、この素材特性がそのままバックパックの特性に反映されています。生地強度を最大限に活かすため、デイジーチェーンなどの外装用ループは省略されており、市場のアルパインパックにおいて最もシンプルなもののひとつ。ショルダーハーネスを収納すれば、荷上用ホールバッグとしても活用できます。このホールバック形状はパックラフトへの艤装もしやすく、アルパイン用途に留まらない応用が楽しみなモデルです。
仕様
重量:660g
容量:45L
背面サイズ(適合身長):ワンサイズ
素材:ALUULA Durlyte pur UHMWPE、40Dシリコンコーティングナイロン、140Dストレッチナイロン、
色:ホワイト
耐久、軽量、耐水に優れた最新樹脂素材を採用
素材特性を最大限活かすためのシンプルな構造
アルパイン用途に留まらない応用力




素材と構造
1990年以降ダイニーマグリッドストップナイロン、シルナイロン、DCF、X-PACなどが軽量バックパックの主要素材として採用されてきました。2000年代中頃に極端な軽量素材への傾倒が見られたものの、30年を通じて概ね耐久性を前提にした素材が採用されてきたといえます。
ナイロン製バックパックが主役となった1960年代以降、岩と雪の環境で使用するアルパインパックはシンプルな構造でありつづけています。本体外部にはポケットがなく、ウエストベルトや背面パッドは取り外し可能な最低限のもの、というのが基本のスタイルです。そして1990年代後半にうまれたハイキング用のULバックパックはそんなアルパインパックにフロントポケットとサイドポケットを取り付けたスタイルといえます。従兄弟のような関係といえるかもしれません。
ALUULA

ショルダーハーネスの収納




荷上用ホールバッグとして

パックラフトへの艤装バッグとして

デュアルアクセス内部ポケット


金属製ロールトップバックル


外装



耐久、軽量、耐水に優れた最新樹脂素材を採用されていることが最大の特徴ではあるものの、その素材特性を最大限活かすために縫い目は極力作りたくないということで、他に類をみないほどシンプルな構造のアルパインパックに仕上がっています。シンプルなアルパインパックというと、恐縮、敬遠してしまうハイカーもいるでしょうが、このシンプルな構造はULバックパックと同じです。手にとって向き合うと、アルパイン用途に留まらない様々な応用例が思いつくのではないでしょうか。新たな魅力を引き出してください。
参考:パックラフトへの艤装
上記、例として挙げたホールバック仕様でのパックラフトへの艤装ですが、他のテープ、ストラップを用いずとも、縦位置でパックラフトへしっかりと固定できます。
前方部分はアルパインホウラー付属のホーリング用ストラップを用いて固定(写真2枚目)できます。後方部分はカラビナと調整用ラダーパーツを用いて固定(写真3枚目)できます。メーカーも全く想定していない使い方でしょうが、こうした工夫を楽しむのもシンプルなバックパックだからこその楽しみです。