PCTやArizona Trail、日本のハイキングを通して感じたものと加藤則芳との会話をきっかけに、日本の長距離ハイキングのあり方、可能性を模索した "五国ロングハイキング”。ハイカー長谷川の記録。その2(全3回)
五国ロングハイキング
〜日本のロングハイキングの可能性〜
Part 2 ハイキングとロングハイキング
記事:長谷川晋 aka Turtle
ハイキングとはなにか
Hike
- 語源は不明
- 古い辞書によると " A long walk, especially a cross country walk taken for pleasure." とある
- 喜びをもって原野を長く歩く
- 宿泊道具を持って長く歩くことともとれる
ロングハイキングを通して考えたこと
- なぜ自分は歩いているのか
- 長く歩く意味はなにか
→ ”Hike”という言葉の意味との出会い
→ 喜びをもって歩くということ
→ いままでの経験において埋まっていなかった部分にしっくりとはまる感覚
ロングハイキングを通して感じたこと
終焉は喜びのはずが、思い出されるのは途中の出会いや出来事ばかり
肝心なことは結果ではなく中身。旅の過程にあるのではないか。
いかに楽しむかということ
同じ目的を共有する仲間との出会い。長い旅の中、”同志” とも言える存在へと変化していく心
”歩く” ことの可能性の高さ
乗り物では簡単に通れないところも”歩く”ことで乗り越えられる
”簡素” と”最低限” の持ち物でも道具と向き合い広がる用途
経験と知識がともなうことで、多くの状況に対応できる
簡素な道具と歩くことで人間の高い可能性が生まれてくる
ロングハイキングは、本来の旅、そのもの。
アメリカでのハイカーたちの楽しそうな姿はなぜか
→ 自国でのハイキングだからではないのか
では日本でロングハイキングをしたら、アメリカでのロングハイキング以上の楽しみがあるのだろう。
Wilderness はいまや存在せず
Hike の意味にある、原野を横断することは困難だが、エッセンスを集めながら歩くことでハイキングを再定義する
舗装路やジープロードを楽しめなかった自分
→ ”山”を歩くことが目的だったから
しかし、ハイキングで大事なのは
旅の過程
町から山。山から町へと繋いでいくために”道”を歩く
ロングハイキングとは、長く歩いて旅をするための手段である
ロングハイキングの目的
つなぐこと 続けること 歩くこと
そうすることでどんな”道”も利用し、歩く過程の全てを楽しめる。